北南の話
「西側の残りとの講和はどうするつもりなんだ?」
「うーん、北側の沿岸部以外は特に決まってないんだよね。資源があったりとか肥沃な土地とか無いかな?」
「正直無いな。俺が知ってる範囲はだけどな。」
「そっか。うーん、志貴が作った物くらいで良いかな。」
「それだけで良いのか?もっと取れると思うが。」
「思いつかないんだよね。それに、何かあればこっちから仕掛ければ良いからね。もう力が無いようなものだからね。」
「それはそうなんだがな。まぁ、ソルが良いなら良いけどな。」
「ありがとね。」
「北と南はどうするんだ?」
「北は今どうなってるの?」
「今は5割くらい制圧してるみたいだな。統治もまぁ、ある程度の反発はあるがそのくらいだな。」
「それなら北は良いかな。希少な物って無いよね?」
「無いはずだな。資源自体はあるが、希少な物は無い感じだな。」
「分かったよ。南は何かあるの?」
「そうだな。南は1つ怪しいところがあるんだよな。」
「どんな風に?」
「調べさせてたんだが、南東の方の国の1つが1人1人の魔法の回数が他よりも多かったんだよな。もちろん、単純に人材がいるってだけかもしれないが、それにしては威力が低かったんだよな。」
「うーん、この杖とかあのローブみたいなものがあるとか?」
「そこの国の兵で魔法を使うのが7500人くらいなんだが、そんな数があると思うか?」
「無いだろうね。これみたいな気もするけど、それこそ無いよね。」
「流石に無いだろな。ただ、劣化版なら分からんな。」
「100くらい貯まる感じ?」
「そうだな。まぁ、もう少し多い感じだったけどな。」
「うーん、これの劣化版がそんなに数あるのかな?」
「それなんだよな。そんな事は無いはずなんだが、」
「そうだよね。うーん。」
「ソル〜!」
ギュッ
「先輩?シルはどうしました?」
「あっちー!」
「食べてるんだね。先輩はどうしたんですか?」
「他の物を出して貰いに来たよぉ!」
「分かりました。えーと……っ、念力。運びましたよ。」
「ありがと!」
「はい。」
「ソル、何かあったのか?」
「食べ物の項目にしようとしたんだけど、その時に材料ってあったんだけど、これって何で出来てるの?」
「…材料か。5割程度しか分からないぞ?」
「5割も出来てたら、劣化版なら可能性はあるかもしれないよ?」
「そうだな。分かるのに知らない物はソスク鉱石とガンラ石って物だな。他は数はともかく、ある場所は分かる物だな。」
「諜報部隊の半分をそこに送れる?」
「出来るが、それだけで良いのか?」
「志貴に高高度から偵察出来るものがあるか聞いてもらえる?」
「あぁ。今聞くか?」
「よろしく。」
「分かった。」
「あるらしいぞ。あの空飛ぶ物…飛行機って言うらしいんだが、その無人機とかって物で偵察出来るらしいぞ。1000万らしいけどな。」
「まぁ、正直困ってないからね。」
「確かにな。頼むぞ?」
「よろしくね。」
「あぁ。」
「美味いな。」
「だね。量を考える必要が無いのは良いよね。」
「そうだな。酒も呑みまくっても大丈夫だしな。」
「だよね。」
「そろそろ戻ろうか。」
「そうだね!2人はどうなるかな?」
「面白そうだね。」
「うんっ!!」
「…そういえば、2人は酔ってるのか?」
「うーん、少しかな?」
「俺もそのくらいだよ。少なくとも考えはちゃんとしてるよ。」
「大分呑んでたよな?」
「だね!」
「強いんだな。」
「みたいだね。まぁ、パートムも変わらないと思うけどね?」
「まぁ、そうかもな。…イメージ通りだな。」
「そうだね!2人が弱いのが想像通りだよね!」
「そうだな。強い事を想像出来ないな。」
「だよね!」
「ん〜?」
「あれ?」
「2人とも起きた?」
「シル?起きたけど、あー、寝てた〜?」
「そうだね!30分くらいで寝てたよ!」
「早いね〜」
「そうだね!センは覚えてるの?」
「うーん、多分?」
「そうなんですか?」
「そうだね!」
「なら、あれも覚えてます?」
「あれ?えーと、あっ!!水槽!!」
「風城。覚えてますね。」
「覚えてるよ!!酸っぱかったからね!!」
「先輩が選んで良いって言ったからですよ?」
「…確かに言ってたね!!」
「そうですよ?確認しましたからね?」
「……そうだねっ!」
「はい。」
「ご飯食べますか。」
「そうだね!気分的にはもう食べてるけどね!」
「ですね。」
「…先輩、食べるの早く無いですか?」
「…ソルが遅いだけじゃないかな?」
「…そんな事無いですよ?それと、先輩も食べてましたよね?」
「…食べてたね。」
「…まぁ、食べられる方が良いのは確かなので良い事ですけどね。」
「…そうだね!」
「はい。」




