2戦目の話しと3戦目の実験
「次が今日、最後なんだね。」
「らしいなー!」
「次は、倒した数の勝負ね。最初の戦いと戦い方を変える?」
(正直この形式は負けないだろうし色々試してもいいかもね。)
「この形式なら、こっちがだいぶ有利だし、どうせなら違う組み合わせを試したいな。」
「それもそうね。たしかにこれは負けそうにないわね。」
「ならどんな戦い方で戦うんだ?」
「何か希望がある人いる?」
「じゃあ私、ログと組みたい!」
「それなら、その2人とサンで組んでもらえる?」
「私も?」
「うん。シルとログだと魔法とかのサポートが欲しいからね。メリよりもサポートに向いてるだろうしね。」
「まぁ、それならわかったわ。」
「あとは、俺とメリでいいかな?」
「……いいよ」
「じゃあその組み合わせでよろしく。」
(杖は、どうしようかなぁ。魔法は有ると無いとで大きく変わるけどその分動きにくいんだよなぁ。まぁ今回は、魔法がメインのメリと動くし置いておこうかな。
短剣は、手で持つ用と、投げたり念力で動かす用に5つくらいでいいかな。)
「次になるまで暇だな!」
「たしかにそうだね!」
「何か話すことある?」
「そういえば2人ってどうやって隠密行動したの?」
「………それは私の魔法」
「魔法?」
「……隠蔽魔法……自分や周りのものを……隠せる」
「そんな事言ってもいいのか?」
「……普段使わないから…問題ない」
「それならいいんだけど。」
(魔法だったか。隠蔽かぁレベルが上がると、どんなものまで隠せるのかな?もしかしたら離れた魔法も隠せるのかなぁ。そうだとすればとても強力だね。まぁ今の状態でも奇襲にとても使いやすいけどね。)
「そういえば、3組のリーダーみたいなのっていたの?」
「居たわよ。ただ初めのメリの魔法で驚いてる隙に私が倒したから、よく分からないわよ。」
「それもあって、あそこまで混乱してたんだね。」
「そうね。目立ってたから、やられたのも分かりやすかったと思うしね。」
(そいつは、貴族に関係するのかな?でも戦いの方に、貴族の子供がたくさん居るとも思えないけどね。ただ、もしも貴族の子供なら調べないとだね。)
それから時間が経ち、次の開始時間になった。
視界が変わった時あとそこは、湿地だった。
「動き難いな!」
「そうだね!動きづらいよ!」
「確かにね。2人は特に戦いづらいよね。」
(魔法が重要になりそうだね。何を使おうかな?火爆かなぁ?でも杖持ってないから消耗が激しくなるしなぁ。うーんいっそのこと近づいてみようかな?)
「じゃあ別れて動こうか。」
「そうだな!」
そう言って予定通りに別れた。
「俺は、ちょっと前に出ようと思うから、援護よろしくね。」
「……わかった」
それからしばらくすると、50人くらいの集団が居た。
(うーん固まってるし1度吹き飛ばすかな。)
「1回、火爆を使ってから突っ込むね。そのあと援護よろしく。」
「……わかった」
「火爆」
敵の集団真ん中に向かって発動すると、20人くらいが消えた。そのあと向かっていくと、魔法が飛んできたがそれをメリが迎撃してくれて、俺に届くものは、なかった。
(すごいなぁ。全部撃ち落としてるよ。まぁ近づけたしまずは、5本の短剣を投げようかな。)
短剣を投げると、3人が消えたが2本は、防がれた。しかし、地面に落ちた短剣を念力で動かして斬りあげるように動かして2人を倒した。
それに驚き、動きの止まった敵を5本の短剣を動かして倒す。それと同時に魔法も使っていく。
(1発ずつしか無理だね。)
「火槍」
その後も短剣と魔法で倒した。途中で遠くから、メリの魔法も飛んできて、敵を倒すスピードが上がった。そして始まってから、15分くらいで集団を倒しきった。
(もう勝ちは、確実だろうね。なら、色々と試そうかな。
土囲の中で透視で外の短剣を操ってみようかな。メリには外からどう見えるか聞きたいから、外にいてもらおうかな。)
「試したいことがあるんだけど協力してもらえる?」
「……出来る事なら」
「敵を見つけたら、突っ込んでとある事をしたいんだけど外からどう見えるか聞きたいから、外で隠れて見てて欲しい。」
「……それならいいよ」
「じゃあよろしくね。」
それからしばらくして、先程倒した相手がこちらに向かってきていた。
「じゃあ行って来るよ。」
「……いってらっしゃい」
そういうと俺は敵に突撃していった。近づいた時に俺は、短剣を軽く投げた後、
「土囲」
といい土のドームを作り出した。
(うん。ちゃんと内側から見えて、操作もできてるね。ただ2重までならいいけどそれ以上重ねると、透視が出来なくなるから、操っても意味が無くなりそうだね。ついでに魔法も試そうかな。)
「土棘」
(これもちゃんと使えるね。透視のレベルが上がると、多分だいぶ戦闘に使えそうだね。戦闘以外にも情報収集とかにも使えそうだね。これからは、意識して使っていこうかな。)




