周章狼狽
「おはよう。」
「おはよ〜」
ゴロゴロォ
ザァァァ
「すごい天気だね〜」
「そうだね。この部屋は外の音が聞こえにくいはずなんだけど…」
「普通に聞こえるね〜」
「うん。それだk、」
ドガァン!
「何っ?!」
「自然の雷ですよ。」
「雷?本当だね!凄い雨降ってr、」
ドガァン!
「防音。本当に煩いですね。」
「確かにね!」
「うぅん?」
「あ、シルおはよう。」
「おはよう!今の音って何なの?」
「外を見てみて。」
「そt、光った?音がないけど雷?」
「うん。煩くて会話にならないから防音を使ったんだよ。」
「この光って全部雷?」
「多分だけどね。」
「これだけ落ちてたらうるさいね!」
「うん。」
「そういえば誰か怖がったりしないの〜?」
「シトノこそどうなの?」
「当たりそうなら怖いよ〜?」
「そんな当たり前の事を言われても…」
「…当たったとしても3人は何かあるのかな〜?」
「あるよ?!」
「うん!」
「俺も。」
「センはともかく、2人はどうだろうね〜?」
「私もきついよ!」
「…何が〜?」
「当たったらどうなるかわからないからね!」
「……きついなんだね〜?」
「…うん!」
「…ソルは何かあるの〜?」
「……分からないかな?」
「……化け物ってことでいい〜?」
「……認めたくないなぁ。」
「無理だね〜」
「……」
「ん?」
「どうしたの〜?」
「なんだか寒気?がしたんだけど、うーん、まぁ大丈夫だよ。」
「本当に大丈夫なの〜?」
「うん。すぐに無くなったしね。」
「…まぁ、それならいいけどね〜」
「それにしてもこんな天気は久しぶりだね!」
「久しぶりというか…過去にあったんですか?」
「ボクの感覚ではあるけど大体、7?8?年くらい前にあったよ!」
「珍しいんだね〜」
「うん!あの時は音が凄かったよ!」
「今は音を防いでますからね。」
「ありがとね!あの時は本当に煩かったから!」
「そこまでなんですか?」
「うん!それに雨の音もするからね!」
「あー、雷で忘れてました。というか被害って無かったんですか?」
「ボクは無かったけどあった人もいたらしいよ。」
「そうなんですね。」
「うん!」
「ソル〜街のあれって普段どこにいるの〜?」
「あれは夜とかこんな…ここまでじゃなくても天気が悪い時は兵舎…司令部かな?に居るよ。」
「安全なの〜?」
「まぁ、怪我とかは無いよ。」
「他は〜?」
「立場がある人が多いからほぼ無いんじゃないかな?」
「あっても関係ない気がするよ〜?」
「正直あれに何かをするのってリスクあるからね。病気とか…所有者とか。地位がある人はそんなリスクを負わないと思うよ。」
「病気はいいとして、所有者ってソルのことだよね〜?」
「うん。皇帝のものを傷つける…もしも殺しでもしたらね?」
「何かをするのは傷つけるに入らないの〜?」
「それは例外だよ。俺が許可を出してるから良いってだけだね。」
「そうだったんだね〜」
「うん。もしも傷つけるようなのがしたいなら別のところに行けば良いだけだよ。」
「別?」
「先輩?」
「別って何?」
「えー、聞きたいんですか?」
「聞きたくは無いけど聞かせて。」
「簡単に言うと重罪人の一部です。えーと、もう良いかな。奴隷になるかの選択肢が与えられてそれでなると罰則が軽くなるって感じです。これは国のものって扱いで殺すことや重傷を負わすことは禁止ですね。逆に言えばそれ以外は問題無いです。」
「重罪人って何をした人なの?」
「色々ですよ。人を殺したりとか反逆とかです。」
「反逆って虐げられてたからじゃないの?」
「俺には分かりませんよ。というよりも関係無いです。」
「関係無い?!無い訳無いよっ!!」
「結果が全てですよ。」
「原因が誰にあってもっ?!」
「そうd、」
「セン!私も結果が全てだと思うよ!お兄ちゃんに危害を加えようとしたっていうねっ!!」
「ソルが原因でも?!」
「そうだよ!完全に個人的な考えではあるけどそんな誰かも知らない人にお兄ちゃんが傷つけられたら何が原因でも知らないよっ!!」
「ボクもソルが傷付くのが嫌なのは一緒だよ!でも原因がソルなら話も変わってくるよっ!」
「原因次第ではお兄ちゃんが傷ついてもいいって言うの?!」
「それはごめん!ボクの言い方が悪かったよ!ソルが傷付くのはいつでも嫌だよ!でもその後の扱いについては話が変わるよっ!!」
「私からすると変わらないよ!お兄ちゃんに危害を加えようとしたってことは変わらないからね!!」
「そうさせたのがソルなr、」
「2人とも一旦落ちついて!!そのままいくと戦いになりそうだから!!」
「…うん。」
「…わかったよ。」
「とりあえずそれでいいね〜 もっと落ちついて話そうよ〜 お互いを大切に思ってるのは本当だよね〜?」
「ボクは思ってるよ。」
「私もセンは大切だよ。でもそんな大切な人が傷つくのは何が原因でも関係ないよ。」
「関係あるよ。原因が無ければそんな事は起きなかったんだから。」
「原因が何でも武力を使ってきた時点で関係ないよ。」
「言葉なら聞いてたって言うの?」
「わからないよ。でも話をしてないのに急に武力で来たら私は同情しないよ。」
「分からないって前に来てたのを潰してたよねっ?!」
「あの時とはいろいろ違うよ!」
「確かに違うねっ!でもその事を知ってるとは限らないよ!」
「知らない方が悪いよ!」
「調べる事が出来ないくらいの状況だったら?!」
「関係ないよ!あれから数年経ってるのに知らない方が悪いよ!」
「そんな簡単に話は伝わらないよ!」
「人の行き来が多くなってるんだから調べれば違うことくらい簡単にわかるよ!」
「違う事は分かってもどう違うのかまで正しい事を知れると思うの?!」
「国の力が増えてるのはわかると思うよ!それがわかれば言葉の選択肢もあると思うよ!」
「選択肢があっても選ぶことは無いと思うけどね!言葉で行っても賭けに負ければそれで終わりだからねっ!」
「負けると勝手に思ってるのが悪いよ!」
「前のことがあって上手くいくと思う人なんて居るのかな?!」
「今の国と前の国を比べて考える人ならいると思うよ!」
「比べられる程の情報はあるの?!」
「正確じゃなくてもいいんだからできるよ!」
「向こうの大陸の存在を知ってるだけの人でも極一部なのに?!」
「こっちの大陸だけでも違うのはわかるよ!」
「そのくらいの情報なら初めから武力でするって考えになるよっ!」
「そうなった時点で私は同情しないよっ!お兄ちゃんを傷つけようと考えた時点で私からするとただの敵だよっ!!」
「原因がソルに無いならボクも同じだよ!でもあるなら違うよっ!」
「私からすると敵以外の何者でもないよっ!!」
「ボクからすると不幸な人で同情するよっ!!」
「センとはこれについての考えは合わないみたいだねっ!!」
「そうみたいだねっ!!シトノは離れてっ!!超位悪魔、天使長、騎龍人!!」
「シトノは離れてねっ!!」
シュッ
「龍人受けて!悪魔が近くでサポート、天使が離れてサポートして!」
ガンッ
「シトノ、下がって。正壁 フンダート。」
「わかったけど止めないの?!」
「俺が原因の話だから下手に止めるとどうなるか…」
「それなら止められないの?!」
「………」
「私が止められたら…」
「…仕方ないかな。」
「止めるの…?」
「止めないわけにもいかないよ。この後どうなるかは分からないけど。」
「それなら俺がすれば良いか?」
「え?パートム?いつから…?」
「それは後で話すが…ソル、どうする?」
「お願い。」
「分かった。」
「ソルは気づいてたの?」
「いや、気付いてないよ。でも居たとしても別に驚かないよね?」
「それはそうかも〜?」
「うん。」
「え?終わったの〜?よくわからないんだけど〜?」
「終わってるね。2人とも気絶してるよ。」
「何も見えなかったんだけど〜」
「まぁ、仕方ないよ。化け物の動きは人間にはね?」
「誰が化け物だ。それが見えてる時点でソルも化け物だろ。」
「対応してくれてありがとね。それと俺はよく分からない生き物だよ?」
「……まぁ、人間では無いな。」
「うん。化け物で良いよ?」
「…力は化け物だな。」
「パートムも優しいね?」
「そんなことは無いが…まぁ、どうでも良いか。」
「うん。」
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