先輩との大事な話
「攻めてくる？」
「はい。結論はこれですね。」
「よくわからないね。」
「まぁ結論だけなので。どうします？もう少し話した方がいいですか？」
「少しお願い。」
「分かりました。今、国内が乱れてますよね？」
「そうだね。」
「それでこの国の周囲って他の種族や国がありますよね？」
「そうだね。そこが攻めてくるの？でもその可能性を話すだけなら、そこまでやばい話では無いよね？」
「そうですね。ここまでは、やばい話では無いですね。」
「なら、ここからがやばいの？」
「はい。ここからは情報の出所も変わりますしね。」
「ここからも聞いた方がいいの？」
「俺としては、そうですね。あとは、攻めて来た時に対応しやすくなるかもしれないですね。それと情報も渡せるようになりますしね。まぁ、その分疲れると思いますけどね。」
「……うーん。よし！！聞いた方が何かあった時動きやすくなるんだよね？」
「はい。」
「なら、聞かせてもらうよ！！」
「分かりました。なら話しますね。」
「まずは、そもそもこの国の荒れてる理由は、王家が力を失っているから、と言うのが大きいです。そもそも影響力が落ちていた王家がさらに落とす事が数年前にありましたよね？」
「あったね。」
「その出来事の原因ってなんでしたっけ？」
「病死だったはずだけど……」
「そうですよね？ただ、前の国王に近かった、とある人が言ってたんですけど、病気にかかってるなんてことは無かったらしいです。」
「じゃあ、暗殺？」
「100％では無いですけどね。」
「その人って信用出来るの？」
「近衛の部隊って知ってますか？」
「少しだけなら。」
「なら、国王陛下の護衛はどの部隊か分かりますか？」
「第1部隊みたいな感じだったと思うけど…」
「その隊長って知ってます？」
「まさか、本人？」
「いえ、流石に本人では無いですよ。」
「流石に違ったんだね。えーと隊長は数年前に変わってたような気がするね。今はウィキンって人だったような気がするね。」
「なら、その前の人ってどんな名前の人だったんです？」
「まぁ、今の隊長よりもだいぶ有名だし名前は知ってるよ。えーと、確かパートムだったような気がするね。よく知らないけど、急に交代してたね。」
「その人なんですよ。情報の出所」
「……えっ？本当に？今の隊長よりもよっぽど有名だよ！！」
「本当なんですけど、どうしてそんなに有名なんですか？」
「えーと隊長になってから本格的に国が荒れ始めたんだよね。それで他国や貴族から、たくさんの暗殺者が送られて来たんだけど、それから王様を守り切ったんだよ。あと、前に1度なんでなのか分からないけど、王都にドラゴンが複数飛んできたんだけど、それから、1人の怪我人も出す事なく倒し切ったんだよ！」
「そんな事をしてたんですか……知らなかったですね。」
「それで、護衛が変わってから王様が病死だって言われたから、いろいろ噂話があったんだよね。」
「まぁ、おそらくその噂もそれほど間違ってない事なんでしょうね。」
「そうだね。」
「まぁ、それでパートムが言うには、国王陛下が亡くなった時に国内の集団で準備できてたところは無かったらしいです。それと西は大丈夫だけど他の方角は怪しいらしいです。」
「でも王都って端では無いよね？攻めてくるの？」
「そこは、なんとも言えないかなぁと、思ってたんですけど、さっきの話を聞いた後だと普通にありそうだなぁと考えてます。」
「さっきの話？」
「はい。詳しい事は言えないですけど、パートムが先に狙われたんです。そして、護衛を辞めた後に陛下が亡くなったので。わざわざそこまでしなくても王家の力は、弱くなっていっていたから、無理にする必要が無いと思うんです。」
「それでもしたって事は、目的は国を崩す事では無いような気がするんですよ。土地の確保とかなら、時間で勝手に取りやすくなりますしね。ただ目的はやっぱり分からないですけどね。」
「目的かぁ、うーん。分からないなぁー。」
「まぁ今度、外出するのでその時に会えたら、話し合ってみます。何かあれば伝えますね。」
「分かったよー」
「それで協力して欲しいのが、学校に怪しい人が居ないを見て欲しいんですよ。」
「怪しいって？」
「とりあえず、貴族ですね。その時は準備出来てなかったとしても、今は違うでしょうしね。」
「なら、気をつけて見てみるよ。」
「これでこの話は、終わり？」
「一応、終わりですね。まぁ相手が何者か分からないので気をつけてくださいねって言うのくらいですね。」
「やっと終わった〜！！」
「まぁこの話は、ですけどね？」
「………え？」
