会話
『聞こえるか?』
『聞こえるぞ。何と呼べば良い?』
『ウィンで良いぞ。こちらは何と呼べば良いんだ?』
『俺はフェルで良いぞ。』
『分かった。さっさと聞くが共闘という形で良いんだよな?』
『結んでくれるということで良いのか?』
『あぁ。』
『共闘で頼む。』
『分かった。対等な立場での共闘をしよう。』
『あざっす。』
『……は?フェルだよな?』
『そうっすよ〜』
『……素か?』
『素とまでは言えないかな。これまで…数十億年か数百億年の間対等な相手が居なかったからその反動みたいなものっすね〜』
『居なかったのか?』
『ウィンの場合だと…何かの傘下に入ったとしてそこから対等な相手が作れると思うっすか?』
『わr…俺なら…配下に居ないんだよね?』
『居ないっすね。敬ってくるか敵視してくる者だけだよ。ついでに言うと兄弟とかも居ないよ。』
『……それは作れないかもね。』
『分かってもらえて良かったっす。言葉が安定して無いのはそんな理由かな。』
『理由は分かったけど、どうして共闘を要請してきたの?配下に勝てないの?』
『…煽ってるんすか?』
『7割は本当に疑問に思ってるよ。』
『…3割はどうなんすか?』
『…俺も勝てるとは言えないから煽りは1割程度かな。』
『俺は一対一なら勝てるっすよ〜?』
『仕方ないなぁ。今からその配下を連れて行くよ。じゃあ切るね。』
『待って!!』
『どうしたの?連れて行きたいんだけど?』
『俺が悪かったっす!だから連れて来ないでほしいな!』
『…仕方ないなぁ。それで実際のところどうしてなの?』
『俺の力のメインがアイツの命令の遂行の為のものだからってのが大きいよ。』
『アイツって神とかいうやつ?』
『……世間で言われてる奴だよ。』
『もう居ないんだよね?』
『そうっすよっ!!もう居ないっす!!』
『嬉しそうだね。まぁ、それは良いとしてサブで勝てないの?』
『サブで俺の力を制限されてるんだよ!!』
『どんな感じで?』
『俺の攻防両面で天使に大幅に弱くなってて、その上で配下の投票で色々と制限が掛かってて更に弱くなってるよ!!』
『…投票権は誰が持ってるの?』
『5人っすね。熾天使が持ってて3人が敵視して来てるよ。』
『勝てないの?』
『人間って覚えてるっすか?』
『あー、そういえば大分強化されてたらしいね。』
『そうっすよ。天使だけで言えば確かに勝てるけど、人間が介入して来ると別っす。』
『山頂を封鎖すれば良いの?』
『…手伝ってもらえないっすか?』
『…何か出せる?』
『身体っすか?!』
『男に興味は無いんだけど…』
『厳密に言うとどちらでも無いっすよ。ずっと男っすけど。』
『それは男で良いよ…』
『それじゃあ、この身体の一部っすか?』
『……その身体って強いの?』
『…天使魔法の超級はあるっすよ。』
『…それで良いや。今って熾天使は外に居るの?』
『居るっす。食料が要らないようにしてるのが南方の国の1番大きな港…分かるっすか?』
『分かるよ。そこに居るの?』
『そうっす。』
『それなら潰して来るよ。』
『お願いするっす。』




