風邪
「ん?済まん、少し連絡が来た。」
「大丈夫だよ。」
「そうだよ!」
「ありがとうございます。」
「サムア殿下が風邪に罹ったらしいです。」
「サムアちゃんが風邪ですか?」
「はい。ただ本当に少しの熱と咳が出るくらいらしいです。一応の意味合いが強い連絡ですね。」
「それなら良かったです。」
「そうなんですが、シイサと一緒に居た時間が多いみたいで一応暫くの間ソルとその周囲に近付かないそうです。」
「1つ伝えてもらえますか?」
「はい。」
「この機会だからしっかりと休むように、とお願いします。」
「それなら俺からもよろしく。」
「分かりました。」
「それにしても風邪かぁ。セヴァンが1番気をつけてね?」
「うん。」
「陛下もですよ?」
「それを言うならセインも…というか全員かな。パートムは罹るのか知らないけど。」
「風邪というか病気になった記憶が無いんだが…」
「……軽いのも?」
「思い出せんな。」
「…人間?」
「これは人間の範囲内じゃないか?」
「うーん、分からないけどこれはなんだね?」
「……これも?」
「これはならうーんって感じだね。」
「…これもならどうなんだ?」
「これも人間じゃないってなるよ?」
「……シルも無さそうだぞ?」
「…最近はシルも人間か怪しく見えてきてるから。」
「……まぁ、俺もだがな。」
「ボクはもっと前から思ってるんだけど…」
「…先輩でそれって普通の人からしたらどうなるんですかね?」
「…人間とは思わない?」
「まぁ、先輩も似たようなものですけどね?」
「シルとね!」
「俺とですよ?」
「それは流石に違うよっ!!100歩譲ってシルは良いけどソルは違うねっ!!」
「そこまでですか?」
「うんっ!!」
「そういえばシイが居ない間の護衛はどうするの?」
「近衛の中から選んでおくぞ。」
「そっか。2人とも何かあれば教えてね。」
「分かりました。」
「うん。」
「ただいま!」
「おかえり。」
「暫くシイは俺達に近付かないらしいよ。」
「何かあったの〜?」
「風邪を引いた人と一緒に居たらしいから一応らしいよ。」
「お大事にって感じだね〜」
「別にシイには症状は出てないらしいけどね。」
「それならゆっくりしてねって感じかな〜」
「セインも言ってたよ。」
「それじゃあそれでいいかな〜」
「そうだね。」
「そういえば今日って人多かったの〜?」
「あれ?今日から近衛が増えるらしいんだけど聞いてないの?」
「聞いてないよ〜?」
「そうだったんだ。まぁ、シイもタイミングが良いのか悪いのか分からないね。」
「どうなんだろうね〜?どっちにしてもすごいタイミングではあるよね〜」
「そうだね。」
「私はそろそろ寝るね〜」
「あっ、私も寝るよ!」
「シルって明日何かあるの?」
「特に無いよ!ただ疲れたのかわからないけど少し眠たいんだよね!」
「疲れ?まぁ、2人ともおやすみ!」
「おやすみ!」
「おやすみ〜」
「防音」
「眠たいのは分かるけどシルが疲れたはないと思うんだけど…ソルはどう?」
「シルが疲れるなら俺は倒れてそうですね。」
「ソルはどうか怪しいけどボクは確実だね!」
「まぁ、倒れるは言い過ぎにしてもすぐに休んでると思いますよ。」
「それはそうだね!まぁ、眠たくなる事は疲れてなくてもあるよね!」
「そうですね。シルの場合だと疲れを知ってるかどうか…」
「…感覚をってこと?」
「はい。」
「……流石に…うーん、分からないね!!知らなくても納得出来るよ!!」
「そうですよね。まぁ、眠れないならあれですけど今の時間に眠くなるのは問題無いですからね。」
「そうだね!逆に良いことかもね!」
「はい。俺は…まだ眠れなさそうです。」
「ボクもだよ!」
「うーん、あの空間にでも行きます?」
「良いけど何をするの?」
「適当に夜空でも見ながら食べたりすれば良いんじゃないんですかね?」
「2人は良いの?」
「別に今日だけってわけじゃないですから。いつでも出来る事ですよ。」
「それはそれだね!」
「はい。一応パートムに連絡はしておきますね。」
「うん!」
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