子供の話
「ただいま。」
「おかえり!」
「先輩は?」
「変…?だから休むらしいよ〜」
「変?なんだね。」
「らしいよ〜」
「まぁ、それは良いかな。悪い事でも無いし。」
「相手の考えはどうなの〜?」
「面白くなりそう。」
「…まぁ、それならいいかな〜」
「うん。」
「パートム、1つ聞いても良い?」
「別に良いぞ。」
「それじゃあ聞くけど、パートムって人間?」
「……どうだと思う?」
「人間に化けてるナニカ。」
「すぐにそう答えるのかよ。」
「だってね?人間の力じゃ無いでしょ。」
「否定はしないが…」
「…私からしたらシルもセンも人間か疑問なんだけど〜」
「先輩も?」
「そうだよ〜?一般人からしたらセンも人間か怪しいよ〜」
「私は?」
「一般人からしたら人間とは思わないかな〜」
「それならパートムは?」
「バケモノ〜 やろうと思えば宗教でも作れると思うよ〜」
「宗教って…」
「余裕で出来そうだね。」
「うん〜」
「そういえば、セヴァンの才能ってどうなの?」
「多分だがシトノの下の辺りだな。まぁ、本当の所はまだ分からないが。」
「……」
「ん?シトノどうしたの?」
「…魔法はそうだけど近接戦も含めるとたぶん私より普通に上だよ〜」
「そうなの?」
「何とも言えないくらいだな。まぁ、シトノと近いくらいだと思うぞ。」
「そっか。シトノって才能ある方だよね?」
「あぁ。普通に考えるとある方だな。」
「周りに普通がいないけどね〜」
「もしかしたら出来るかもね。」
「できる〜?」
「養子を取ることになったからね。」
「養子〜?1人〜?」
「えーと、9人かな。」
「9人〜!?何があったらそうなるの〜?!」
「シトノ、養子とは言ってるが人質だぞ。」
「継承権もある予定だし養子でしょ?」
「あるだけだろ。継がせるつもりはあるのか?」
「…セヴァンがやりたく無いなら考えない事も無いかも。」
「ほぼ無いだろ。」
「まぁね。人質に帝位を乗っ取られたら後世の笑い者だよ。」
「それはそうだな。流石にそれを見るのは嫌か?」
「それはそれで面白そうではあるよ。だからセヴァンが本当に嫌なら考えるよ。」
「今の所は嫌って感じは無いな。」
「そうなの?」
「あぁ。逆に憧れてる感じに思うぞ。」
「俺に?」
「あぁ。」
「…物騒な。」
「ソルの事なんだがな。まぁ、今はまだ表と言うか明るい感じでしか話してないからな。俺はだが。」
「セインが話すかな?」
「セイン様は無いだろうが他は知らんぞ?」
「他…流石にまだ無いと思うけど……どんな感じ?」
「まだ本当の事とか残酷な事は話してないよ〜」
「そうだよね。」
「流石に話さないよ〜 今のところはだけどね〜 それよりも将来はどうなるんだろうね〜?」
「誰に懐いてるの?セイン以外で。」
「うーん、ここに居る3人はほとんど変わらないと思うよ〜」
「そうだね!その少し下にシイとセンかな!」
「先輩低くない?シイはなんとなく分かるけど。」
「ソルは忘れてるかもしれないがセンストの呼び方覚えてるか?」
「えー、様がついてたような。もしかしてシイと似た感じ?」
「そんな感じ〜」
「そうだったんだ。呼び方で思ったんだけど、パートムって先輩の事をセンストって呼ぶよね?何か理由があるの?」
「センストに合わせてるだけだぞ?」
「あー、まだ閣下ってついてたっけ。」
「別に要らないんだがな。」
「外れる事あるのかな?」
「…分からんな。」
「無さそうだね〜」
「確かに。」




