検証
「今の話を聞いて思ったんだけど、なんでボク無事なんだろうね?」
「うーん、そこまで頑丈じゃないですよね?」
「そうだね!」
「もしかしたら、威力が下がってるかも知れませんね。」
「どうして?」
「配下扱いだからですかね?他に思いつかないです。」
「そっか!」
「はい。今まで考えてませんでしたが、水槽。」
ボンッ
パチャッ
「仮にも上級なんですよね。どうでした?」
「急すぎるねっ!!威力は鬼!水槽!」
ドンッッ
「……センってこんなの受けてたの〜?」
「みたいだね!鬼!ソル試してみて!」
「分かりました。水槽」
ドガァァッン
「………弱体化してますね。」
「……そうだねっ!!」
「……怖いね〜!」
「先輩、もう1回お願いします。」
「うん!鬼!」
「水球」
ドンッ
「どうですか?」
「えーと、大丈夫ではあるけど、あと5回くらいで大ダメージかな!」
「私、前に受けてたよね〜?」
「そうだね。1回使ったね。」
「怖っ〜!」
「それって領域内だったのか?」
「外だね。だから、ここの方が強いね。多分、大分威力が違うと思うよ。」
「だよな。」
「うん。」
「じゃあ、明日の10時に来るね〜」
「よろしくね。」
「うん〜」
「おはよう!」
「おはよう。」
「今日もあの空間に行くんだけど、シルも行く?先輩も来ますよね?」
「そうだね!」
「私も行くよ!ただ、何をするの?」
「シトノと戦い?をしたり、色々遊べそうだから試してみる感じだね。」
「シトノと?」
「そうだね。主にどの程度まで耐えられるか試すのが目的だよ。」
「あー、そっか!遊ぶのが難しかった?」
「そうだね。どれを使っても大丈夫なのか分からなくて、難しかったね。」
「……試さない方がシトノにとって良いのかな?」
「さぁ?水落までなら大丈夫だと思うので使うつもりですよ。それなら確認をした方が良いと思いませんか?」
「まぁ。」
「ですよね。それと10時からだよ。」
「おっけー!」
「おはよう〜」
「おはよう!」
「じゃあ、行こうか。」
「そうだね〜」
フュン
フュン
フュン
フュン
「おはよう!」
「おう、おはよう。元気そうで良かったぞ。」
「うんっ!」
「シトノはどうしたの?」
「……ここって何の部屋なの?」
「あー、皇帝の部屋?」
「……」
「まぁ、俺の部屋というか物置になってるよ。」
「あの矢を見るとそうだよな。」
「うん。そのくらいの使い道の部屋だよ。」
「…そうなんだね〜」
「そうだよ。」
「シトノはこれ使った事あるの?」
「無いよ〜」
「そうなんだね。まぁ、先に入ってるね。」
「うん〜」
「まずは何をするの〜?」
「とりあえず、水球。」
パチャッ
「弱いね。」
「そうだね〜 昨日のあれとは全然違うね〜」
「そうだね。次が水落。」
パチャッ
「違いある?」
「少し勢いがあるかな〜?」
「それなら、水槽」
パチャッッ
「どう?」
「うーん、ほぼ変わらないかな〜?」
トンッ
「思ってたよりも弱体化してるね。足翼変換」
「水深。」
ドガァァッン
「解除。どうだった?」
「ソルには今の私の姿が見えないのかな〜?」
「医療。回復出来る程度だね?」
「……そんなのもあったんだね〜」
「初めて使ったよ。」
「…今の魔法って超級〜?」
「そうだね。」
「だいぶ弱くなってるね〜」
「だよね。風弾。」
ドンッ
「大丈夫そうだね?」
「そうだね〜」
「威力上がるよ?」
「いいよ〜」
「氷槍」
ザクッ
「解除。医療。死にはしないくらい?」
「多分ね〜」
「木槍」
グザッ
「流石に耐えられなかったね。」
「そうだね〜」
「でも、氷槍を耐えると思わなかったね。」
「私も〜」
「最後に素手で良い?」
「いいよ〜」
「じゃあいくよ。」
シュッ
ドガァァッン!
「これも弱体化してるね。」
「そうなの〜?」
『そうだね!消し飛んで無かったからね!』
「そうだったんだね〜」
「うん。まぁ、即死ではあるけどね。」
「それは分かってた事だよね〜」
「まぁね。」
「パートム、大丈夫?」
『あぁ。的は要らないのか?』
「あー、昨日の巨人のうーん、300倍でお願いします。」
『分かったよ!』
「ありがとうございます。じゃあ、撃つよ。」
『あぁ。』
「解放、防音、雷槍 フュンフフンダート。」
「どうだった?」
『前の方が上だな。』
「じゃあ、領域内の方が解放よりも上なんだね。」
『らしいな。』
「ありがとね。」
『あぁ。』




