停止の説明
「なんでこんな話になったんだっけ?」
「えーと、動きを止めて捕縛したって話からですね。」
「あー、それかぁ。話すの?」
「そうですね。正直、アレが効くなら脅威にはなり得ないんですよね。」
「……効かないからって脅威になるのかな?」
「……それはそれですよ。」
「……まぁ、良いや!」
「はい。停止。」
「シトノー!効いてるね!」
「ですね。どんな感覚なんですかね?」
「分からないね!」
「そうですね。先輩、後ろに行ってもらえますか?」
「良いよ!」
「解除。」
「あれ?センは?」
「わあっ!!」
「うわっ!って、いつ後ろに行ったの〜?」
「数秒前だよ!」
「え?移動してたの〜?」
「したよ!見えてないと思うけどね!」
「見えてないって言っても、センはそこまで速く動けないよね〜?」
「そうだね!見えないって事は無いと思うよ!」
「それなのに見えないんだよね〜?」
「うん!」
「動きを止めて捕縛した…脅威にならない…センの動きが見えない……っ!」
「気づいた感じかな!」
「………時間を止めたの?」
「そうだね。シトノの時間を止めた感じだよ。」
「……動きを止めるが、時間を止めてするって……センも黙るよね〜」
「そうだよ!急にそんな事を言ったんだからねっ!」
「それは驚くね〜」
「そうだよっ!」
「センには効かないの〜?」
「条件が自分よりも超大幅に格下の相手だけで効かないんだよね。」
「……ソルからしたら、ボクもシトノも誤差だと思うけどねっ!」
「……そんな事は無、い、です、よ?」
「………今日の戦闘を見てそんな事は思えないね!」
「……」
「そんなになの〜?」
「うんっ!酷かったよっ!」
「……今度、的になるんだけど〜!」
「……ご愁傷様。」
「あんな威力のを使う気は無いですよ?どう考えても、過剰すぎますよ。」
「そうだね!でも、何のために戦う?の?」
「戦いにはならないよ〜」
「水球」
パチャッ
「急に何っ?!」
「こんな事で殺したくないからですよ?」
「…あー、なんとなく分かったよ!シトノ、ごめんね!ボクもそれは嫌だからいろいろ試されてね!」
「私も嫌だからね〜」
「だよね!」
「そうだね〜」
「そういえば、温度とかも設定出来るらしいですね?」
「設定にあったよ!それと、中からどのくらい操作出来るかってのもあったね!」
「楽しめそうですね。」
「そうだね!まぁ、今のところは1か所だけしか無いけどねっ!」
「1か所って何処なの〜」
「城だよ!」
「俺達は使えるからそこは問題無いよ。……他の事は知らないけどね。」
「……他って?」
「別に何かあるわけじゃないけど、雰囲気に圧倒されたりいろいろとやばい人に会ったりだね。」
「……ソルが1番じゃないかな?」
「……王太子かも知れませんよ?」
「……実権はどこ?」
「………パートムですよ?」
「……外交は?」
「……してるのはパートムですね。」
「……指示は?」
「…………俺ですけど、軍事は……ある程度ありますけど、内政はほぼパートムですよ?」
「……大分、握ってるよね?」
「………ノーコメントで。」
「ソルが1番なんだね〜」
「そうだねっ!」
「………何回くらい的になりたいの?」
「……必要最低限だね〜!!」
「分かったよ。100回だね!」
「一言も言って無いよ〜!!」
「そう?なら、1000回?」
「なんで増えてるの〜!!そんなに要らないでしょ〜!」
「まぁ、そこまでするのは面倒だけどね。」
「だろうね〜!」
「けど、俺がする意味も無いよ?鬼。こんな感じでも回数は増えるよ?」
「……そこから逃げられるかな〜?」
「抵抗の意思が無いなら勝手に空間に入れられるんだよね。時間が止まってる時に抵抗できるなら出来ると思うよ?それか止まらないようになるかだね。」
「………どのくらい必要なの〜?」
「分からないけど、多分龍人に1人で勝てるくらいは最低限必要だと思うよ。」
「……勝てるわけ無いよ〜!!というか、センは勝てるの〜?」
「分からないね!」
「先輩のそれは1対1の話ですよね?」
「…鬼未満は入れてるよ?」
「鬼以上は入って無いんですよね?」
「……」
「アレを使えば余裕で勝てますよね?」
「……ノーコメントだねっ!」
「らしいよ?シトノ。」
「私は別に気にしないよ〜?」
「…そもそも、アレは規格外だと思うよっ!!」
「まぁ、否定はしないですよ。ただ、操りながら戦えるようになってますよね?」
「……そうだね。」
「それなら、先輩の力で良いと思いますよ?」
「……それでも良いけど、パートム閣下との戦いで20匹くらい簡単に消えてなかった?」
「あれは言っても弱体化してますよ?」
「それにしてもだよ?!」
「……パートムが異常なだけですね。」
「ソルは引き分けて無かった?」
「あれはパートムが切り札を温存したからですよ。」
「それっていつの話なの〜?」
「戦争よりは前だね!」
「…アホが動く前だね〜」
「ついにアホになってるね。……ただ、1つ切り札を見てるんだけど、意味が分からなかったんだよね。正確に言えば条件が分からないんだよね。」
「そうなの?」
「はい。切り札を使ったと思えば、相手を捕らえてましたからね。よく分からないですね。」
「……ソルのスキルも知らなかったらそうなると思うよ?」
「……まぁ、否定はしないですね。」
「それに切り札が無いわけでは無いよね?」
「無いですよ?」
「………そっか!!強いものは全部言ってるんだね!」
「そうですよ?多分、言ったような気がします。本当に分からないですね。」
「……言ったとしても、パートム閣下くらいのものが複数あるよね?」
「……別に言っても良いんですけどね。言う意味も無いですよね?」
「…そうだね!ただ、切り札はあるよね?!」
「………ノーコメントで。」
「……あるって言ってないかな〜?」
「……正直、無いと言って信じる?」
「信じないね〜」
「だよね。それと、ある事については隠さなくても良い…いや、内容も別に言っても問題無いけどね。消費が多くて使いたく無いってだけだから。」
「消費〜?190万は〜?」
「スキルって、他のものを使用するものがあるって知ってる?」
「一応知ってるよ〜 道具とかを使うんだよね〜?」
「うん。自動で回復しないから使いたく無いんだよね。」
「あー、確かにそれは使いたく無いかもね〜」
「うん。まぁ、必要なら使うけどね。ただ、全然使わなくても良いんだよね。」
「そうもなるよね〜」
「うん。」




