散財と恐怖
「そろそろ2階に行こうか!まぁ2階は普通の武器や防具だけどね!」
「それなら一旦後回しでいいですか?」
「それは自由だよ!ボクは着いて来てるだけだからね!」
「ありがとうございます。3階が目的地ですか?」
「そうだよ!」
「じゃあそこに行きましょうか。」
「数は少なくなりましたね。」
「そうだね!数は少なくなったね。数はだけどね!」
「まぁ金額に関しては軽く1桁は違いますね。」
「うん。やっぱりここは高いよっ!!」
「魔法関係はこっちかな?」
「先輩のオススメってあります?」
「ボクはこのローブとかオススメかな。効果がMPが増えるのと魔法の制御が上がるらしいよ!ただ500枚するけどね!」
「確かに良いですね。えー、魔法の消費を抑える物ってあります?」
「えーと、この指輪とかかな!消費を抑えるって書いてあるよ!まぁこれも300枚だけどね!!」
「良いですね。そういえば短めの杖ってあります?」
「あそこが杖の場所だから有るとしたらそこだと思うよ!」
「有りましたね。」
「あったね。効果はMPが増えるのと消費を抑えるのと威力があがると。でもさ、金貨3000枚はやばいでしょ!!」
「すごい値段ですね。」
「これ買えるの?」
「買えますね。」
「すごいね……楽しいけど疲れるよ…」
「まぁ俺は、ローブと指輪と杖でいいですかね。」
「俺は?」
「シルの分も欲しいですしね。」
「………」
「先輩、大丈夫ですか?」
「大丈夫だよ…」
「大丈夫そうに見えないんですけど。」
「まぁ大丈夫。うん。」
「まぁ、良いなら良いですけどね。もう吹っ切れた方がいいんじゃ無いですかね?」
「まぁいいよ。少なくとも魔法ほど剣のものは高く無いはずだしね。うん。」
「あーシルの場合、剣いる?」
「うーん、いらないかも。」
「じゃあ何を買うの?」
「言って無かったんですけど、シルって魔法も使えるんですよ。」
「……」
「まぁ、シルは、制御が上がるもので良いと思うのでそれほど高くは無いと思いますよ。」
「まぁ、もう良いや!魔法の制御が上がる物だね!」
「吹っ切れましたね。」
「もう、何も考えない方がいいね!とりあえず、剣の邪魔になる物以外だよね!」
「そうだね!」
「なら、お守りみたいな物かな?」
「どんな物なの?」
「えーと、自分の服のどこかに入れていたらいい5×5センチくらいの綿の塊で邪魔になりにくいんだけど高めなんだよね!」
「これかな。制御力が上がるって書いてるね。ただ金貨1000枚なんだけどね!」
「じゃあシルはそれでいいかな?」
「いいよ!」
「先輩は、流石に壊れそうなのでお菓子でも買いましょうか。」
「うん!それでよろしく!ここのものとか絶対貰えないよ。貰ったら本当に壊れそう。」
「フフッ、じゃあ後でお菓子買いに行きましょうか。」
「会計は、どこに有るんですか?」
「3階は、あそこだね。この階だけは、別の枠になってるんだよ!」
「まぁ高いですしね。」
「うん!そうだね!まぁそれを躊躇いを見せずに買った人がいるんだけどね!」
「そんな人居るんですね!」
「君だよ君!」
「ハハハ、まぁ会計しましょうか。」
「3階は4800枚でしたね。」
「改めて聞くとやばいね!」
「まぁまだ2階と1階があるんですけどね。」
「そうだったね。」
「でも2階で買うものあるの?」
「買いたいものは、有るんですけど、荷物が多くて。」
「お兄ちゃん、私が持って帰っておこうか?」
「そうしてくれるとありがたいよ。」
「じゃあ持って帰ってるよ!」
「よろしくね。」
「さてと、荷物が無くなったんでいろいろ買えるようになりましたね。」
「なっちゃったね!」
「じゃあ買いにいきましょうか。」
「何を買いたいの?」
「えーとさっきの杖の予備と短剣をたくさん欲しいですね。」
「短剣をたくさん?」
「はい。戦う時にあると便利なので。」
「まぁ、本数にもよるけどそこまでは、高くなさそうだね。」
「10本は欲しいですけど、えーと数はありますね。値段は、1本金貨1枚と銀貨50枚。10本で金貨15枚。まぁ短剣はこれでいいかな。」
「普通に15枚出てくるんだね。後は、短杖かな。」
「短杖は、えっと3枚ですね。2階はこんなものかな。」
「じゃあ1階は、えーとポーションが5個で金貨5枚ですよね。」
「そうだね。」
「先輩も買いませんか?」
「…え?」
「数の制限は、1人5個なので2人だったら10個になりますよね?」
「なるね。」
「なので本当に買うわけじゃ無いんですよ。ただ買う権利を使うので何か欲しい物が有ればそれと交換できたらなぁと。」
「権利はどうせ使わないしいいけど、欲しい物かぁ…」
「別に高いものでもいいですよ?」
「それは無いんだけどね!うーんなら、リーソルのこと教えてくれない?」
(まぁお金とかは、言えると思うしいいかな。)
「まぁ言える範囲で有れば。」
「じゃあそれで!」
「じゃあ10個持っていきましょうか!」
「そうだね!うん!」
「後は、さっき言ってた魔法の強化する物って何なんですか?」
「それは、魔心石を加工して作られる、魔石ってものだよ。これも5個までだね。」
「じゃあ、先輩。」
「どうせ使わないしいいよ!!」
「ありがとうございます。」
「他だと、投げると煙が出てくる球だったり、投げた場所で強く光る球とかかな?これも同じ制限があって、1個3枚だね!」
「これも買うの?」
「はい。なので、」
「どうぞ!!」
「ありがとうございます。」
「えーと合わせて金貨188枚ですね。」
「……1階と2階でこんな値段になるんだね。」
「会計は、出口の近くにあるよ!」
「わかりました。」
「あそこですね。」
「全部で4988枚でしたね。」
「………やばすぎるね!」
「うーんちょっとキリが悪いですね。…先輩ってお菓子好きなんですよね?」
「いや、いまは、いいかなって!」
「でも、俺のこと話すと言ってもそこまで言える事はないんですよね。あとこれってポーションの話ですし。」
「…いや、いいよ、うん!」
「いやいや、そんなわけにはいかないですよ。無料で権利を貰ったら、制限の意味もないですしね。」
「……」
「金貨12枚お菓子で使うのは、大変ですけどね。」
「え?待って、12枚? 2枚じゃないの?」
「まぁキリが悪いですしね?」
「………」
「どうします?お菓子以外にしておきます?」
「………」
「壊れちゃった?」
「………」
(うーんどうしよう。2年の寮の場所は、まぁ聞けば分かるかな。)
「先輩、仕方ないので少しだけでいいですよ。(今は)」
「よかったよ…」
「じゃあお菓子買いに行きましょうか。もちろん少しですよ。」
「少しって?」
「割引ありで銀貨10枚くらいですかね?」
「それなら、うん。ありがとう!」
「まぁ超えてもいいですからね?」
「超えないようにするよ!」
「まぁいいです。行きましょうか。」
「じゃあお菓子も買いましたし帰りますかね。そう言えば先輩の寮ってどこなんですか?」
「ここから1番近いところだね!」
「クラスが高いとこが学校に近いんですかね?」
「そうだと思うよ!」
「わかりました。まぁ何か用事があれば行きますね。」
「うん!いいよ!」
「じゃあさようなら。」
「うん。バイバイ!」
(用事って言ってもお菓子を届けるくらいだね。今の所は。えーと今回で銀貨10枚で後は、金貨が11枚と銀貨が90枚だね。あー、俺の事話すって用事忘れてたな。どうするんだろう?まぁいいか。今度行くついでに聞きに行けば)
(なんだか、反応が良くて面白かったね。これから、合成しないといけないね。)




