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「パートム、中央の状態はわかる?」
「少しだがな。6割程度が西側諸国になっていて、残りの4割でさまざまな種族が居る感じだな。」
「どのくらいで全土を制圧されそう?」
「下手すると1年もかからないかもな。」
「うーん、大体どんな種族が居るか分かる?」
「大きいところは分かるな。中央の東側の北東が龍人、北西がドワーフ、南東が妖精、南西が獣人だな。」
「それぞれどんな種族なの?」
「龍人は簡単に言えば、鬼の強い版だな。」
「数は?」
「1万は居るな。」
「他との関係は?」
「ドワーフと組んだみたいな事は聞いたな。他の2つとは敵対してるな。」
「分かったよ。」
「ドワーフは獣人が魔法を少し使える感じだな。数は100万くらいだったはずだな。妖精は完全に魔法に特化してるな。最低でも全員が魔法を使ってくるな。もしかしたら、超級もあるかもな。数は50万程度だな。獣人の数は500万くらいだな。」
「妖精は獣人、ドワーフとどうなの?」
「獣人と友好的だな。ドワーフとは敵対的だな。」
「屈服するかな?」
「妖精と獣人はきついだろうな。」
「龍人とドワーフは?」
「いけるかもな。特に龍人はソルが行けばほぼ確実だろうな。」
「どうして?」
「龍人は強さを尊ぶらしいからな。」
「分かったよ。じゃあ、龍人とドワーフにはとりあえず俺が行くよ。」
「あぁ。」
「あー、それとこれ見てもらえる?」
「これは、公爵が持ってたものみたいだな?」
「そうだね。ただ、これは威力もスピードも全然違ったよ。風城50回分以上を1発で抜かれたんだよね。」
「弾は?」
「これだね。」
「このくらいの大きさなのか。どうするんだ?」
「今渡してもどうにもならないよね?」
「そうだな。」
「なら、俺が持っておくよ。」
「分かった。」
「今ってどのくらい兵居るの?」
「今は10万だな。」
「最低20万人用意してね。」
「分かった。サースライナー地方はどう開発するとかあるか?」
「うーん、とりあえず何か無いか、調査してもらえる?」
「分かった。」
「とりあえず龍人とドワーフのところに行ってくるね。」
「あぁ。」
「貴方は?」
「我はウィンヴァーだ。貴様らのトップに会いたいのだが、どこだ?」
「少々お待ちください。」
「あぁ。」
「お待たせしました。こちらへどうぞ。」
「あぁ。」
「お前がトップか?」
「あぁ。俺がここのトップだ。」
「そうか。それならば、我に従え。」
「分かった。従おう。」
「そうか。それならば良い。ドワーフとの繋ぎを頼む。」
「あぁ。少し待ってくれ。」
「分かった。」
「これを持って行けば会える。」
「分かった。そのうち、妖精などと戦う事になるだろうがその時は力を借りるぞ?」
「もちろんだ。」
「そういえば、お前の名前は何だ?」
「リュウズだ。」
「分かった。それと、」
(「聞こえるか?」)
「あぁ。」
(「俺を考えながら、言葉を思い浮かべてみろ。」)
(「こうか?」)
「そうだ。何かあればこれで連絡する。リュウズも何かあれば連絡しろ。」
「分かった。」
「貴方は?」
「我はウィンヴァーだ。これで良いか?」
「はい。こちらへどうぞ。」
「あぁ。」
「貴方がウィンヴァー様ですか?」
「そうだ。従うか?」
「はい。」
「賢明なようで良かったな。お前の名前は何だ?」
「私はイフマと申します。」
「分かった。それと、」
(「聞こえるか?」)
「はい。」
「俺を考えながら言葉を思い浮かべてみろ。」
(「こうですか?」)
「そうだ。問題無いぞ。何かあれば連絡する。イフマも何かあれば連絡しろ。」
「分かりました。」
「それと、周りからの圧はどうなんだ?」
「北はこちらに構う余裕は無いようですね。東は同盟です。南の獣人は攻めて来てはいますが、前よりも減っていますね。西は敵の進軍を遅らせる事くらいしか出来ていません。」
「そんなに戦力差があるのか?」
「はい。数の差も大きいのですが、魔法の差がそれ以上に大きいのです。」
「そうか。敵の侵攻中の数は?」
「100万以上です。」
「100万…か、敵は複数の国の連合軍か?」
「はい。」
「分かった。俺が1度魔法である程度潰す。そのあとは奪還が終わったら、そのまま国境に待機させろ。」
「承知しました。」
「火海 ツェーン。」
(「イフマ、見えたか?」)
(「はい。火が見えました。」)
(「そうか。最低3割は戦えないだろう。大丈夫か?」)
(「絶対とは言えません。」)
(「分かった」)
「火海 ドライスィヒ」
(「これで良いか?6割が死んで、士気が崩壊したぞ。」)
(「はい。ありがとうございます。」)
(「あぁ。じゃあな。」)
(「はい。」)
(「イフマ、古い鱗とかあるか?」)
(「あぁ。」)
(「もらえるか?」)
(「あぁ。」)
(「なら、取りに行くぞ。」)
「これだな。」
「ありがとな。」
「あぁ。」




