家へ
「バイバイ!」
「あぁ。」
「2人とも話をしても良いですか?」
「うん!」
「大丈夫だよ!」
「ありがとうございます。これからの予定を話しておこうと思いまして。あー、違う動きをしたかったらそれでも大丈夫ですからね?」
「分かったけど、違う動きをするかな?」
「まぁ、一応ね。」
「そっか!」
「うん。じゃあ、話すけど1週間後くらいかな。にルーゼンに行きます。」
「どうして?」
「相手の攻撃を防ぐためですね。とても速い物らしくて、近くに居ないと迎撃出来ないみたいなんですよね。」
「…どうしてルーゼンなの?」
「こう言うのは嫌かもしれないけど、シルの為では、ほぼ無いよ。」
「嫌じゃないよ!逆に安心?したよ!」
「そっか。まぁ、理由を言っておくと、帝国本土の中で前線に近い場所で重要な町だからだよ。ここで潰せたら後方が比較的安全になるからね。」
「分かったよ!それと、ありがとねっ!」
「…シルの為じゃないよ?」
「ほぼって言ってたよっ!」
「……うん。俺も言ってから思ったよ。」
「だから、ありがとねっ!」
「まぁ、うん。」
「どのくらいシルの為なの?」
「うーん、他にも何個か候補はあったんですけど、その中から選ぶ程度ですね。どこも同じ程度の重要性ですね。」
「……それはほぼなのかな?」
「……うーん、1割2割はあるかもしれませんね。ただ、大半の理由はさっき言った通りですね。」
「そっか!」
「はい。」
「それで、行動はどうしますか?帝都はパートムが居るので大丈夫だと思いますが、他は保障出来ませんよ?もちろんこの街もですね。」
「私はもちろん行くよ!」
「…ボクもだね!」
「分かりました。この街は大丈夫だとは思いますよ。」
「どうしてなの?」
「言ってませんでしたが、数は5発程度なんですよ。それをこの街に使うのは無いと思いますよ。絶対では無いですが。」
「分かったよ!それなら迷いも無く行けるよ!」
「それなら良かったです。」
「クルシェさん、エウクさん1つ話しても良いですか?」「大丈夫だよ。」
「あぁ。」
「ありがとうございます。俺達は1週間後くらいに1回ここを離れます。多分数ヶ月後にはまたこの街に来ますけどね。」
「分かったよ。気をつけてね?」
「ありがとうございます。おふたりもお気をつけてくださいね。防音。1つお伝えしておくと、高速で攻撃が飛んで来るかも知れません。」
「分かった。ただ、高速ってどのくらいなんだ?」
「秒速8キロメートルらしいです。」
「…出来ても爺さんくらいだな。」
「仮に飛んで来て、それで落とせたとしても出来る限り外には出ない方が良いですよ。」
「分かった。ありがとな。」
「はい。」
「土槍。2人とも話をしても良い?」
「良いよ〜」
「俺達は1週間後くらいに1度この街を離れるよ。多分数ヶ月後にまた来るけどね。」
「分かったよ〜」
「1つ話しておくと、攻撃があったら迎撃出来たとしても外には出ない方が良いからね。何があるか分からないよ。」
「怖いね〜」
「……本当に怖い事伝えた方が良い?」
「……まぁ、知ってた方が良いかな〜?」
「そうだね。変わらないかもしれないけどね。」
「それなら教えて〜」
「分かったよ。その攻撃は秒速8キロメートルの速度らしいよ。あと、威力は街を殲滅出来る物が10個以上ある可能性があるらしいよ。」
「……私にはどうしようも無いね〜」
「まぁ、否定はしないよ。良い事を言うなら5発程度しかないみたいだから、ここには来ないとは思うよ。」
「それなら良かったよ〜」
「うん。まぁ、気をつけてね。」
「分かったよ〜」
「じゃあ、行って来ますね。」
「うん。気をつけてね。」
「はい。」
「ここが家なの?」
「そうだよ!」
「入りましょうか。」
「鍵は?」
「パートムからもらってますよ。帝都の家に手紙と一緒にあったみたいです。」
「……」
「とりあえず入りましょう。」
「うん。」
「シル、これが手紙だけど、読む?」
「読むよ。」
「はい。俺は自分の部屋に行ってますね。」
「うん。」
「防音。」
(なんだか懐かしいね。前といろいろ変わりすぎだよね。国も家族も自分もね。良くも悪くも。まぁ、変わってない事もあるけど。変わった事も変わってない事もどちらも大切にしたいね。)




