先輩との出会い
「連合かぁ、500人対5人で戦うってことはだよな?」
「そうだね。100倍だね。」
「100倍って厳し過ぎないかしら?」
「まぁ、だからこそのハンデだとは思うけど、どのくらいのハンデなのかは、分からないけどね。」
「対戦形式によっては、だいぶ有利なこともあり得るけどね。」
「どんなのが有利なんだ?」
「今までに出て来たもので言うと、倒した数だったらだいぶ有利だね。あとは正直有利なのは無いかなぁ。特に防衛戦は、きついね。」
「じゃあ運が良ければ勝てるかもしれないって感じなんだな?」
「そうだね。そこで有利なのを引けなかったら、難しいね。」
「もうこのくらいしか話せる事は、無いわよね?」
「そうだね。何をするのか分からないと、どうにも出来ないよ。」
「じゃあこの話しは、終わりにしてこの紙について話しましょうか。」
「何が必要なんだ?」
「名前と何日に外出したいかって、ことくらいだね。」
「それだけなんだな!」
「みたいだね。もっといろいろ書くと思ってたよ。」
「いつにするの?」
「えーと、今日が1月の18日だから、一週間後の25日くらいで良いかな?」
「わかったわ。じゃあ25日で書いておくわ。」
「よろしくな!」
「この後、みんなどうするの?」
「私はお店に買い物に行こうと思ってるわ。と、そう言えばお店って他に無いのかしら?」
「どうなんだろうね?」
「どっかにありそうだけどな!」
「まぁ確かにね。1つだけってのは、ここの規模の割に少ないよね。」
「でもこれまで見たことないよ!」
「そうだよね。じゃあ行ったことないところに行ってみるよ。何か明日使えるものが有るかもしれないし。」
「じゃあ私も行くよ!」
「なら、悪いけどサン、俺たちのご飯買っておいてくれない?お金は後で払うから。」
「別にそのくらい良いわよ。」
「じゃあよろしく。何か見つけたら、報告するよ。」
その後3人は、お店の方に行った。
「えーと、この学校は1年の寮が西にあって中央に校舎があってその間にお店があるよね。」
「うん!後は南は、グラウンドと門があるね!」
「なら、東に行ってその後北に行こうか。時間もそんなにないし大雑把に見てみようか。」
「おっけー!」
「東も寮なんだねー!」
「みたいだね。2年なのか3年なのかは、分からないけどね。」
「ここは2年の寮だよ。」
とそこには女の子が居た。
「えっと、あなたは?」
「ボクは、2年のセンストだよ!よろしくね!」
「よろしくお願いします。どうして俺たちに話しかけできたんですか?」
「何となくだよ!特に理由は無いね!」
「えーと、じゃあ少し聞きたいんですけど良いですか?」
「何を聞きたいのかな?」
「お店ってこの学校何個あるんですか?」
「お店はね、校舎と寮の間の3つと北東に1つあるよっ!」
「北東のお店って何が売ってるんですか?」
「そこはね、武器とかの戦いに関する物を売ってるよ!ただ、高いんだよね…」
「そんなに高いんですか?」
(まぁ王都の守備隊ですら、装備が足りてないからね。高くもなるよね。)
「うん。高いよ!普通の剣でも金貨10枚するんだよっ!他の町なら、3枚とかなのにっ!」
「まぁ王都には、そもそもほぼ無いですから、あるだけマシなんじゃ無いですか?」
「お金があればそうだろけどっ!ボクは、そんなに持ってないから、無い方がマシなくらいだよっ!」
「物が無かったら諦めもつくけど高いだけであるんだよっ!質も悪く無いし。ただ高いんだよっ!」
「そ、そうなんですね。そう言えば普通じゃ無い物ってあるんですか?」
「有りはするよっ!まぁどんな物でも最低100枚はいるけどねっ!だから、ほぼ売れてないよ!」
(へぇー。あるにはあるんだ。てっきり無いと思ってたね。)
「有るんですね。」
「もしかして買うつもりなの?」
「まぁ良いものが有れば、ですけどね。」
「じゃあさ!案内するからさっ、連れて行ってくれない?」
「それはありがたいですけど、どうしてです?」
「単純にそんな買い物を見てみたいだけだよ。ボクは、無理だからねっ!」
「そうですか…。あーでも、ただ一旦寮に戻らないと良いものは、買えないかもしれないです。」
「じゃあ寮まで着いて行くよ!そこから案内するよ!」
「ありがとうございます。じゃあ寮まで一旦帰りますね。」
「そう言えば自己紹介してませんでしたね。俺は、リーソルで、こっちが。」
「シルバードだよ!」
「2人ともよろしく!」
「じゃあ1階で待っててください。」
「おっけー!待っておくよ!」
(まぁ実際は、もう持ってるんだけどね。カバンから取り出すふりをしないといけないから。)
「お待たせしました。持って来たので行きましょうか。」
「全然待ってないよ!」
「そう言えば先輩ってクラス、1番上ですよね?」
「そうだけど、何でわかったの?」
「寮に驚いて無かったので。」
「あー確かそれは、気づくね。まぁ隠したかったわけじゃ無いしいいけどね!」
「このクラスだと学校から、お金がもらえますよね?何でそんなに困ってるんです?」
(まぁ100枚とかは、貯めようとしないと貯まらない気がするけど。)
「食べ物にたくさん使うからだね!」
「えーと、割引はどうなってるんですか?」
「あるよ?あるけどたくさん買ってるからね!」
「シルも多めに食べるよね?」
「食べるね!」
「でもお金に困ってないよね。先輩、何をそんなに買ってるんです?」
「お菓子だよっ!お菓子高いけど、美味しいから買っちゃうんだよ!」
「お菓子ですか。確かに高いですけど割引があればそこまで高く無いと思うんですけど。」
「まぁ確かに1つ1つは、そこまで高く無いよ!ただたくさん買っちゃうんだよ!」
「まぁこの話は、もう良いとして先輩ってどう戦ってるんですか?」
「戦い方?魔法かなぁ。2人は?」
「俺も魔法ですね。」
「私は剣だよ!」
「ちゃんと魔法の補助の道具も売ってるからね!……高いけど…」
「まぁお金は、多分大丈夫だと思いますけど。これで無理なら大変過ぎますけどね。」
「そんなに持ってるんだね!」
「まぁ、先輩も貯めようとしたら、貯まると思いますけど。」
「……まぁ無理だねっ!」
「そんなに元気いっぱいに言わなくても……」
「着いたね!ここだよ!」
「大きいですね。」
「大きいねー!」
「確かに大きいけど中の人は、少ないよ。高いから!」
「まぁ居ない方が面倒が起きなくて今回は良いと思いますけどね。」
「それはそうだね!」
「ここは、ポーションとかの使い捨ての道具が有るよ!ただ数の制限があって、1ヶ月に1人5個までだよ。まぁ1つ金貨1枚とか言う値段のせいで全然売れないけどねっ!」
「5個までですか。」
「買うつもりなの?」
「まぁ王都は全然無いんですよね。ポーションが。」
「確かに売ってないけど…」
「それにこれからの物の値段と比べたら誤差レベルになりそうですしね。」
「それは、そうだけど。」
「ポーション以外はどんなのが有るんですか?」
「例えば、1度の魔法を強化するものとかかな。強化は確かにされるけど、1個で10枚するんだよ!高過ぎて売れてるところ見た事ないよ!」
「まぁここのは、本題のものを見てからくるとしましょうかね。」
「そうだね!持てるかどうかも有るしね!」




