街
「入りましょうか。」
「うん!」
ガチャッ
ガヤガヤ
「おー、多いね!」
「ですね。えーと、あそこが受付みたいですね。」
「そうだね!行こうか!」
「うん!」
「次の方は、君たちはどうしたの?」
「お金を稼ぐのに良いって聞いたので話を聞きに来たんですよ。」
「とりあえず説明するね?」
「お願いします。」
「うん。まずは内容だね。いろいろあって説明が難しいけど、大雑把に言えば、採集、街の中での依頼、戦闘の3つだよ。ここまで大丈夫かな?」
「はい。」
「じゃあ、次はランク制度だね。G〜Aまであるよ。ランクで受けられるものや使える設備が変わったりするよ。上げる為には依頼を良い内容ですれば良いよ。大体の目安としては、G〜Fが初級者、E〜Dが中級者、C〜Aが上級者扱いされてるよ。」
「割合はどのくらいなんですか?」
「初級者が3割、中級者が5割、上級者が2割くらいの割合だよ。」
「分かりました。」
「とりあえずの説明はここまでだよ。登録する?」
「はい。」
「えーと、文字は書けるかな?」
「大丈夫です。」
「それなら、この紙を書いてもらえるかな?名前以外は書かなくても問題無いからね?」
「分かりました。これで大丈夫ですか?」
「うん。大丈夫そうだよ。何か受けるかな?」
「何を受けられますか?」
「街の中ならいろいろあるよ。外なら薬草の採取くらいだよ。」
「それなら、採取を受けます。」
「うーん、大丈夫かな?」
「大丈夫だと思いますよ。」
「うーん、1人連れて行ってもらっても良いかな?」
「1人ですか?」
「そうだよ。Gランクの人には誰かがつくって制度があるんだよ。まぁ、普段はあるだけなんだけどね。私が心配過ぎてお願いしたいんだよ。」
「まぁ、俺は大丈夫ですよ。2人はどうですか?」
「私もいいよ!」
「ボクも大丈夫だね!」
「ありがとね。今から行くの?」
「そうですね、どのくらいの距離ですか?」
「1キロも無いくらいだよ。」
「なら、そうですね。」
「それなら、少し待っててね。」
「分かりました。」
(「2人とも、力はほぼ出さないでくださいね?」)
(「分かったけど、どうして?」)
(「せっかく観光してるんですから、普通に近いのを体験したくないですか?」)
(「確かにね!」)
「待たせてごめんね?」
「大丈夫ですよ。」
「ありがとね。それで、これが一応Cランクのエウクだよ。」
「俺がやる事なのか?」
「そうだよ。嫌なの?」
「……分かった。よろしくな。」
「よろしくお願いします。」
「よろしく!」
「よろしくね!」
「エウク、しっかりと守ってね?」
「分かった…」
「じゃあ、行くぞ。」
「はい。」
「そういえば、名前聞いて無かったな。」
「俺はリーソルですね。」
「私はシルバードだね!」
「ボクはセンストだよ!」
「エウクさんはえーと、」
「あいつならクルシェだな。」
「クルシェさんとどのような関係なんですか?」
「幼馴染というか妹みたいな奴だな。」
「そうなんですか。言って良いのか分かりませんが、クルシェさんの言葉を断れてませんでしたね。」
「そうだなぁ。断れないんだよな、妹の我儘みたいに感じてな。今回はまぁ、別に構わない程度だがな。」
「そうなんですね。」
「あぁ。リーソル達はどんな関係なんだ?」
「センストさんが学校の先輩ですね。シルが妹ですね。」
「兄妹だったのか。俺の気持ちは分かるか?」
「そうですね、全く分からないという事は無いですけど、そこまで言わないんですよね。」
「そうなのか?」
「はい。もっと言っても良いよ?」
「うーん、今のところは言う事が無いからね!」
「そっか。まぁ、何かあれば言ってね。」
「うん!」
「そろそろ目的地だな。」
「分かりました。」
「これを10個以上だな。」
「分かりました。」
「30個集まりましたね。」
「そうだな。早い方だな。」
「そうなんですね。」
「あぁ。っと、魔物が来たぞ。どうする?」
「何が来ましたか?」
「鶏が変化した奴だな。蹴りの威力はあるが、他は弱いな。」
「分かりました。俺達で倒しますね。」
「あぁ。」
(「中級を1つの属性まででよろしくお願いします。」)
(「分かったよ!」)
「土段。先輩、シルよろしくお願いします。」
「うん!風球!」
「水槍!」
「土棘」
ドンッ
ザクッ
「倒せたな。」
「みたいですね。確かにこれは強く無いですね。」
「そうだな。じゃあ、帰るか。」
「分かりました。」
「おかえりなさい。怪我は無いかな?」
「大丈夫ですよ。」
「それなら良かったよ。」
「はい。それとこれですね。」
「えーと、30個だね。銅貨30枚だよ。」
「ありがとうございます。」
「これは依頼をこなした報酬だから感謝はいらないよ。」
「なら、手続きをしてもらった事に感謝しますね。」
「まぁ、それなら受け取っておくよ。」
「はい。」
「エウク、どうだったの?」
「大丈夫だろうな。キックチキンを普通に倒せてたからな。」
「え?そんな名前だったんですか?」
「そうだな。」
「えー、すごい直球ですね。」
「俺も初めは驚いたぞ。まぁ、分かりやすくから良いがな。」
「それはそうですね。」
「怪我も無いよね?」
「大丈夫ですよ。魔法で離れた場所から攻撃しましたからね。」
「それなら良かったよ。」
「まぁ、あれなら大丈夫だと思うぞ。」
「それは良いけど、気をつけてね?」
「はい。それと、強さとランクの大体の基準を教えてもらいたいんですが、良いですか?」
「うん。魔法で言えば中級を使えるならF、2つでE、3つでD、上級か派生属性1つでC、3つでB、7つでAくらいだよ。」
「分かりました。」
「その基準ならFはあるな。」
「そうなの?」
「あぁ。中級を使ってたぞ。」
「そっか。まぁ、気をつけてね?」
「はい。それと、1つ聞きたいんですが、宿ってどこにありますか?」
「宿かぁ、1人が1泊銀貨5枚くらいするんだよね。銅貨100枚で銀貨1枚だよ。足りるかな?」
「しばらくはありますが、余裕は無いですね。」
「なら、私の家に来る?」
「ありがたいですが、エウクさん?」
「……どうしようも無いな。」
「分かりました。お願いします。」
「分かったよ。あと30分くらいかかるけど、どうしておく?」
「適当に話しておきますよ。」
「分かったよ。」




