紹介
「それじゃあ行こっか。」
「あぁ。」
「うん!」
(「そういえば言葉遣いはどうするんだ?」)
(「なんでも良いけど…シルはどうしたいとかってある?」)
(「パートムはどうなの?」)
(「一応しっかりとした言葉だな。」)
(「それなら私もそうするよ!」)
(「途中で変えても良いからね?」)
(「うん!」)
(「あれ?セヴァンって今日何かあったっけ?」)
(「普通に勉強じゃないのか?」)
(「え?あっ、今日は政治についてだったね。」)
(「政治はホーペンス公だったな。」)
(「うん。それなら部屋には居ないよね。」)
(「そうだな。何人居るんだ?」)
(「合計7人居るよ。」)
(「7?となるとセヴァン様とセイン様以外で5人か?」)
(「うん。セヴァンと話した6人のうちカテュゴ以外だね。」)
(「本人は気にしないかもしれないが性別の偏りが凄いな。」)
(「確かに6:1は偏ってるね。まぁ、マシにはなるけど。」)
(「7:3かマシなだけだな。別に問題は無いけどな。」)
(「そうだね。」)
コンコンッ
「俺だけど入っても大丈夫?」
「大丈夫ですよ。」
「ありがとね。」
ガチャッ
「兄貴、1週間ぶりだな!」
「そうだね。元気だった?」
「おう!それでそっちは?」
「私はシルバードと申します。皇帝陛下の側仕えと考えていただければ。貴方様はムラヴァ殿下でよろしいでしょうか?」
「おう!俺はムラヴァだな!よろしくな!」
「よろしくお願い致します。」
「軽く自己紹介も終わった事だし適当に話そうか。」
「それでは…セイン様お久しぶりでございます。お変わりないようで何よりにございます。」
「シルちゃんも元気そうで良かったよ。」
「セイン様の御言葉、ありがたく存じます。」
「うん。」
「今まで何を話してたの?」
「戦いについてですね。」
「詳しくは聞いてないんだけどどんな感じだったの?」
「パートム閣下も戦われたと聞きましたね。」
「えっ?聞いてないんだけど…」
「え?そうなのですか?」
「うん。パートム、戦ったの?」
「はい。」
「何があったの?」
「人数の問題です。」
「確かに9人ではあるけど、パートムが戦う必要はあったの?」
「ありましたよ。」
「…シルは必要だと思う?」
「あの空間であれば必要ないと思います。」
「人が相手の方がよろしいと思いますよ?」
「そうだね。人が良いよね。人型じゃなくて人が。」
「…私は人間ですよ?」
「……種族はそうだけど実態は違うよ?」
「…違いませんよ。先程も負けましたからね?」
「「えっ?!」」
「…そこまで驚かれなくても。」
「いや、それは無理だと思いますよ。」
「陛下がなさったのですか?」
「何割かは関係あるけどシルがメインだね。」
「シルちゃんが…おめでとう。」
「ありがとうございます。ただ、次は完封されると思います。」
「1回でも凄いよ。」
「本当にね。」
「そこまでー?」
「そうなんだけど、パートムって誰と戦ったの?」
「俺だな!」
「その時はどのくらいの時間戦ってたの?」
「10分くらいだったような?」
「そのくらいでしたね。」
「そっか。パートムってその時スキルとか使ってた?」
「使っていませんよ。」
「…あれで使ってないの?」
「どんな感じだったか分からないけど使ってたらすぐに終わってたと思うよ。本気なら誰でも。」
『……』
「陛下はどうでしょうね?」
「本気なら無理だと思うよ?」
「どうでしょうかね?」
「うーん、正直分からないかな?試すわけにもいかないからね。」
「そうですね。」
「あの空間でも試せないんですか?」
「どうなるか分からないんだよな。俺の方が。」
「俺は現実に影響を及ぼしかねないものは流石に無いよ。」
「…パートム閣下はあるんですか?」
「可能性の話ではあるけどね。どうなるか分からないものを使うのは俺も嫌だからね。」
「……パートム様は人間なのでしょうか?」
「そのはずなんだけど…分からないね。」
『………』
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