再会
「これ減らして来てもらえない?」
「あぁ。渡してくる。」
「よろしくね。」
「その間、3人はどうするんだ?」
「うーん、今って学校やってるの?」
「今日は途中で終わったぞ。……主にソルの魔法がデカ過ぎてな。」
「……シイは今どこに居るの?」
「寮だと思うぞ。」
「そうなんだ?意外だね。」
「まぁ、仮にも王の部屋の隣だからな。警備も近くには居ないが少し離れたところには居るからな。」
「そっか。それじゃあ、寮に行こうかな。」
「うん!」
「そういえば、レイトさん達は今どうしてるか知ってるんですか?」
「なんとなくなら知ってるよ!」
「そうなんですね。」
「うん!帝都にはホトサポとサシュクが居るよ!と言うか、サシュクは新しく設置された軍の学校?だったはずだよ!」
「そうなんですか?知らなかったですね。」
(「仮にも俺がトップなはずなんですけどね。」)
(「まぁ、数百人入ったんだよね?」)
(「そうですね。」)
(「それなら仕方ないよ!」)
(「はい。まぁ、活躍すれば話も聞こえて来るかも知れませんしね。」)
(「そうだね!」)
「ホトサポさんは診療所か何かですか?」
「…うん!」
(「王家?皇家?直轄の医者?なんだけど…」)
(「………俺は怪我しませんしね。多分、メインは王太子殿下だと思いますね。」)
(「だとしても、これは知ってても良いと思うよ?」)
(「……使った事無いですけど、俺も医療魔法ありますからね。」)
(「そうなの?!まぁ、それでもやっぱり知ってるべきだと思うけどね!」)
「速く行きましょうか!」
「……逃げた?」
「……何の事ですか?」
「……知らなかった事だよ?」
「……俺に伝えて無いのはパートムが要らないと判断したからだと思いますよ?それとも、それが違ったと思ってますか?」
「…………」
「……逃げて無いですよね?」
「……そうだねー」
「……適当ですね。」
「……そうだよっ!!」
コンコンッ
ガチャッ
「久しぶり、ログ。」
「おー!久しぶりだな!」
「ログ、2人が居るって本当なの?!」
「おう!信じられないよな!」
「うん!シイに聞いたからある程度は信じてるけど、それでもやっぱり完全には信じられないね!」
「そうなるよな!」
「うん!」
「じゃあ、行くか!」
「そうだね!」
ガチャッ
「久しぶり!」
「久しぶりね。」
「……うん。」
「声聞こえてた?」
「そうね。ログとシルの声が聞こえてたわ。」
「まぁ、そうなるよね。」
「えぇ。」
「とりあえず、これあげるよ。シイは、」
「私はいいよ。」
「分かったよ。」
「こっちは鳥肉かしら?」
「そうだね。もう1つは分かる?」
「分からないわね。」
「俺もだな!」
「……魔物の……何か?」
「そうだよ。スライムのゼリーだね。」
「……スライムって……強いよね?」
「強いけど、メリからしたらただのカモだよ?」
「そうなのか?」
「うん。弱点に貫通力のある魔法を当てれば良いんだけど、メリなら余裕だと思わない?」
「確かにな!」
「西側ってどうなんだ?」
「うーん、そこまでは変わらないかな?まぁ、大陸の西側には行ってないけどね。」
「そうなんだな!」
「うん。」
「それで、2人は今居るの?」
「居ないわ。マシになったとしても、あの性格だからよく戦ってるわよ。」
「あの空間だけで?」
「そうね。」
「…大分マシになってるね。」
「そうね。初めと比べるとマシよね。」
「うん。」
「勝敗ってどうなってるの?」
「五分五分ね。」
「へぇー、そうなんだね。」
「えぇ。」
「そういえば、みんなって卒業した後ってどうするの?」
「私は…うん。」
「まぁ、シイは分かるよ。」
「私達は迷ってるのよね。」
「何で迷ってるの?」
「村に戻るか、ここに居るかを迷ってるのよね。」
「3人はどっちが大きいの?」
「俺は同じくらいだな!」
「私もそうね。」
「……少し……残る方。」
「残った時ってどうするの?教育機関に通うの?」
「……そのつもり。」
「それなら、歩兵学校か陸軍士官学校か魔法大学校か……まぁ、良いかな。この辺かな?」
「……うん。……士官学校か………アレ。」
「アレはメリだけ?」
「……うん。……2人には……向いてない。」
「まぁ、そうだね。2人は士官学校…くらいかな?」
「……歩兵も……あるけどね。」
「それはそうだね。ただ、士官学校の方が良いかな?」
「……うん。」
「だよね。まぁ、残るなら、だけどね。」
「……そうだね。」
「うん。まぁ、まだ急ぐ必要は無いしね。」
「……うん。」
「バイバイ!」
「おう!また今度な!」
「うん!」
(「アレって何なの?」)
(「諜報員の教育機関ですね。」)
(「そんなのあったの?」)
(「はい。出来た時期が戦争が始まってからなんですよね。なので知らないんだと思いますよ。」)
(「そうなの?それならどうして濁したの?」)
(「……表には出て無いものですからね。諜報について調べればある事が分かるくらいですね。」)
(「……そうだったの?」)
(「はい。」)
(「メリはどうして知ってるのかな?」)
(「うーん、調べれば分かるくらいではありますからね。調べたんじゃないですかね?」)
(「そうなんだね。あと、絶対にソルに気づいてるよね?」)
(「…メリは疑惑についてなら、多分ハトジケ公爵家との戦いを宣言した時くらいから思ってたと思いますよ?」)
(「……早くない?」)
(「まぁ、それまでもいろいろおかしかったですからね。疑って見てると、すぐにもしかしたらって考えは出て来ますよ。」)
(「そうだったんだね!」)
(「はい。」)




