初日
「迷宮ってなんだろうね〜?」
「分からないね。それがここの特徴かな?」
「かもね〜」
「街に行けば…その前にどこかを襲う?」
「なんで〜?」
「街に入るのにお金がいるかもしれないからだね。」
「そっか〜 ちょうどいいところあるかな〜?」
「それなんだけどあそこに2人組がいない?」
「えーと、いるね〜」
「とりあえず近付く?」
「いいよ〜」
「少しいい〜?」
「はい?」
「聞きたいことがあるんだけどいい〜?」
「えーと、どんな事ですか?」
「街に入るのにお金かかるの〜?」
「街とはネプトのことですか?」
「うん〜」
「必要無いですよ。」
「ありがとね〜」
「はい。」
「停止 ツヴァイ」
「効くんだね〜」
「スキルをつけてるからね。それで、これはどうしようかな?」
「流石に気が引けるよ〜」
「それなら街までの案内を頼もうかな。」
「…断ったら〜?」
「…さぁ?殺しはしないよ。」
「…まぁいいや〜」
「うん。解除するよ?」
「うん〜」
「解除」
「2人はこれからどこに行くの〜?」
「ネプトですよ。」
(「ついていけばいいだけだと思うけど案内いる〜?」)
(「どうせだしね。」)
「一緒だったんだね〜」
「そうみたいですね。」
「いきなりで悪いけど一緒に行かない〜?」
「一緒にですか。少し待ってて下さい。」
「うん〜」
「どのようなものを持っているか教えてもらえるなら良いですよ。」
「スキル〜?」
「そうです。」
「私はいいけど〜?」
「俺も良いよ。」
「それでいいよ〜 私からでいい〜?」
「うん。」
「それじゃあ話すね〜 戦いに使えるものだけでいい〜?」
「はい。」
「私は地穴開と火纏と濃霧だね〜」
「俺は衝撃波だけで剣を使うよ。」
「えーと、俺はクウブでこっちはアリィなんですがそちらは?」
「私がシトノでこっちがリーソルだね〜」
「リーソルさんは剣に関するものなどは無いんですか?」
「無いですね。俺はスキルを全然覚えられないんですよ。」
「そうなんですか。まぁ、よろしくお願いします。」
「よろしく〜」
「お二人の関係はどんなものなんですか?」
「うーん、仲間かな〜?そっちはどうなの〜?」
「兄妹ですよ。」
「歳はいくつなの〜?」
「俺は16でアリィは14ですね。」
「同じ〜?」
「俺は14だよ。」
「私は16だから同じみたいだね〜」
「そうなんですね。お二人はどうしてネプトへ?」
「学校かな〜?よく知らないんだけどね〜」
「本当に知らないんですか?丁度のタイミングなんですが。」
「知らないけどラッキーだね〜」
「ついでなので手続きに行きますか?」
「ついで〜?2人も同じ用事なの〜?」
「そうですよ。」
「それならよろしく〜」
「はい。」
「名前だけで入れたんだけど早くない〜?」
「こんなものらしいですよ。学校は沢山あるらしいですしね。」
「へぇ〜」
「ここが部屋らしいですね。」
「2人で1つみたいだけどね〜」
「まぁ、仕方ないですよ。」
「そうだね〜 それじゃあまた今度〜」
「はい。」
「防音。早すぎない?何も確認してないんだけど。」
「名前書いてこの鍵と本?渡されただけだからね〜」
「しかも名前に関しては代筆も良いって…」
「人数多そうだね〜」
「うん。本は…学校に関しての説明だね。」
「どんな感じなの〜?」
「前提として歳は17くらいが多いけど何歳でも良いみたいだよ。」
「ちょうどいいね〜」
「そうだね。次が……」
「どうしたの〜?」
「この大陸野蛮過ぎない?」
「えー、最上位、上位、中位、下位、最下位にクラスが分けられてて上の方は下を自由に……」
「帝都も似たようにしたけど歳だけはちゃんとしてるんだよね……それにここまでの差は無いし……」
「……罰則もない〜?」
「みたいだね。シトノは上にいってね。」
「ソルは?」
「基準がここにあるんだけど…見える?」
「えーと、スキルの数、質、将来性、特に戦闘系が重要…ソルは何を出すつもりなの〜?」
「衝撃波を出すかどうかだね。」
「……最下位になりたいんだね〜」
「うん。楽しそうだからね。」
「ふつうじゃないね〜」
「今更過ぎない?」
「そうだね〜」
「ここを卒業したら迷宮に入れると。」
「どうやって卒業するの〜?」
「本当に野蛮なんだけど…無事だったらみたいだよ。」
「……やばいところだね〜」
「うん。もしも危なかったら魔法を使ってね?」
「うん〜 ソルは…切ってるのをつけるだけ〜?」
「そうなるね。」
「始まるのが20日後みたいだね。」
「それまでどうするの〜?」
「色々調べても良いけど…ゆっくりする?色々疲れてるから。」
「ゆっくりしたいね〜」
「分かったよ。」
(「お兄ちゃん、少しはしたよ!」)
(「どんなことをしたの?」)
(「とりあえずいろいろな関節を逆にしたよ!今は情報がいるから全然だね!」)
(「何かあったら教えてね。」)
(「うん!」)
「今日からだね〜」
「何をするんだろうね?」
「振り分け〜?」
「かな?」
「明日かもしれないけどね〜」
「まぁ、そうだね。」
「おはよう〜」
「おはようございます。」
「私はこの学校を預かるクェオイです。皆さんの入学を歓迎します。これからクラスの振り分けを行うので教員の案内に従って下さい。」
(話が短くて助かるね。)
「次の方ー!」
「行ってらっしゃい。」
「うん〜」
(「嘘はつかないほうがいいかも〜」)
(「分かったよ。」)
「次の方ー!」
「名前は何ですか?」
「リーソルです。」
「えー、はい。大丈夫です。年齢とどのようなスキルが使えるかを聞かせて下さい。」
「14歳でスキルは…戦闘系ですか?」
「そうですね。」
「衝撃波ですね。」
「…それだけですか?」
「全然覚えられないんですよね。」
「……分かりました。今日はもう戻って良いですよ。」
「はい、失礼します。」
「ただいま。」
「おかえり〜」
「防音」
「どうだった〜?」
「多分大丈夫だね。嘘もついてないけど何かあったの?」
「少し何かをしたあとに急に信じたから〜」
「それまでは?」
「半信半疑って感じ〜」
「半分は信じてたんだ。」
「私がそんな風に見えないって言ってるの〜?」
「魔法なら別だけどスキルは見てないからね。どうか分からないよ。」
「まぁ、そのうち見せるんじゃないかな〜?」
「それもそうだね。」
「そういえば明日のことって聞いた?」
「聞いてないの〜?」
「うん。」
「明日の8時までにさっきの広いところに来いだってさ〜」
「それって伝えるの忘れそう?」
「そんなことはないと思うよ〜」
「何か起きるのかな?」
「さぁ〜?誰を呼んでるのか知らないからね〜」
「それもそっか。まぁ、何かあったら連絡してね。」
「うん〜」
「ここって壁薄いよね。」
「急にどうしたの〜?」
「隣から声が聞こえたんだけどクウブさんが明日のことを知っててアリィさんが知らないみたいだよ。」
「…私には聞こえないんだけどなぁ〜?」
「スキルをつけてるからね。」
「…まぁいいや〜」
「うん。」
「それでアリィは知らないの〜?」
「聞いた感じはね。」
「どっちだろうね〜」
「さぁ?まぁ、1つ言えることは狙われそうってことくらいかな?」
「クウブが強いならわからなくない〜?」
「強いとしてもどのくらいかによると思うよ。」
「そっか〜」
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