契約
「ソルくんってこの後時間あるかな?」
「まぁ、大丈夫ですよ。」
「ついて来てもらえる?」
「良いですよ。先生は……」
「私は先に帰っておくね。」
「はい。」
「防音。どうしました?」
「これだね♪」
「契約書ですか?」
「そうだよ♪」
「えーと、反乱に関することを漏らさないってことだけなんですか?」
「うん♪」
「もっと色々書いて従わせるかと思ってましたね。」
「もしも厳しくしてソルくんと敵対でもしたら大変だからね♪」
「…シルとかを考えてるのは分かるんですが、俺相手にそこまで遠慮してるのは大丈夫なんですか?」
「…あはは♪」
「……」
「本当のことを言うと戦力については拠点の島にいるよ♪」
「それなら良いんですが。それと1つ聞きたいんですがどうして契約者ってミルさんなんですか?」
「契約魔法の特性が理由だね♪」
「そうなんですね。書きましたが、確認出来ますか?」
「…大丈夫だよ♪」
「分かりました。」
「そういえばあんな感じで良いんですか?」
「うん♪怪しまれたくはないからね♪」
「どこまで調べるかにもよると思いますがどうしても怪しまれると思いますよ?」
「今の段階で怪しまれると交渉の前に動かれるかもしれないから嫌なんだよね♪」
「もっと後なら良いんですか?」
「怪しく思われるくらいならいいよ♪」
「分かりました。あー、1つ聞いても良いですか?」
「答えるかは別だけどとりあえず言ってみて♪」
「ネプトを狙うんですか?」
「僕はどんな交渉をするのか知らないから何も言えないよ♪」
「それなら……交渉が決裂した時は?」
「それも僕の考えることではないからわからないかな♪」
「うーん…」
「1つだけ言っておくなら拠点の島はこの島から見て西の方だよ♪」
「西…分かりました。」
「あ、昨日は言い忘れてたんですがシルと良く一緒にいる人って分かりますか?」
「うん♪」
「その人にも何もしない方が良いですよ。ある意味ではシルよりも、ですね。」
「……わかったよ♪」
「はい。戦力として欲しいなら俺に伝えてください。協力してくれるかもしれませんからね。」
「わかったよ♪」
「そういえば昨日の森人ってどうですか?」
「色々な意味で疲れてるよ♪」
「そうなんですね。」
「他人事みたいだね♪」
「あれで勝手に疲れたのはあっちなので。俺は知らないですよ。」
「ひどいね♪」
「そうですか?正直俺が居ない方が酷かったと思いますよ?」
「何かあったのかな?」
「5…4人に狙われてました。と言うよりも捕まってましたね。」
「え、ほんと…?」
「まだ死体があるかもしれないですね。行きます?」
「うん。」
「分かりました。」
「これですね。」
「…まだソルくんが仲間を殺した可能性もあるかな?」
「本人に話は聞いてないんですか?」
「疲れてるからまだ聞いてないよ。」
「そうなんですね。まぁ、これに捕まってましたよ。」
「……まだなんとも言えないかな?」
「今のところはどう考えてるんですか?」
「…個人的にはソルくんの言う通りだと思ってるけど、それだったら運がひどすぎて、、、」
「まぁ、酷いんでしょうね。」
「…うん。」
「それで、森人とは会えるんですか?」
「……会って何をするつもりなのかな?」
「消すことは無いですよ。ただ、するだけです。」
「………それは会わせられないかな。」
「そうなんですか。それなら仕方ないですね。」
「…何が仕方ないのかな?」
「他の被害者が出ることですよ?シル達2人以外は誰でも可能性はありますよ。」
「………会わせたくないね。」
「それならミルさんがします?」
「………僕はよくても他の人から止められるかな。」
「そうでしょうね。お仲間からすると誰かも知らない森人とミルさんを比べてどっちが大切かと言うと圧倒的にミルさんだと思いますしね。」
「…………」
「俺は他の人でも良いんですが、リスクは高いですよ?バレたら問題しかないですよね?」
「………それは、そうだね。」
「ミルさんの気持ちを除くと会わせるのが1番良いと思いますよ?まぁ、気持ちがあるからこうなってるんですが。」
「…………仕方ないかなぁ、、、会いたいときは僕に言ってくれる?」
「分かりました。」
「それでは。」
「…うん♪またね♪」
「はい。」
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