明日の事
「じゃあ次は、明日についてかしら?」
「そうだな!」
「次の防衛戦が今までとは、大きく違うね。」
「砦の中から誰も居なくて、それでいて相手がいる状況を作らなければいいから、まぁ籠城戦だろうね。」
「ならどんな配置にするんだ?」
「砦の形によっても変わるけど基本は、4方に「」ログ以外の4人を配置する感じかな。ログは、メリと一緒に居てほしい。」
「どうしてログをそこに配置するの?」
「奇襲されたらメリだと厳しいからだね。他の3人は、ある程度は戦えるだろうからね。特にシルは。」
「まずは、魔法を使って敵の数を減らしたい。けど地形や砦の形によっては、難しい事もあり得るからその場合は、初めから、門を守る感じで動いて。」
「突破されたら?」
「されそうになったら、土壁を作って後退して、狭いところで戦って。」
「後退するときは、メリが中央に行くようにして、ログが元々の方角を受け持って。」
「何処かが突破されたら?」
「負けたのが分かれば、さらに後退して囲まれないように動いて、あとメリは何処かが突破されたのが見えたら、空に派手な魔法を撃って。」
「……わかった」
「突破されたのが分からない時は?」
「メリ、警戒しながら、何方向まで確認できそう?」
「……2つまでは」
「なら、サンとログを見てて。」
「……ソルとシルは?」
(うーん。話した方がこれから、動きやすくはなるよね。ただテレパシーの事も言うと、3つ目になるんだよね。どっちがいいのかなぁ?まぁ1つ1つは、他のほど強力ではないしまぁいいか。)
「これは、秘密にして欲しいんだけど、スキルで1人とだけ離れていても話せるんだよね。」
「……それは秘密にする」
「いいけど、どうしてこれはわざわざそんな事を言うんだ?」
「これは、ほかのと比べて利用価値が高いからね。遠くでも時間差が無く情報が伝わるってのは、直接的戦いでも、もちろんだけどそうじゃない諜報や商売とかの使えないことの方が少ないくらい便利な物だからね。」
「そんな事言ってもいいのかよ?」
「まぁできればして欲しいことがあるんだけど、シルの魔法で契約してほしいね。」
(「契約魔法は、シルのって事でいい?」)
(「おっけー!」)
「契約?」
「そうだよ!私は契約魔法ってものを持ってるんだよ!これは、契約書に書かれた事を守らせる魔法だよ!変更は、両方の合意があれば変更できるよ!」
「……その内容は?」
「さっき言ったスキルと契約魔法に関することをほかの人物に伝えない事だね。」
「俺はいいぜ!別に元々言うつもりは無かったが何かの拍子に言わないとも限らないしな!」
「そうね。じゃあ私もいいわよ。」
「……いいよ」
「じゃあ、明日の朝にここに集まってもらえる?」
「いいぜ!」
(「魔法を持ってるふりよろしくね。」)
(「わかったよ!」)
(良かったよ。これは漏れたら面倒だったかも知れないからね。まぁ受けてくれると思って言ったけどね。
最低でも王都にいる間は、契約魔法は、シルが持ってるということしておかないとね。パートムにどこから伝わるかわからない訳だし。)
「じゃあ最後の戦いは、どうすんだ?」
「最後は正面から戦おうか。」
「正面から?」
「うん。最悪負けても問題はないはずだしね。ただ杖も使うつもりだから、固まってたら初めの1発で吹き飛ぶかもしれないけど。まぁ多分バラけるとは、思うけどね。」
「じゃあ特に作戦はないって事でいいのか?」
「そうだね。特にはないね。」
「わかったよー!」
「じゃあ今日は、この辺で解散かしらね。」
「そうだね。今日は体は動かしてないけど、疲れたから早く休みたいしね。」
「たしかになー!疲れたな!」
「そうだねー!動いたね!」
「シルは、疲れてなさそうだね。」
「全く疲れてないわけじゃないよ!」
「ほとんど疲れて無いのね?」
「そうだね!」
「本当に体力凄いよね。」
それから解散して自分達の部屋に戻った。
契約書を作った。
(3枚用意するの地味に大変だなぁ。まぁ仕方ないけど。そう言えば、外出したい時どうすればいんだろうか?資料にあるかな?
おっ、あった。えっと、申請を出した後に数日していろいろな要素を考えて、認められるかどうか教えられる。
クラスによって認められやすさに差があると。1番上なら、ほとんど認められると。)
(それなら、明後日にでも出そうかな?パートムと話したいことがあるしね、あとついでに店主にもね。)




