理由の説明
「みんなごめんね。」
「私は別に良いわよぉ。先にこれについて色々聞いて来てたから何かあるのは分かってたからねぇ。」
「まぁ、思ってたよりも説明してなかったのに驚いて色々言っちゃったからね。」
「俺はこれからここを使わせてもらえるなら何でも良いぜ!」
「誰も使ってないときは時は自由に使って良いよ。時々近衛やその他の人が使う事があるけどその時はそこから離れてくれたら良いよ。」
「分かったぜ!」
「私は…理由を聞かせてもらえますか?」
「簡単に言えば強さを測りたかったからだね。」
「どうしてですか?」
「とある部屋に入れても良いか判断するためだね。これはシイにも関わって来る話だよ。」
「シイさんにですか?」
「うん。シイの主君の部屋だからね。」
「今の私の主君は陛下なのですが…」
「陛下?この場にそんな人が居るの?」
「居ますよ。」
「本当にそれで良いの?俺は変えた方が良いと思うよ?」
「……ソル君が主君だよ。」
「それはそうかもね。でも、護衛…姉妹かな?どっちにしても関わって来るよね?」
「それはそうだね。」
「そんな感じで危なくないか力を確認するためだよ。理解は出来た?」
「はい。納得しました。」
「納得はしなくて良いんだけど…」
「そもそも私はおとうさんに助けられたんですよ?どうしてなのか聞いておきたかっただけです。」
「本当にいつかは負けてたの?」
「私よりもおとうさんの方が良く分かってると思いますよ?」
「…まぁ、他の勢力からの介入が無いならいつかは負けてただろうね。」
「そうですよ。勝つ方法はないです。」
「抵抗は出来ても正面から戦わない感じでの戦いだろうね。他の勢力が来るまで続けばもしかしたら負けはしないかも?」
「その場合、おとうさんならどうしますか?」
「…娘と息子の前で言うことじゃないけど、いろいろ見せしめにするよ。それでも無理ならどこかを消し飛ばすね。その後に降伏勧告をして受け入れなかったら……だね。」
「大陸にそのような力はあるんですか?」
「うーん、一部を消し飛ばすのは出来るだろうね。全体は厳しいと思うよ。」
「勝てませんよね?」
「……0%では無いよ。」
「無いですよね?」
「…そうだね。いくら海軍が強力でも相手は空もあるからね。もちろん陸も海も。」
「ということで私も大丈夫です。」
「分かったよ、ありがとね。シイはどう思う?」
「私は…時間を稼ぐだけなら出来ると思うので大丈夫だと思いま…思うよ。」
「分かったよ。そのうち案内してもらえる?」
「うん。」
(「パートム、少し時間って取れる?」)
(「30分後くらいなら。」)
(「忙しいところに悪いけど30分後によろしく。」)
(「あぁ。」)
「そういえばアレが解除されたのって時間?」
「時間ではあるんですが攻撃で維持することができる時間が減った感じですね。」
「アレってルエナとルベナ…殿が使えるの?」
「そうですね。ただ私よりお母さんは長い時間維持できますね。」
「どのくらい差があるの?」
「使わないので正確なところは分からないですが、10倍くらいだと聞いてます。」
「10倍…どのくらいでまた使えるようになるの?」
「私は1週間ですね。」
「アレでも1週間……」
「おとうさん?どうしました?」
「ごめん、少し考え事をしてただけだよ。」
「そうですか。そういえばおとうさんは私のことを知っていたんですか?」
「種族の事?」
「そうです。」
「どうして知ってると思うの?」
「私が力を使うことのできる環境をつくったからですね。」
「まぁ、軽くは知ってるよ。本当に軽くだけどね。」
「どうやって知ったんですか?」
「そこまで隠してる事なの?」
「はい。グラバー海国とラプナム炎国とシャエフ武国の一部にしか伝わっていないはずですね。」
「ムラヴァは知ってるの?」
「人間じゃないってのはな!俺も違うけどな!」
「そうだったんだ。まぁ、聞いた人には機密もあったものじゃないから隠しても意味無いと思うよ。今も見てるかもね。」
「陛k、ソル君に危険は無いの?」
「物理的には無いね。というか俺よりもシイの方が危ないかも?精神的に。」
「それは攻撃d、なのかな?」
「違うよ。端的に言うと覗きだね。」
「ソル君は大丈夫なんだよね?」
「そうだね。多分セインも大丈夫だよ。」
「それなら大丈夫だよ。」
「シイは嫌じゃないの?」
「私はなんでも良いよ。」
「……先に言っておくけどする気は無いからね?その上で聞くけどハニートラップをお願いしたらどうするの?命令じゃないからよ。」
(・・?)
「??するだけだよ?」
「……意味は分かってるよね?」
「やったことは無いけど大体は分かるよ。」
「……初めてがハニートラップで良いの?」
「??何か問題があるのかな?多めに情報を取れる気がするよ?」
「………シイの気持ち的にそれで良いの?」
「???」
「………」
「……パパ、生まれって?」
「……侯爵家…簡単にいうと小国よりは力があるような家だね。」
「………パパがシたいってお願い…そこまでも要らないかなぁ?すればどうするのぉ?」
「?するだけだよ?」
「……子供が出来て産まれたらどうするのぉ?」
「どうするってよく分からないよ?」
「……皇帝位をとりに動くのぉ?」
「そんなわけ無いよ?」
「…もしも子供が継承順の上を消そうとしたらどうするのぉ?」
「セヴァン様になるのかな?」
「そうなるね。」
「それなら…そんな考えを少しでも見せたらすぐに処理するだけだよ。」
「……自分の子供でもぉ?」
「うん。セヴァン様に何かあればソル君もセイン様も悲しまれるだろうからね。考えが見えたら処理するよ。」
「…処理するってその時の気持ちはどうなりそぉなのぉ?」
「多分悲しいと思うよ。」
「躊躇はするのぉ?」
「悲しいだけで躊躇なんてしないよ。もっと気持ちが大きくても変わらないと思うけどね。」
「………」
「…話を戻すと同盟相手の関係だよ。3人の敵?だけどね。」
「天使ですか?」
「うん。」
「私に関しては特に被害がないので何も思いませんが…」
「俺もだな!」
「私もどうでも良いわねぇ〜」
「良いの?」
「あの国に愛着なんてものは無いからねぇ〜」
「そうなんだ。まぁ、天使の関係からの情報だよ。」
「わかりました。」
「えーと、ごめん。俺は離れるからシイよろしく。」
「分かりました。」
「よろしくね。」
「はい。」
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