これから
「解除。フェル、勝手にお邪魔してるよ。」
「見てたから分かるっすよ。」
「まぁ、そうだよね。」
「これからどこに行くの〜?」
「うーん、何か良いところあるかな?」
「どんなのが良いんすか?」
「何かある?」
「離れてるところがいいかな〜」
「全然絞れないっすね。」
「私は他にないよ〜」
「うーん、スキルは普通にあるけど魔法はほとんど無いみたいなところってある?」
「まだまだ絞れないっすよ。」
「えー、何か特殊なものがあるところは?」
「少しは絞れてきたっす。大きさはどうっすか?」
「大陸くらい?」
「ここの0.7倍から1.5倍くらいで良いっすか?」
「うん。」
「種族はどうっすか?」
「人間がいて欲しいかな。」
「他が居ても問題無いっすか?」
「うん。」
「勉強というか学校に行く気はあるっすか?」
「学校?俺はどっちでも良いけど…」
「私は行ってみたいかな〜」
「そうなの?」
「行ったことないからね〜」
「そうだったんだ。あー、もしかして憧れみたいなのあった?」
「正直あるね〜」
「言ってくれたら入れたよ?」
「歳がね〜」
「精神的な?」
「うん〜」
「行くってことで良いっすか?」
「うん。」
「それならマチュゴ大陸ってところっすね。」
「どこにあるの?」
「この大陸から北東の方っすね。周囲に島が沢山あるから勘違いしない様に気をつけて。」
「ありがとね。」
「良いっすよ。」
「そういえばソルが2人に言ってた呪いって何〜?」
「あれはセインが20歳でセヴァンが17歳で維持されるって感じだよ。」
「便利だね〜」
「うん。」
「それと落としていった剣は何なの〜?」
「おまけ?何か渡そうかなって思ったけど何も思いつかなかったから適当に落としただけだよ。」
「へぇ〜」
「超級っすよね?」
「うん。」
「……雑に扱いすぎじゃない〜?」
「そうは言っても消費はかなり少なめだしね。」
「確かに少なめっすね。」
「だよね。まぁ、範囲とかが他の超級と比べ物にならないけどね。」
「その分少人数相手なら良いっすよ?」
「フェルは使うことあるの?」
「無いっす。剣より魔法の方が俺には合ってるっすね。」
「それなら全員魔法がメイン?」
「そうみたいっすね。」
「私を一緒にされても困るよ〜?」
「相手が悪かったね。フェルもアレだしね。」
「そうだよ〜?天使の長って…私は普通の天使にも簡単に負けるよ〜」
「俺の力の大体9割は指揮とか連絡とかそんな感じっすよ?」
「…どのくらい同時に動かせるの〜?」
「天使なら召喚は1億くらいで命令なら特に制限は無いっすよ。」
「1でも無理なのに1億って…」
「隣の人には天使の数は関係無いっすよ?」
「多分もっと上の天使も召喚出来るよね?」
「そうっすね。ただ、それでもだと思うっすよ?」
「前に俺の魔法を熾天使に防がれたよ?」
「連発出来るのを防いでも何も無いっすよ?」
「それはそうだけどね。そういえば1割に見るやつもあるの?」
「あるっすよ。これの価値で割合が変わるんすよ。」
「今はどのくらいだと思うの?」
「7%くらい?」
「3%だけがフェル個人の力?」
「俺の感覚的にはそうっすね。」
「化け物だね。」
「俺より強い人に言われてもなんすけど。」
「戦いではそうだとしても情報は普通に負けてると思うよ?」
「自分で物を動かせないし音も聞こえないっすよ?」
「それでも負けてるよ。それと少し気になったんだけど、それの割合って増えることあるの?」
「……どうだと思うっすか?」
「増えそうだね。」
「そうっすね。例えば…あの死んでも良い空間なら音を聞く事も物を動かす事も出来るっすよ。」
「………もしかしてメインってそっち?」
「俺が創られた時代って技術が既に発展してたんすよ。あの空間が作られ始めたくらいの時代っすね。」
「………個人の力が9割になったりする?」
「……これから次第っすね。」
「……情報では話にならないね。」
「今はそんな事ないっすよ?」
「今はそうだね。」
「これからは俺も知らないっすよ?」
「俺は技術が発展しないと思えないんだけど。実物もあるし。」
「俺も同じっすよ。どのくらい時間がかかるかは知らないけど、いつかは発展しそうっすね。滅びなければ。」
「多少なら俺が潰すよ。それは面白くないからね。」
「俺もその時は協力するっすよ。せっかく自由になったのにそれは嫌っすから。」
「うん。それと、シトノはどうしたの?」
「……絶句してただけ〜」
「フェルに?」
「…うん〜」
(「お兄ちゃん、捕らえたよ!」)
(「ありがとね。」)
(「うん!調査はパートムがするらしいよ!私はとりあえずいろいろするよ!」)
(「よろしくね。」)
(「うん!」)
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