これからの予定と氷の本
「俺は、魔法の消費や安定性を上げるものを3つと念力の強化と何かを取り出す系統の強化だね。」
「何を取り出す系統って使えんの?」
「多分使えると思うよ。」
「へぇー、そうなんだな!」
「じゃあこんなものかな?」
「そうね。全員言ったしこんなものじゃないかしらね。」
「じゃあ先生が言ってた、外出について話そうか。」
「そうね。そういえば、ソルの用事ってどんな事なの?」
「とある人と話したいことがあるんだよ。まぁ無理そうなら、それでもいいくらいの用事だけどね。」
「その人の居る場所は、知ってるの?」
「家と職場は知ってるよ。ただ今はどこで働いているか、ちょっと分からないんだよね。」
「どんな人なの?」
「王都に来た時の門番で、それから俺とシルを泊めてくれてた人だよ。」
「へぇー!そんな人居たんだな!」
「そうだよ。」
「何を話すつもりなの?」
「学校についてとかお礼とかだね。」
(まぁそれはおまけで本当は、兵の状態とか、カセバンド伯についてとかについて聞きたいんだけどね。)
「それなら、どのくらい探すつもりなの?」
「家と、あとはうーん、まぁ門に行ってみるくらいかな?王都も広いからね。それ以上探すのは時間が無くなるしね。」
「わかったわ。それと、2人って王都について知ってるの?」
「俺はそんなに知らないね。」
「私も!」
「3人は?」
「知らないな!」
「そうね。」
「……うん」
「なら、適当に歩いて良さそうなところがあればそこに、行くとかでいい?」
「いいよ!」
「そうね。」
「なら、決めることも無いよね?」
「多分無いはず。」
「じゃあこの話は、ここまでいいかな。」
「そういえば、しばらくは学校無いんだな!」
「そうらしいね。」
「なんでなんだろうな?」
「多分だけど、クラスの順番とかが変わったり、生徒の情報をまとめたりするんじゃないかな?」
「クラスの順番変わるとしたら、どうなるのかしらね?」
「分からないけど、5組は上がって来そうだけど。」
「5組って言うと、防衛戦のクラスか!」
「そうだね。あの凶悪な毒を使って来てたし、結局最後まで見つけられなかったからね。」
「あの毒かぁ。俺はましだったけど、メリとサンはキツそうだったよな。」
「……あれは途中で……消えたから……あれで済んだ……だけ。」
「そういえばそうだったね。あのまま行ってたら、戦えなくなってたのか。うーん。対策しないと、今度戦ったらどうなるか分からないね。」
「そうね。でも対策は、難しいって言ってなかったかしら?」
「まぁ、そうだね。少し速めに光の上級魔法を覚えようかな。ただしばらくは、他のを覚えた方が良さそうだけど。」
「まぁ他のクラスもあるものね。」
「そうだね。5組だけを意識してると、他のクラスに負けそうだしね。」
「そういえばしばらく休みって話は、1年だけなのかな?」
「どうなのかしらね?どっちもあり得そうね。」
「うーん。先生に聞いたらわかるとは思うけど、忙しいだろうからね…聞きに行っていいのかな?」
「別に良いんじゃねーの?これからの動きに関わることだろうしな!」
「それもそっか。じゃあ聞いてくるよ。」
「聞いて来たよ。全体が休みだって言ってたね。」
「へぇー、それでソルは、なんでそれを気にしてたんだ?」
「お店に行ったの時の先輩と、約束があるんだけど、それをどうしようかなぁ、と思ってね。」
「じゃあソルは、その先輩のところに行くの?」
「そうしようかなぁ。まぁ相手の予定もあるから何とも言えないけどね。」
「それは、そうね。」
「まぁ明日1回行ってみるよ。」
「行ってらー」
「シルって何が用事ある?」
「無いよ!」
「なら、一緒に行ってくれない?」
「おっけー!」
「ありがとう。」
「じゃあ俺は、寮にでも居るわ。」
「なら私も」
「……うん」
「わかったよ。じゃあ何かあったら、言ってね。」
「ソルもな!」
「うん。わかったよ。」
「そういえば、今魔法の本ってどうなってるんだろね?」
「今って上級魔法の本持ってんの?」
「俺は、火爆を覚えた時点でとりあえず返してるよ。」
「私は今、風を持ってるわ。」
「私も闇を持ってるよ!」
「……もってない」
「じゃあ風と闇がここにあるんだな!」
「そうみたいだね。他はどうなってるんだろね?」
「見に行ってみる?」
「行ってみるかなぁ。」
「じゃあいくか!」
「えーと、上級魔法は今は無いみたいだね。ただ予約したら、1ヶ月以内には見れるみたいだね。それと、派生属性は、氷が3冊あるだけだね。」
「他は、無いのかしらね?」
「無さそうに見えるけど、分からないね。」
「ソルとメリは氷を借りるのか?」
「俺は借りるよ。」
「……私も」
「じゃあ借りて帰るか!」
「そうだね。帰ろうか。」
それから今日は、ゆっくり過ごした。
(抽出と合成はまた今度でいいかな。)
(そろそろ寝ようかな。)




