出発
「じゃあ、出発しますか。」
「そうだね!」
「はい。」
「どんな道で行くの?」
「一度西に真っ直ぐ行って、そこから南に行く感じですね。」
「どうしてその道なの?」
「道が比較的整備されているからですね。森や山を通って行きたいですか?」
「嫌だねっ!」
「ですよね。なのでこのルートです。」
「そうなんだね!」
「はい。そういえば、先輩って王都から離れた事あるんですか?」
「うーん、行ったとしても北の山くらいだね!」
「あそこと比べると、20倍くらいの距離ですね。」
「そんなにっ?!」
「はい。頑張って歩きましょうか。」
「分かったよっ!!」
「はい。」
「今日はどこで寝るの?」
「今日は普通の町ですね。」
「そうなんだね!」
「はい。まだ帝都が近いのである程度整備されているみたいですね。」
「そっか!」
「はい。」
「今日はここまでですね。」
「宿ってどこにあるの?」
「知らないですよ?」
「えっ?」
「この町の事まで分からないですよ。まぁ、あるという事は聞いてますから、その辺の人に聞いてみれば良いと思いますよ?」
「そうなんだね!」
「はい。なので、先輩聞いて来てください。」
「なんでボクっ?!」
「見た目と強さの関係ですね。」
「見た目?」
「はい。俺とかが聞くよりも教えてもらえそうじゃないですか?」
「まぁ…」
「だからです。」
「強さってボクである必要あるの?!」
「他の人にさせる気ですか?」
「他はともかく、シルは問題あるの?!」
「後輩にさせる気ですか?それで良いんですか?」
「後輩だけど!強さが後輩じゃないよ!」
「でも、後輩ですよ?それにここまで言ってからですけど、別にそこまで危なく無いですよ?ここの町。…運が悪ければ別ですけどね。」
「最後の言葉が無ければ良かったんだけどね!」
「嘘は言えないので。」
「そっかぁ!」
「そうです。聞いて来てもらえますか。」
「聞いてないよね?」
「……」
「分かったよっ!!」
「はい。まぁ、後ろにいますけどね。」
「普通でしたね。」
「そうだねっ!普通に教えてくれたね!」
「運悪くなくて良かったですね。」
「そうだね!!」
「部屋って何個取りますか?」
「お金って余裕あるの?」
「そこは気にしなくても良いですよ。」
「分かったよ!」
「5部屋で良いですか?」
「どんな分け方をするの?」
「3年で2つ、1年で2つですかね。」
「2年生は1つで大丈夫なんですか?」
「うん!」
「大丈夫だよ。」
「そうなんですね。」
「うん!」
「そこからの分け方はそれぞれで決めてもらって良いですか?」
「うん!」
「分かりました。」
「おやすみ。」
「おやすみ!」
「おはよう。」
「おはようございます。」
「俺は起きるから、シイは寝てね。」
「はい。おやすみなさい。」
「おやすみ。」
(前の100回で出た、超級の火属性の本の続きを読もうかな。)
(改めて思うけど、これは使う事あるのかな?攻撃性能が高すぎて使いにくい気がするね。まぁ、多分どこかで使うだろうけどね。)
「おはよう!」
「おはようございます。」
「ご飯どうするの?」
「適当に買いますか。」
「分かったよ!」
「じゃあ、行きますか。」
「そうだね!」
「平和だね〜」
「まぁ、まだ帝都の近くですしね。」
「それもそうだね〜!」
「前から馬車が来てますね。」
「馬車?どんなの?」
「商人みたいですね。貴族とかでは無さそうですね。」
「そうなんだね!」
「はい。」
「ボクにも見えて来たよ!」
「見えました?」
「うん!確かに商人みたいだね!」
「はい。…中身は何なんでしょうね?」
「え?物じゃないの?」
「大半はそうですね。ただ、少しは者を運んでる事もありますよ。別に罪じゃないですけどね。」
「そうなんだね。」
「はい。まぁ、誘拐してからとかなら罪になりますよ。証明が出来たらですけど。」
「証明?」
「はい。どこの誰でどんな人かを証明出来ればですね。」
「それって、時間かかるよね?」
「基本的には、そうですね。1部の例外もありますが。」
「その間に何かあったら?」
「罪が増える程度です。あとは、治療費とかがもらえる感じらしいですよ。」
「一応、あるんだね。」
「まぁ、そのお金も捕まえた奴から出ますからね。実質出して無いですよ。」
「そっか!まぁ、そこは何でも良いね!」
「そうですね。」
「おはようございます。」
「おはよう。どうしたの?」
「お兄さんはどんな商品を扱ってるんですか?」
「俺は食べ物だよ。」
「そうなんですね。ありがとうございました。それじゃあ、気をつけてくださいね。」
「君たちもね。」
「はい。」
「普通でしたね。」
「そうだね!」
「まぁ、基本的にそうですからね。」
「そうだとしても、あの話を聞いた後だとね!」
「まぁ、それもそうですね。」
「今日も町に行くの?」
「そうですね。ただ、明日以降はしばらく無いか、村のどちらかですね。先輩、寝れます?」
「分からないけど、多分大丈夫だよ!」
「それなら良かったです。」
「うん!」
「じゃあ、今日も昨日と同じで良いですか?」
「うん!」
「はい。」
(えーと、横の部屋は右がレイトさんで、左が3人だね。変な動きしてるかな?うーん、よく分からないね。今日の話を聞いてたら、怪しまれそうなんだけどね。)
(おっ、言い争い?してるね。サキアが出ようとして、それをヒエシが止めてる感じかな?ミヤンはうーん、何も出来てないね。どうなるかな?)
(マジかぁ、戦いに来る感じだね。仕方ないね。闇煙 ドライ付与 睡眠毒)
(うーん、まぁ襲って来たら無力化すれば良いかな。)
「何か音しなかった?」
「聞こえたよ。何だろうね?」
「分からないね。まぁ、何か落としたとかだと思うよ?」
「それもそうだね!」
「うん。」
いろいろと確率でしてます。




