狩りの続き その2
「……うっわ、」
「どうしたんですか?」
「5メートルくらいの鹿がいるよ。しかも角が3.5メートルくらいあるよ。」
「えーと、この森ってそんなにヤバかったでしたっけ?」
「ボクは知らないよっ!!」
「うーん、まぁ今は良いですかね。どこなんですか?」
「あっちだよ!」
「分かりました。」
「大きいですね。」
「そうだね!」
「大人しくですか?」
「今のところはね!」
「うーん、絵描いて良いですか?」
「ボクは良いよ!」
「はい。」
「大丈夫ですよ。」
「そうですね。」
「良いわよ。」
「ありがとうございます。あれは簡単に見れないと思うので、」
「それはそうだね!」
「私も描こうかな!」
「うん!」
「描けました。」
「私も!」
「どんな感じ?」
「これですね。」
「おぉ、あの鹿だけを描いた感じなんだね!」
「はい。たぶん、周りはシルが描きそうなので、細かく描いてました。」
「すごいね!予想通りだよ!」
「周りも描いてあるね!2人とも上手いよね!」
「ありがとうございます。」
「ありがと!」
「うん!それであれはどうするの?」
「うーん、どうしましょうかね?別に襲って来てないんですよね。それに、なんとなく殺したく無い気持ちもあるんですよね。」
「それなら、放置でいいと思うよ!」
「そうですね。そうしましょうか。」
「うん!」
「お兄ちゃん、向こうから音がしたよ!」
「何匹?」
「たぶん1匹!」
「分かったよ。」
「狼だね!」
「そうですね。誰か倒します?」
「僕が倒しても良いですか?」
「はい。どうぞ。」
「ありがとうございます。」
「やっぱり狼だとすぐに終わるね!」
「そうですね。」
「猪が4匹居るよ!」
「どのくらいの距離ですか?」
「えーと、直線で200メートルくらいだね!」
「倒して来ますね。」
「うん!」
「氷槍 フィーア」
ザクッ
「戻りました。」
「おかえり!」
「川があるよ!」
「どのくらいの大きさですか?」
「横は10メートルくらいだね!」
「何か居ます?」
「うーん、陸には居ないね!」
「じゃあ、行きますか。」
「うん!」
「綺麗ですね。」
「そうだね!魚もいるね!」
「みたいですね。今日はここで休みますか?」
「そうだね!」
「動物は来そうですけどね。」
「まぁ、大丈夫だよ!」
「それはそうですね。氷壁 フュンフツィヒ」
「俺は絵でも描いておきますね。」
「うん!シルは?」
「うーん、似たような感じになりそうだから、辞めておくよ!」
「そっか!」
「うん!」
「川に入ったらどうですか?」
「そうだね!どうせ魔法で乾かせるしね!」
「そうですよ。それに……」
「何っ?!」
「いえ、先輩はよく水浴びてるので、水が好きなのかなぁと思っただけですよ。」
「浴びたくて浴びてないよっ!!」
「そうなんですか?知らなかったですね。」
「…まぁ、良いや!」
「撃って来ませんでしたね?」
「……負けそうだからねっ!!」
「そうですか。まぁ、準備はしてましたけど。」
「だろうねっ!!」
「はい。」
(綺麗な水だね。この川もそのうち変わるのかな?変わるとしたら、どんな感じになるのかな?良くなる事が思いつかないね。悪い方は思いつくんだけどね。)
「ただいま!」
「おかえり。」
「ソルはどんなの描いたの?」
「これですね。」
「ボクとシルも描いたの?」
「はい。全く同じ状況は今回帰ったら、もう無いと思いますからね。」
「それは、確かにね。」
「はい。」
「幻影ベッド×5」
「おやすみ!」
「おやすみ。」
「おはよう。」
「おはようございます。」
「何かあった?」
「少し離れたところから、猿のような鳴き声が聞こえました。」
「分かったよ。シイはおやすみ。」
「はい。おやすみなさい。」
(うーん、猿かぁ、別に放置で良いかな?来ない限りは)
(来たんだ。3匹だね。)
「氷槍 ドライ」
ザクッ
(猿は魔心石だけだね。)
「おはよう!」
「おはようございます。」
「鳥!」
「蟻が居るよ!」
「1匹ですか?」
「うん!」
「分かりました。」
「これも蜂と同じなの?」
「そうですよ。まぁ、1匹1匹はあっちとは、比べ物にならないですけどね?……基本的には」
「…例外も居るの?」
「らしいですよ?まぁ、数百万匹がなるよりはだいぶマシですよ。」
「……考えたく無いね!!」
「まぁ、そこまでなる前に気づくと思いますけどね。」
「それは確かにね!」
「はい。蟻ってどこに居ますか?」
「あっちの方だね!」
「分かりました。」
ダンッ
「氷槍」
ザクッ
(この蟻は、魔心石くらいで良いかな。)
「おかえり!」
「ただいま。」
「亀があそこに居るよ!」
「あれですか。2メートルくらいありませんか?」
「そう見えるよね!」
「はい。まぁ、あの亀は脅威では無いですね。甲羅は堅いですが、それだけですね。」
「そうなんだね!どうするの?」
「うーん、放置でいいと思いますよ。」
「分かったよ!」
「お兄ちゃん、川の方から音がするよ!」
「分かったよ。えーと、ワニだね。氷槍」
ザクッ
「…思ってたよりも弱いですね。」
「まぁ、仕方ないと思うよ?」
「そうですかね?」
「うん!」
「そうなんですね。」
「蟻が居るよ!1匹だね!」
「うーん、放置で良いですかね。」
「うん!」
「うわっ!!」
「どうしました?」
「鳥がうーん、たぶん蜘蛛の巣にひっかかってぐるぐる巻きにされたね!」
「場所は分かりますか?」
「うん!」
「あれですね。蜘蛛ですね。1メートルくらいありますね。」
「そうだね!」
「じゃあ、倒しますね。」
「うん!」
「氷槍 ツェーン」
ザクッ
ドンッ
(魔心石と糸を出す部分くらいかな?)
「弱い相手ばかりですね。」
「ソルにとって弱くないのがそうそう居ても困るよっ!」
「それは分かってるんですけどね。すぐに終わるのが楽しく無いなって思うんですよ。女王蜂でもなって無いですかね?」
「…怖い事言わないでっ!!」
「まぁ、本当に珍しいですから。」
「……あの狐も珍しいよね?」
「…まぁ。流石にあれよりもだいぶ珍しいですよ。」
「…そっか!」
「狼が5匹居たけど、どうするの?」
「うーん、1年生で行く?」
「はい。」
「良いわよ。」
「じゃあ、シルもついていってもらえる?」
「おっけー!」
「ありがとね。」
「また亀ですね。先輩、要ります?」
「要らないかな!」
「なら放置で良いですね。」
「ん?熊があそこに居ますね。先輩、倒します?」
「うーん、じゃあ倒そうかな!」
「はい。」
「ただいま!」
「おかえり。」
「今日はそろそろ休みますか。」
「うん!」
「おやすみ!」
「おやすみ。」




