転換点
「今日だね〜」
「そうだね。色々召喚しておくよ?」
「うん〜」
「天使長×5、超位悪魔×5。これだけで良い?」
「過剰すぎるよ〜!?」
「そう?」
「そうだよ〜!1人でもここ余裕で壊滅するよ〜?」
「それなら良いかな。あっ、悪魔の補助。この部屋とシトノを守れ。それとシトノに従え。」
「……怖いくらいの戦力だよ〜?」
「一応ね?」
「その範囲を超えてると思うよ〜?」
「まぁ、問題は無いよ。」
「それはそうだけど〜」
「シトノって見るの?」
「うん〜」
「誰でも見れるの驚いたよね。」
「うん〜 よくわからないけど空中に出てたね〜」
「フェルに聞けば分かりそうではあるけどね。」
「確かにね〜」
「じゃあ、シトノさようなら…」
「…バイバイ。」
ガチャッ
(「なんで一生の別れみたいに言ったの〜?」)
(「なんとなく。」)
(「それだけの理由〜?」)
(「うん。本当にそれだけ。」)
(「まぁ、なんでもいいや〜」)
ガチャッ
「おはようございます。」
「……おはよう。」
「先生は悪くないですよ?」
「…ごめんね。そう思えないよ。」
「まぁ、俺は何も思ってないので言うなら他の人に言った方が良いですよ。」
「…ごめんね。」
「俺は大丈夫ですよ。」
「………」
「始まるよ…」
「分かりました。」
(あの空間と一緒だね。それなら…)
(「見えてるの?」)
(「見えてるし聞こえるっすよ?それに…」)
(「髪引っ張った?」)
(「そうっすよ。こんなことも自由に出来るんすよ。」)
(「強いよね。」)
(「そうっすね。」)
(何か飛んで来てる…砲撃?でも砲撃程度なら避ければ良いだけだよね。)
タンッ
ドガァン
「思ってたよりも範囲広かった…危ないね。他は?」
(「居ないっすよ?」)
「……」
タンッ
(「無策っすか?」)
(「策とか関係無いよ。これは。」)
(「それはそうっすね。1人だけでも倒せるっすかね?」)
(「倒したいね。」)
トンッ
ザクッ
「矢…」
タンッ
ザクッ
「弓矢要る?」
(「要らないと思うっすよ。」)
「近接で良いt、」
タンッ
ドガァン
「怖いね。」
タンッ
「寒っ!こんなの使う意味ないと思うんだけど…」
(「俺もそう思うっす。雑に突撃すれば終わるっすよ。」)
(「そうだよね。」)
(「そうっす。」)
ビュウゥゥ
「あー、寒い。」
タンッ
「あっ、ミスった。」
ドカンッ
「右脚が吹っ飛んだ…あっはは!」
(「なんで笑ってるの〜?」)
(「こんな程度で吹き飛んだからだね。」)
(「そんなに弱くなかったよ〜?」)
(「普段なら怪我にもならないからね?」)
(「それはそうだけどね〜」)
「あー、これはもう無理だね。」
ドガァン
「すみません。普通に負けました。」
「他は初めで消えた。責めることはむり。」
「そうですよ。逆にリーソルさんが責めるなら分かりますが。」
「…俺よりもお二人の方が大変だと思いますよ。」
「それなら私が弱いからです。責めることはありませんよ。」
「…聞くのは悪いですがユヤアさんは初日どうでしたか?」
「いやだった。」
「あの時は1年だけ…他に少しいた程度でしたがこれからは分かりませんよ。」
「…それでもリーソルさんを責めることはありませんよ。」
「別に責めても良いですよ?」
「…いえ。」
「まぁ、これから責めても良いですよ。俺は気にしないですから。」
ガチャッ
「お早いですね?」
「負けることはあり得ないからな。残っていただけだ。」
「まぁ、1人も無理でしたしそうですね。それでどこに行けば良いんですか?」
「お前とお前はついて来い。」
「分かりましたよ。」
(「これってどこに行ってるの?」)
(「いろいろ候補はあるっすよ?」)
(「それはそうだと思うけど…こっち側ってシトノの教室じゃない?」)
(「そうっすね。その先っす。」)
(「嫌な予感しかしないんだけど。」)
(「嫌っすか?」)
(「うーん、言われてみたらそんな事はないかも?」)
(「従ってる姿を見られるのはどうなんすか?」)
(「振りなのは知ってるからね。呆れる程度だと思うから別に良いかな。」)
(「というか、従うんすか?」)
(「ものによるけど基本的には従うよ。」)
(「ウィンが人に従うことって出来るんすかね?」)
(「出来るよ。今まで無いけど。」)
(「ダメじゃないっすか?」)
(「多分大丈夫。」)
(「信頼出来ない言葉っすね。」)
(「……」)
「ここだ。ここからはお前達だけで行け。」
「分かりましたよ。」
コンコンッ
「入って良いわよ。」
ガチャッ
「おはようございます。」
「えぇ。私の奴隷1号と2号、おはよう。」
「どっちが1ですか?」
「あなたが1号ね。」
「分かりました。それでどう過ごせば良いですか?」
「そうね…まずはその奴隷が持つには相応しくない剣を渡してもらおうかしら。」
「どうぞ。」
「次は…これも奴隷に相応しくない服を脱いでもらおうかしらね。」
「……ユヤアさん。」
「仕方ない。」
「…分かりました。」
(「どう思ってるっすか?」)
(「そのうち数倍にしてやり返すよ。」)
(「怖いっすね〜」)
(「仕方ないと思わない?」)
(「それはそうっすね。」)
(「だよね。まぁ、この身体って俺の身体ってわけじゃないけどね。」)
(「それなのにその対応っすか?」)
(「腹立つからね。」)
(「そうっすか。」)
(「うん。それとシトノって今どこに居るの?」)
(「あと3分くらいで着くっすよ。」)
(「分かったよ。」)
「脱ぎましたよ?」
「これを着けてもらおうかしら。」
「首輪ですか。出来ましたよ?」
「しばらく待ってなさい。」
「分かりましたよ。」
(「そんな物ウィンに意味ないっすよね?」)
(「今の俺にはあるよ。」)
(「今のウィンならっすね?」)
(「うん。」)
(「そろそろ着くっすよ。2人っすね。」)
(「2人?分かったよ。」)
ガチャッ
「っ!リーソルさん?!」
(-_-)
「……」
「クウブ君?奴隷1号よ。名前なんて無いわよ?」
「…分かりました。」
「賢明ね。シトノさんには悪いわね?」
「……思ってないくせにね〜」
「私は思ってるわよ。クウブ君もそう思うわよね?」
「……そうですね。」
「シトノさん以外はそう思ってるようですよ?」
「………脅迫すればそうなるに決まってるよ〜?」
「私は脅迫なんてしないわ。」
「………これを見て誰が賛同するんだろうね〜?」
「シトノさん以外の全員が賛同するわよ?」
「脅迫したらそうなるよ〜?」
「脅迫なんてしないわ。ところでシトノさんは奴隷に散歩っていると思うかしら?」
「……態度は変えないよ〜?」
「そう。それなら1号、2号校舎を1周して来なさい。」
「……」
「変えるかしら?」
「………変えないよ〜」
「可哀想ね。それじゃあ行ってきなさい。」
「……ユヤアさんすみません。」
「負けたから仕方ない。」
「…それじゃあ行ってきます。」
「えぇ。廊下を1時間以上歩いて来なさい。」
「……」
ガチャッ
「巻き込んですみません。」
「ここに来ることを選んだのはわたし。仕方ない。」
「……」
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