先輩との話しの始まり
「じゃあちょっとこの紙を見てもらってもいいですか?」
「怖いなー!えーと、これから話す事を他の人に話せないと。それから話した後に改めて話さないことを設定する。ってことでいいの?」
「はい。シルが契約魔法を使えるんですけど、効果って知ってます?」
「知ってるよ!ただ、そんなのが出てくる話をするかもしれないのが怖い!!」
「まぁ、どうなるかは分からないので。」
「まぁとりあえず名前は、書くけどさぁ……」
(「発動したよ。」)
「魔法発動したね!」
「ありがと、シル。じゃあまずは何を話しましょうか?」
「えーと、じゃあソルってどっかの貴族とかだったりする?」
「いえ、違いますね。お金に関しては、旅を…、まずは俺たちはルーゼンと言うここから徒歩1年くらいで行ける場所から来たんですよ。」
「そんな遠くから来たの?」
「そうですね。目的があるんですが、それがここの方が手に入れやすいので来たんですよ。」
「その目的ってのは、ヤバいやつ?」
「いえ、これは本当に大丈夫ですよ。」
「これは、なんだね!」
「……まぁ、目的は自由に領地の境を越えることのできる特権なんですよ。」
「確かにこれは、大丈夫そうだね!これは!」
「まぁその途中にとても治安の悪い場所があったんです。それで襲って来たのを倒してたんです。それで手に入れた物を売っていたのでお金はそれですね。」
「それだけであんなに手に入るの?」
「早速この紙が使われそうですね。」
「あっ!いらない事言っちゃった………」
「まぁ、先輩から聞かれたので話しますね。」
(うーん王都の兵に関する事は、さすがに言わない方がいいよね。まぁ直接言わなければいいか!)
「王都って治安維持ってどんな組織がしてます?」
「治安維持?えーと確か、メインは兵士だったような。」
「今って王都の治安って良いですか?」
「いや、悪いと思うけど…」
「どうして治安が悪化してるのを抑えきれないと思います?」
「えーと、数が足りないとか?」
「でも質はともかく人は余るくらい居ますよね。」
「そうだね?」
「ならどうして数を増やさないと思います?」
「必要無いわけ無いから増やさないじゃなくて増やさないだよね?」
「そうですね。」
「なら、人は居るけど、でも増やせないとなると1番に思いつくのは物資不足?」
「そうですね。」
「でもなんで、ソルはそんな事を知って……あっ!」
「どうしてだと思います?」
「関わりがあるから?」
「まぁ、明言は避けておきますね。」
「避けて無いよ!!」
「あと、ついでに言うなら多分前に行ったお店あるじゃ無いですか?」
「あるけど…」
「あそこがあんなに高い理由って、治安維持の為の組織ですら、物が無いからだと思いますよ。俺は逆に高いとは言え、売ってて驚きましたよ。」
「あー。そんな理由だったなら、あの値段もわからなくは無いかな?」
「まぁ、お金に関する話はこんなところですかね。」
「別にここで終わってもいいよ!!」
「では、次の話にいきましょうか。」
「だと思ったけどね!!」
「それでは、何が聞きたいですか?」
「うーん。どんな話があるの?」
「この紙を使わないくらいの話がいいですか?」
「そうだね!!」
「なら、とりあえず、戦いで普通に使ってるスキルを話しましょうね。」
「それなら大丈夫そうだね!それでそれはどんな物なの?」
「こんな物ですね。」
「えっ!紙が浮いてる?」
「そうですね。ものを動かすことができるんですよ。」
「おぉ!これは面白いね!怖くも無いしね!」
「隠して無いものですしね。あと前に短剣を10本買ったじゃないですか。それは、これ用だったんですよ。」
「え?何個同時に使えるの?」
「特に制限は無いんですけど、まぁ、まともに扱えるのは、15くらいですかね?」
「15?短剣が?」
「短剣の制限は無いですけどね。」
「違う意味で怖いね!まぁ強いってだけだからいいけどね!」
「確かに今までと違って直接強いですからね。それと、日常生活でも使えますからね。便利ですよ。」
「そっかー!戦いだけじゃ無いのかー!それは本当に使いやすそうだね!ボクは、そんな使い方出来ない魔法だからね!」
「先輩ってどんな戦い方なんですか?」
「ボクは動物や魔物を呼び出して戦うんだよ!まぁいろいろ制限はあるけどね!」
「へぇー、数を増やせるってだいぶ強そうですね。」
「確かに強いけど、同時に3匹までなのと呼び出せる相手は関係する物を持ってるのだけなんだよねー」
「関係するってどのくらいのものでいけるんですか?」
「確実なのは心臓や魔心石なんだけど、一応他の腕とか牙とかでも呼べないことはないね。まぁ牙とかだと呼べないことが大分多いけどね!」
「この話を聞いてもやっぱり強そうですね。しかも3匹って相手からしたら大分厄介だと思いますけど。」
「まぁ、クラス間での戦いだとボクが1番に狙われるから厄介なんだろうね!」
「先輩のクラスって何人居るんですか?」
「6人だね!」
「強いけど、数が少ない相手が数を増やすのは相手からするとキツイでしょうね。」
「まぁ、そうだろうね!だから狙われるんだろうね!」




