侵攻
「……」
「……」
「…ソル、敵が大陸の南部に集まってるぞ。」
「船は?」
「集めてるな。」
「どのくらいになりそう?」
「最低でも300万人は行くだろうな。」
「補給は足りるの?」
「動かしてる船からして300万なら足りるだろうがそれ以上は厳しいだろうな。」
「300万を超えそうじゃないの?」
「超えそうだな。何かの道具か魔法でどうにかするんじゃないか?」
「空間魔法みたいな感じで?」
「あぁ。」
「空間魔法なら対処も楽なんだけどね。」
「そうなんだが…他の面倒な何かだと考えた方が良いだろうな。」
「だよね。」
「あぁ。」
「どんなのがあり得そうかな?」
「シキみたいなものとかか?」
「あー、使った事が無いから忘れてたよ。それなら物が集まってるところを潰すだけだから楽だよね。」
「そうだな。面倒か…2人は何かあるか?」
「物をソルみたいに送るとか〜?」
「…ソルと同じなら面倒だな。」
「…確かに。回収してからだと潰すのも難しいね。」
「あぁ。」
「そもそも補給がいらないとか?」
「………」
「………否定は出来ないね。」
「……天使について知らないからな。」
「…うん。それに疫病とかなら同じくらい強いと思うしね。」
「アレはそのくらい強力だよな。」
「うん。」
「とりあえず補給が要らないと考えるか。」
「うん。」
「そうなると、最低が500万以上…1000万は普通にありそうなんだよな。」
「300万は補給を考えた数なの?」
「そうだな。」
「多かったらどのくらいになりそう?」
「天使を除いて2000万くらいだな。」
「うーん…ラプナム炎国は耐えられそう?」
「キツイと思うぞ。」
「そうだよね。いつくらいに始まりそう?」
「初めの上陸は1ヶ月後くらいだろうな。1000万だとすると3ヶ月…今から4ヶ月後だろうな。」
「天使は来そうかな?」
「宗教の記念日みたいなものはあるのか?」
「来月くらいに祭り?があるらしいよ!!例年よりも大規模らしいね!!」
「来そうだな。」
「だね。ラプナムに居る人の退避の準備をよろしく。」
「あぁ。」
「とりあえずこんなものかな。」
「そうだな。」
「明日からお祭りが始まるけどお兄ちゃんは本当にいいの?」
「うん。戦いになる確率が9割超えてるからね。」
「そっかぁ。じゃあ、私が情報を集めてくるよ!!」
「ありがとね。でも、シルが楽しむ事を優先してね。」
「うんっ!!」
「上陸が始まったぞ。」
「どのくらい?」
「10万くらいだな。攻撃するか?」
「逆に全部上陸させるくらいで良いよ。」
「ラプナムの被害は無視で良いのか?」
「うん。そんなことよりも天使は?」
「居ないな。」
「分かったよ。来たら伝えてね。」
「あぁ。」
「シャエフが大陸に上陸したぞ。」
「え?シャエフ?そんな事出来る戦力があったの?」
「するだけならあるが…」
「ラプナムが何か関わってるのかな?こっちに何か言ってきた?」
「海上での攻撃の要請は来てたぞ。1回だけな。」
「そっか。それなら上陸したところに攻撃して。」
「…関係が悪化しそうだな。」
「しても変わらないよ。」
「まぁ、余裕なんて無くなるだろうしな。」
「うん。それに上陸についての情報を伝えて来てないんだよね?」
「そうだな。」
「それなら敵が固まってるところを攻撃するだけだよ。」
「まぁ、良いか。攻撃するぞ?」
「うん。」
「分かった。」
「攻撃したぞ。」
「分かったよ。ラプナムの反応は?」
「まだ何も無いな。」
「言って来たら伝えてね。」
「あぁ。」




