対価
「行って来るね。」
「うん!行ってらっしゃい!」
「おはようございます。」
「おはよう♪いい天気だね♪」
「そうですね。まぁ迷宮は天気とか関係ありませんが。」
「それはそうだけど僕は晴れてた方が気分がいいな♪」
「確かにそうですね。」
「そうだよ♪」
「とりあえず1階から行きますか。」
「そうだね♪」
「ミルさんってどうしてこの島に来たんですか?」
「面積が大きくてたくさん稼げそうだからね♪」
「そんなに稼ぎたいんですか?」
「そうだよ♪ソルくんは違うの?」
「違いはしませんね。お金があれば色々出来ますし。」
「うん♪」
「島での生活ってどんな感じなんですか?」
「魚を獲ったりしてたよ♪」
「それは売るためですか?」
「それもあるね♪」
「稼げるんですか?」
「自分達で獲ってる食べものも含めると少し余裕がある生活はできるよ♪」
「生活費以外でお金を使うことってあるんですか?」
「魚を獲るのに船を使ってるんだけど、使ってるとどうしても壊れたりするんだよね…」
「あぁ…」
「それにいい道具があった方が色々と楽だけど高いからね…」
「そうなんですね…」
「うん♪まぁ、理由は知らないけど島の周りだと多くの魚とかが獲れるからまだいいけどね♪」
「それなら良かったですね。」
「そうだね♪」
「ソルくんはどんな感じの生活なの?」
「うーん、今とそこまで変わらないですね。ここまで迷宮が身近では無いですけど他は似てますね。」
「強い人は多いのかな?」
「多いと思いますよ。でもこの島も多いと思いますよ?」
「大陸の方が将来性が高い人が多そうだね♪」
「若い人も多いのでそうかも知れないですね。」
「うん♪」
「次が10階ですね。」
「そうだね♪初めての戦いになりそうだね♪」
「そうですね。準備は大丈夫ですか?」
「うん♪」
「分かりました。」
ガチャッ
「犬ですか。」
「…ソルくん任せてもいいかな?」
「大丈夫ですけどどうしました?」
「…僕、犬が好きなんだよね。」
「あー、分かりました。」
タンッ
「衝撃」
バンッ
ザンッ
「終わりましたよ。」
「ありがとね♪」
「それは良いんですがミルさんは大丈夫ですか?」
「心配させてごめんね。大丈夫だよ♪」
「それなら良いんですが…犬って普通に危ないと思いますが大丈夫なんですか?野犬とかいると思いますけど。」
「倒せるけどできるならしたくないって感じなんだよね。」
「それくらいなら大丈夫そうですね。まぁ、俺が対処出来るレベルなら俺が相手をしますよ。」
「ありがと♪」
「はい。」
パンッ
「木の剣ですか?」
「そう見えるけど試してみたらどうかな♪」
「そうですね。」
ブンッ
ブンッ
「普通の木の剣ですね。練習には使えそうですが…持って行くとなると邪魔になりそうですね。」
「そうだね♪」
「うーん、ミルさんこれ要ります?」
「ソルくんは要らないのかな?」
「そうですね。」
「それなら貰っておくね♪」
「どうぞ。」
「ありがとね♪」
「はい。」
「猫ですが大丈b、」
ギィィ
バンッ
グザッ
「にゃ、あ…」
ドサッ
「え………大丈夫ですか?」
「うん♪」
「…猫は好きじゃないんですか?」
「昔の話なんだけど、鼠の対策で飼ってた猫に噛まれて高熱を出したんだよ♪それからは好きじゃないね♪」
「…そうなんですね。」
「うん♪」
パンッ
「尖った石ですか。要りますか?」
「要らないよ♪ソルくんが要らないなら適当に捨ててね♪」
「それなら捨てますね?」
「うん♪」
(「先輩、1つ聞きたいんですが良いですか?」)
(「良いよ!」)
(「ありがとうございます。先輩って犬と猫だとどっちが好きですか?」)
(「猫だけど…急にどうしたの?」)
(「少し気になっただけですよ。ありがとうございます。」)
(「うん?」)
「今日はこのくらいですかね。」
「そうだね♪帰ろうか♪」
「はい。」
「それではまた今度。」
「うん♪あっ、」
「どうしました?」
「えっと、僕はここにいるから何かあれば来てね♪」
「分かりました。それなら……俺はあそこなんですが見えますか?」
「あの高い建物?」
「そうです。俺はあそこなので用事があったらお願いします。」
「うん♪じゃあね♪」
「はい。」
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