どうしてこうなった？
「ただいま。」
「おかえり！」
「どのくらい倒せたの？」
「カエルが500匹くらいだよ〜」
「作業だった？」
「そうだよ〜」
「居ても暇だった気がするね。」
「そうかもね〜 私は暇な時間が多かったからね〜！」
「大変そうだね。」
「……そうだね〜！」
「そういえば、ザレシエは？」
「ハンマーの先の方が壊れて取りに行ったよ〜」
「先の方が壊れるってどんな感じになったの？」
「先が飛んでいったよ〜」
「……怖いね。」
「あの時は誰も前に居なかったから良かったけど、もしも居たらどうなってたんだろうね〜」
「…シルなら大丈夫かもね。先輩は魔法が間に合うか次第ですかね？」
「多分ね！ただ、そんな事にすぐに対応出来ないよ！」
「それなら危なかったですね。」
「そうだね！最悪、肉壁出してたよ！」
「…肉壁って、センから聞くと思わなかったよ〜」
「肉壁って言っても、鬼！こんな感じのだよ！」
「召喚？」
「そうだよ！生きてる人をするわけ無いよっ！！」
「そうだよね〜 センがするわけ無いよね〜」
「うん！ソルならともかくね！！」
「俺もしませんよ？」
「本当かなぁ〜？」
「うん。だって、鉄が飛んできてもね？」
「そっかー！」
「そうですよ？」
「……」
「それにしても遅くない？」
「確かにね〜」
「いつ行ったの？」
「えーと、1時間くらい前かな？」
「念力、喋らないでくださいね！」
ダンッッ
（「何があったの？！」）
（「敵の切り札の1部を潰したんですよ。」）
（「ソルの正体バレてるんだよね？」）
（「ほぼ確実にそうですね。」）
（「でも、そんなすぐに戦力を持ってこれるの？」）
（「確証は無いです。ただ、前に戦った時に一瞬で消えたんですよ。」）
（「……」）
（加速 自分）
「解除。シトノ大丈夫？」
「う、ん。大丈夫だけど、大丈夫じゃないよ〜」
「大丈夫だね！！」
「良くないよ〜 それよりも何があったの〜？」
「話すよりも先にえーと、予備ってどこにあるの？」
「ギルドの倉庫だよ〜」
「なら、ギルドに行きましょうか。シトノは走れる？」
「一応走れるけど、速さが違いすぎるよ〜？」
「なら、加速 シトノ。じゃあ行くよ。」
タンッ
「センと同じくらいの速さだね！」
「そうだね！まぁ、シルはもっと速いけどね！」
「それは仕方ないよ！」
「そうだけどね！」
「……騒がしい？」
「急ぎましょう。」
「うん！」
ガンッ
「開け方…」
「仕方ないですよ。」
「延伸」
シュッ
「木壁、っ！」
シュッ
ガキンッ
「ソル？」
「魔法が使えませんね。気をつけてください。」
「うん！」
「さて、急に攻撃してきてどうしましたか？」
「分かってるんだろうが！」
「さぁ？そもそもあなたを知りませんしね。というか、人数少ないのはどうしてなんですか？」
「避難させただけだ！」
「それにしてはクルシェさんも居ますよ？どうしてですか？」
「お前を殺す為だ！」
「どうして狙われるんです？」
「お前が皇帝だからだろうが！」
「皇帝？俺がですか？何で皇帝がこんな所に居るんですかね？」
「知るかよ！どうでもいい！」
「えー、何ですかそれ。まぁ、良いです。それで誰が敵なんですか？」
「俺だ！」
「知ってます。他はどうですかね？」
「俺は違うな。分かってると思うがクルシェもだぞ。」
「儂も違うぞ。」
「私もですね。」
「……えー、1人ですか？」
（「シル、先輩の近くで他の敵を警戒しててもらえる？」）
（「おっけー！」）
「そうだ！」
「……勝てると思っているんですか？」
「当たり前だ！」
「前に撤退しましたよね？それも戦わずに。」
「前とは違う！」
「何が違うんです？」
「武器と状況だ！」
「状況ですか？前は狙撃がありましたが今はありませんよね？前の方が面倒でしたよ？」
「延伸！」
シュッ
シュッ
ガンッ
「おー、武器が無事ですね。確かにマシになってますね。状況は……何かありました？」
（「シル、よろしくね。」）
（「おっけー！」）
「対応せざるを得、」
ダンッッ
シュッ
ドガァァッッッン！！
「……なにこれ」
「まぁ、面倒だったからね。うん。木壁 フンダート」
「どうしたの〜？」
「隠れてるかもしれないからね。ただ、分からないだよね。うーん、鬼×100 闇煙 付与 麻痺毒」
ドンッ
「うわっ！何？！」
「隠れてたね。えーと、この手錠で、できた。」
「………何だったの？」
「分からないですね。何で来たんでしょうね？」
「分からないね！」
「はい。えーと、皆さん無事ですか？」
「大丈夫だよ。」
「私もですね。」
「俺と爺さんも無事だな。」
「…本当に何だったの？」
「分からないです。あー、血が飛び散ってますね。」
「体は？」
「消えてますね。」
「怖っ！！」
「まぁ、あるよりはマシだと思いますよ？」
「それはうーん、怖さで言えばあった方がマシだね！」
「それはそうかもしれませんね。」
「うん！」
「皆さんは俺が皇帝って知ってどう思いますか？」
「俺は別にどうでも良いな。」
「私もそうだよ。みんなが無事で良かったよ。」
「私も特に何も無いですね。」
「儂はよく分からんが、少なくとも今の状態でどちらにつくかと言うと、皇帝側になるぞ。」
「……本当に何の意味があったの？」
「……さぁ？焦ったのは分かりますが、どうしてこうなったんでしょうね？」
「うーん、分からないねっ！！」
「俺にも分かりませんね。」
