実験
「あー、試しても良いですか?」
「何をするの?」
「力溜と解放を使った上で森林属性のものを使いたいんですよね。忘れてたんですよね。アレ。」
「………それでアレなの?」
「はい。アレですね。」
「……巻き込まれないかな?」
「…まぁ、大丈夫だと思いますよ。森林属性なら、ですけどね。……氷だと、はい。」
「……氷って初めの?」
「そうですね。」
「………アレだけで壊滅してなかった?」
「数で言えばそうですね。多分、億は超えてましたね。」
「……」
「力溜。」
「的はどうするんだ?」
「うーん、これで良いかな。」
ドガァン
「……亀?」
「そうですね。亀です。」
「……数キロメートル無い?」
「ありますね。それに強化も10倍にしてます。」
「……まぁ、必要かな?」
「分からないですね。余裕かもしれませんし耐えられるかもしれませんね。」
「そうだね!」
「はい。」
「じゃあ、いきますね。」
「うん!」
「防音。解放。樹海 フィーアタウゼント、世界樹の枝。」
「………枝?」
「枝だよ?」
「………これで?上が見えないよ〜?」
「まぁ、そうだけど枝だよ?」
「………横も分からないくらいあるよ〜?」
「そうだね。それでも枝だよ?」
「………」
「……ソル、1つ良い?」
「はい。」
「……準備で超級を何回使ったの?」
「4000回ですよ?」
「……聞き間違いじゃなかったんだね。」
「はい。確実に4000回ですよ。」
「……」
「そういえば亀は消えたな。」
「そうだね。数キロだったけど、横が数十、数百キロメートル、もっとかもしれないけど、それには勝てないよね。」
「そうだな。これは樹海の影響か?」
「多分ね。樹海は多分3倍以上にしてるからね。それを4000回も使うとね?」
「そうなるか。」
「うん。」
「ソル1つ良いか?」
「うん。」
「あー、まぁ良いか。皇位?帝位?どっちが良いんだ?」
「うーん、正直どっちでも良いんだけど、みんなは何かどっちが良いとかって、あります?」
「ボクは無いね!」
「私も!」
「私は帝位かな〜」
「何か理由があるの?」
「まぁ、教皇位があるからなんとなくだけどね〜」
「そうだったね。まぁ、帝位で良いかな。」
「分かった。それで帝位継承権の事なんだが、」
「待って!それって私が聞いていい事?!」
「……アレを見ても反発出来るのか?シトノは出来ても、他がすると思うか?」
「……無理だろうね〜」
「それなら問題無いな。」
「そっか〜」
「あぁ。それで継承権1位と2位は決まってるよな?」
「そうだね。」
「2位の御方についてなんだが、隠す必要あるか?」
「うーん、ここまで力がついたなら問題無いかもね。歯向かってきたら叩き潰すだけだしね。」
「だよな。本当の事を言うなら、早い方がセイン様にもセヴァン様にも良いだろうからな。」
「そうだね。後で行こうかな。」
「あぁ。」
「1つ聞いてもいい〜?」
「誰に聞いてるの?」
「パートム〜」
「俺か。どうしたんだ?」
「仮にも皇帝のソルに対しては敬称つけないよね〜?なのに、よく分からないけど2人にはつけるんだね〜」
「あー、そうだな。2人はどうなんだ?」
「私はセイン様だけつけるね!」
「ボクはおふたり共だね!」
「よく分からないね〜」
「まぁ、仕方ないよ。いろいろあるんだよね。」
「へぇ〜」
「あー、シトノってシイと会った事ないよね?」
「そうだね〜」
「今って学校かな?」
「そうだな。」
「連絡するね。」
「あぁ。」
(「シイ、今大丈夫?」)
(「はい。どうされました?」)
(「今日の午後に用事ってある?」)
(「特にありません。」)
(「それじゃあ、城に来てもらえる?」)
(「分かりました。」)
「午後に来てくれるって。シトノ、良かったね。まともな人だよ。」
「…まともかなぁ〜?」
「他よりはまともだよ。」
「それはそうかもね〜」
「あー、でも1つ伝えておくと、さっき話に出てた2人居るよね?」
「そうだね〜」
「その内のセインの方はシイの主君だからね?」
「………」
「大丈夫だよ!セイン様は優しいからね!」
「『は』なんですね?」
「そうだよっ!!風城!」
「豪雷槍 フンダート」
ドガァァッッッ!!
「容赦ないな。」
「まぁ、この空間だしね。」
「それはそうだな。」
「酷くない?!」
「そうですかね?予想してませんでした?」
「してたけどねっ!あんな攻撃が来るとは思わなかったよっ!」
「風城張られたので突破するとなると、ああなりますよね。」
「100は要らないよねっ!」
「……面倒くさかったので適当に撃ちました。」
「……酷いねっ!!」




