大陸到着
『着いたね。』
(「10分もかかって無いな。」)
『そうだね。適当に歩く?』
(「そうだな。ソルはこの状態でも疲れって溜まるのか?」)
『無いと思うよ。パートムってどのくらい動けるの?』
(「無理しない程度なら5日くらいだな。」)
『無理すれば?』
(「2週間くらいは休まなくても大丈夫だな。若ければ1ヶ月いけたが、歳がな。」)
『忘れてた。もう全盛期の歳に戻す?』
(「そうだな。戻ったら頼む。」)
『分かったよ。』
『ん?盗賊が襲ってるみたいだね。豪華な馬車が襲われてるよ。』
(「助けるか?」)
『まぁ、行こうか。』
(「分かった。」)
ダンッッ
「なんだっ?!」
「直ぐに消えるのなら攻撃しない。どうする?」
「…ちっ!戻るぞ!」
『なんだか意外だね。』
(「確かにな。挑んでくると思ってたな。」)
『だよね。ん?あれは…騎兵かな?』
(「えー、本当だな。…この中身誰なんだろうな?」)
『…紋章が分からないけど、絶対に上の方の人だろうね。』
(「だよなぁ。流石に面倒か?」)
『まぁ、大丈夫だよ。最悪逃げたら良いよ。どうせ戦争になるだろうからね。』
(「まぁ、それで良いか。」)
『うん。そろそろ来るね。』
「やれっ!」
「俺は襲ってないぞ?」
「賊の言葉など聞くものか!」
『氷壁』
ゴンッ
ドンッ
『5匹のうちの3匹が落馬したね。』
(「そうだな。これどうする?」)
『俺が馬を潰すよ。パートムは適当に攻撃がきたら捌いておいて。』
(「分かった。」)
「回り込め!」
「聞こえてるんだが…」
『氷槍 ツェーン』
グザッ!
ドンッ
「まだするのか?」
「氷鎧、氷剣!」
「まだするのか…」
『風球』
「そんなもの効かんわ!」
シュン
トンッ
「そんなのに当たるわけ無いだろ。」
「やれ!」
シュン
『氷壁』
カンッ
「…これだけか?」
「ちっ!アレを使うぞ!」
「了解!」
「天剣!」
『氷槍』
ザンッ
「我らが神の御力にそのようなものが効くかっ!」
シュン
『氷壁』
ザンッッ
『草壁』
ザンッッ
『氷壁 ツェーン』
ガンッッ
「思ってたよりはマシだな。マシなだけだがな。最後に聞くぞ。降伏しろ。」
「行くぞ!」
「……」
『土槍 フンダート、氷槍 フンダート、木槍 フンダート』
ザグッッ!!
「…ぐっ、、」
ドンッ
(「そんなに必要だったか?」)
『いや、要らないけど、なんとなくね。』
(「まぁ、なんでも良いけどな。それよりもこれの中身はどうする?」)
『うーん、1回普通に話しかけてみて。』
コンコンッ
「すみませんー!出て来てもらえますか?」
『透視、3人いるね。1人が豪華な服を着て、2人が世話係かな?人数を言ってもらえる?』
「3人居るのは分かってますよ。出て来てください。」
『動いてるね。豪華な服を着てる人を下げてるね。』
ガチャッ
「っ!貴方は?」
「襲われてたので助けたんですが、その後に襲われたんですよね。声は聞こえてたと思いますが。」
「聞こえてました。ただ、何故教会の兵士が…」
「護衛は居なかったんですか?」
「少しは居ました。追加が来ると言う話でしたが、」
「いつに合流の予定でした?」
「昨日の内には合流する予定でした。」
「あれだけ言って分からない事は無いと思うので、保身の為だと思いますよ。」
「保身…神に仕える者が…」
「否定しても良いですが、他の理由は俺には思いつきませんね。」
「……」
『これからどうするか聞いてもらえる?』
「これからどうするんですか?それと、護衛は来るんですか?」
「…いえ、そろそろ着くのであれが最後です。」
「どこの街なんですか?」
「ここから南の方のサナチエの街です。」
「あとどのくらいなんですか?」
「半日です。」
「送って行きましょうか?」
「少しお待ちくださいますか。」
「大丈夫ですよ。」
『やっぱり大陸が違うと使ってくるものも違うね。』
(「そうだな。ただ、ソルの攻撃にしては弱く無かったか?」)
『杖が無いのと、精霊のスキルが発動して無かったね。俺の敵じゃなくてパートムの敵だったからね。』
(「そうだったのか。」)
『うん。来たよ。』
ガチャッ
「お待たせしました。」
「大丈夫ですよ。」
「ありがとうございます。お願い出来ますか?」
「はい。街までの護衛で良いですよね?」
「はい。」
「分かりました。」




