説明
「話を戻すと迷宮についてですね。そもそも迷宮って何なんですか?」
「うーん、いくつかの説はあるけど確定はしてない感じだね。」
「どんなものがあるんですか?」
「代表的なものだと神の与えたものとか色々な力が関係してるとかそんな感じだね。」
「他にはどんなものがあるんですか?」
「例えば……迷宮の外だと思ってる場所が既に迷宮の中とか、何かを封じてるものとかそんな感じのものがあるよ。」
「先生はどう思ってるんですか?」
「私は色々な力が関係してるって説かな。」
「そうなんですね。そういえば神って居るんですかね?」
「どうなんだろうね?個人的にはそんな感じの存在は居そうだと思ってるけど、2人はどうなのかな?」
「俺は居てもおかしくは無いかなってくらいですね。そこまでは信じては無いです。」
「僕は信じてるよ♪」
「何か理由ってあるんですか?」
「ソルくんには話したけど魚とかを獲って生活してるからだよ♪信じた方が多く獲れそうだからね♪」
「…まぁ、そうなんですかね?」
「うん♪それに海の事故は怖いからね♪信じないとやってられないよ♪」
「それはそうかもしれませんね。」
「そうだよ♪」
「迷宮で有名な人って居るんですか?」
「それは迷宮に行く人ってことで良いのかな?」
「はい。」
「それなら何人か居るよ。噂くらいなら話せるけど言った方が良いのかな?」
「お願いします。」
「うん。1人目がシツカって女性だね。空を飛んだり影を自由自在に操るらしいよ。」
「うーん、屋内だと影の方しか使えない気がしますね。」
「使えないことは無いかもしれないけど、使わないみたいだよ。その代わりに分身するって噂だね。」
「分身ですか……それは強そうですね。」
「そうだね。ちゃんと実体もあるみたいだよ。」
「うーん、制限はありそうですね。」
「それについては情報が一切無いんだよね。まぁ、私程度が調べたところでそこまでの情報は出ないけどね。」
「俺はその存在すら調べられないですよ。そんな時間が無いです。」
「……2人目についても聞く?」
「お願いします。」
「…うん。ゼガファって男性だね。この人に関しては本人はサポートの方が得意みたいだよ。」
「本人以外が戦うんですか?」
「召喚するみたいだよ。」
「どんなものを召喚するんですか?」
「人だね。誰かに縁のあるものを所有してる時にその人の分身を呼び出せるみたいだよ。」
「それは生死は関係あるんですか?」
「関係無いみたいだよ。」
「そうですか。必要な縁ってどのくらい使ってた物とかって分かりますか?」
「詳しくは分からないよ。ただ、元の人がどのくらい大切にしてたかとかで色々変わるみたいだよ。」
「その人には黒い噂とかってあるんですか?」
「私は知らないかな。まぁ、仮にあったとしてもそんな話は拡がらないと思うけどね。」
「それはそうですね。数って制限あるんですか?」
「うーん、100人とかは聞いたことがあるよ。でもその時はいつもよく見られてる人は居なかったみたいなんだよね。」
「そうですか。」
「うん。」
「他には居るんですか?」
「クォローって女性?が居るよ。」
「その疑問符はどんな意味なんですか?」
「年齢だね。見た目は10歳くらいに見えるらしいよ。」
「見た目だけなんですか?」
「それが分からないんだよね。というよりもこの人に関しては分かることが少ないよ。」
「戦い方もですか?」
「いつの間にか相手が倒れてるらしいよ。」
「見えないような速度ってことは無いんですか?」
「そんな跡は無いって話だね。」
「うーん、よく分からないですね。」
「そうだね。」
「そういえば、学校に召喚を使う人って何人居るんですか?」
「今は1人だよ。」
「最上位の……名前はどうでも良いですね。あれですか?」
「それだよ。」
「先生はあれの力は知ってるんですか?」
「軽くは知ってるけど……」
「言えないんですか?」
「言えない事は無いけど、流石に悪いかなって思ってね。」
「先生が知ってるか分かりませんが、俺ってあいつの召喚した小鬼と戦わせられたんですよね。あの状態で。」
「……それって安全性はどうだったのかな?」
「うーん、大丈夫だったとは思いますが確実では無いですね。」
「………」
「仮に今度同じような事があった時の為に知っておきたいんですよね。」
「……分かったよ。ただ、詳しくは分からないからね?」
「はい。」
「あれが使う召喚は物が要らないスキルだよ。完全に自分の魔力だけで使うものだね。」
「俺はあれに生き物を造ることが出来ると思えないんですが。」
「生き物というよりも操り人形かな?自分で動く事は無いものだよ。それも数は1体だけの。」
「うーん、どのくらいまで造れそうですか?」
「ごめんね。そこまでは分からないかな。」
「そこは仕方ないですよ。それとあれは他に戦えるスキルがあるんですか?」
「色々と細かいものがあるのと周りから力を集めて、それを変換して自分の魔力を回復する事が出来るらしいよ。」
「制限はあるんですか?」
「1日に1回でその1回は最大100程度らしいね。」
「まぁ、これは気にしなくても良いですね。」
「召喚の方がメインだろうから、そうだね。」
「はい。」
「今のところ確認されている迷宮で1番危険なところってどんなところなんですか?」
「ある程度分かってて危険なところだと10メートルから25メートルくらいの巨人が居るところかな。」
「大きいですね。そこに行ってる人は居るんですか?」
「さっき話したシツカって人は時々行ってるみたいだよ。」
「あー、空を飛べるなら勝てそうですね。良い物が出るんですかね?」
「そう言われてるよ。」
「行く人は多いですか?」
「……行く人は多いよ。」
「帰ってくる人は?」
「…1%とか言われてるよ。」
「数も居るんですか?」
「1体ごとに区切られた空間に居るんだよね。」
「変な迷宮ですね。」
「あそこは特殊みたいなんだよね。それに確実に1体は倒さないと出られないらしいよ。」
「本人がですか?」
「うん。でも倒すのが本人なだけで良いみたいだけどね。」
「それならマシですね。」
「マシなだけだよ。」
「それはそうですね。」
「ミルさんは何か聞かないんですか?」
「聞いていいのかな?」
「私に答えられるものなら大丈夫だよ。」
「ありがと♪それなら大きめの街の治安を教えてほしいな♪」
「治安?どうしてか聞いても良いかな?」
「そのうち大陸に行くかもしれないからだね♪その時はどうせだから大きな街に行きたいけど、治安が悪いのは……って感じだからね♪」
「そうなんだね。でも私は大きな街って言うと5つくらいしか行ったことがないけど良いかな?」
「うん♪」
「分かったよ。基本的に大通りはそこまでの危険は無いかな。裏の方は治安が悪いよ。でも、街で1番危険なところは協会の土地を管理するような立場の人の家の近くだね。」
「理由を聞いてもいい?」
「うん。簡単に言うと協会が腐敗してるからだよ。仮に捕まったらもう終わりだよ。」
「誘拐って違法でしたよね?」
「その筈なんだけどね。それを作った方が守ってないんだよ。それでその後は売られて……って感じだよ。」
「誘拐の証拠を出してもだめなのかな?」
「握り潰されて終わりだよ。もしかしたら腐ってない人に渡ってなんとかなるかもしれないけどね。」
「どのくらいの確率なのかな?」
「地方の管理をするレベルだと5%も居ないと思うよ。大きな街は似たような感じだね。もっと下の方なら腐ってない人も多くなるんだけどね。」
「期待出来ないって感じですか?」
「そうだね。まだ自分で戦った方が良いレベルかな。」
「街全体としては悪くはないのかな?」
「うん。協会に近づかなかったら危険が無いとは言えないけどここと大して変わらないレベルだよ。」
「そっか♪ありがとね♪」
「うん。」
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