処刑と計画
「ハトジケ公爵とかの契約って褒美として解除で良いんだよね?」
「そうだな。その後に要求を叩きつける。」
「5割で歯向かうかな?今回の戦いで力を見せすぎた気がするんだよね。」
「そうだなぁ、もう取り潰すか?」
「まぁ、それで良いかな。面倒だしね。それに悪名が広がっても良いからね。」
「そうだな。褒美はもう伝えて良いか?」
「そうだね。よろしく。」
「分かった。」
「じゃあ、そろそろ戻るね。」
「あぁ。」
「ただいま。」
「おかえり!」
「びっくりしたよ!急にセンが倒れたからね!」
「ごめんね。そこまでとは思わなかったんだよね。」
「まぁ、私もそう思うけどね!」
「だよね。パートムも驚いてたよ。それで、先輩大丈夫ですか?」
「まぁ、体は大丈夫だよ!」
「気持ちはどうなんですか?」
「……どうだと思う?」
「あー、あれから増えましたよ?」
「………分かってるのに追い討ちしてくるんだねっ!!」
「分からないですよ?」
「嘘でしょ!!」
「いえ、本当ですよ?」
「そんなわけ無いよっ!!」
「そうですね。わざとですね。」
「だろうねっ!」
「ただ、そこまでとは思いませんでしたよ?」
「……そうかもねっ!!」
「先輩、明日学校ありますか?」
「明日は無いね!」
「戦ってくれません?」
「良いよ!」
「ありがとうございます。」
「私がここに居るからね!」
「お願いするよ。」
「うん!」
「それで何をするの?」
「近距離戦ですね。先輩は、自由に使ってください。」
「分かったよ!」
「じゃあ、、ここで良いですか?」
「50メートルくらい?」
「そうですね。最低限このくらいじゃないと当たらないですしね。」
「そうだね!」
「始めますよ。」
「うん!」
「じゃあ、いきます。」
ダァンッッ
「草
シュッ
ドガァン
「……」
「魔法使えなかったね!!」
「そうだねっ!!あの速さ何?!」
「進化ですよ。」
「あー、それかぁ。それにしても速すぎるよ!」
「そうですね。ただ、多分魔法が間に合っても意味ないと思いますよ?」
「そうなの?」
「試しますか?」
「そうだね!」
「草壁!」
シュッ
ドガァン
「本当だね!貫通してきたよ!」
「そうだと思いました。もう1回良いですか?」
「良いよ!」
「ありがとうございます。」
「弓?」
「はい。頑張ってくださいね?」
「怖っ!草壁、土塔、土壁、風城、氷壁、土囲!」
「いきます。」
ギィィー
パンッッ
「増幅×500」
ドガァン!
「本当に矢?音おかしくない?」
「矢ですよ?ただ、いろいろとおかしいだけですよ。」
「そっかぁ!」
「そうですよ。」
(「ソル、公爵達が城に着いたぞ。」)
(「分かったよ。」)
「来たの?」
「あぁ。」
「いつ処刑するの?」
「1週間後だな。」
「裁判やらないの?」
「どっちでも良いな。するか?」
「うーん、しない方が悪名広がるよね?」
「あぁ。」
「じゃあ、良いかな。」
「分かった。また呼ぶぞ。」
「よろしく。」
「ソル、準備は良いか?」
「大丈夫だよ。この剣で良いんだよね?」
「あぁ。」
「分かったよ。」
「本日は、反逆者の処刑を陛下が自らの手で行う!陛下に反逆するとこの様になる!逆に従えば、陛下は何者でも関係なく保護してくださる!皆も従う事だ!」
「我に反逆するならば、誰であろうとも殺す。皆はこうなりたくないのなら従う事だな。我を殺せるのなら別だがな。」
シュン
「風道、氷槍。」
カンッ
ザグッ
「ぐっ、」
「勝てないのに反逆をするのならこうなるからな?」
「では、処刑する前に話を聞いてやろう。何かあるか?まずは、元リアスト公爵からだな。」
「僭王がっ!!」
「戯言を言ってるな。反逆者ごときが何を言っている?次だな。次男だな。何かあるか?」
「簒奪した王位でっ!!」
「似たような事しか言わんな。次だな。」
「この様な政治で安定などしない。混乱が広がり、王家は倒れるぞ?!」
「我が死ねばな。我は簡単に死ぬ事は無い。最後だな。」
「俺は何も無い。早くしろ。」
「お前は母親に似ているらしいな。まぁ、望み通り殺してやろう。感謝するんだな。」
「感謝はしない。だが、否定もしない。戦いに負けたんだからな。」
「そうか。じゃあな。」
「そうだな。」
シュッ
ドンッ
「パートム、こいつは丁寧に扱え。」
「承知しました。」
シュッ
ドンッ
シュッ
ドンッ
シュッ
ドンッ
「今日のところは終わりだ。逆らうのなら、これと同等かそれ以上の事を覚悟してからするんだな。」
「うーん、4男は好きな考え方だったよ。」
「まぁ、少しソルに似てたかもな?」
「そうかもね。まぁ、丁寧に対応してね?」
「あぁ。他よりも丁寧にしている。俺としてもあの中なら1番良い印象だからな。」
「そっか。」
「他の2人に会うか?」
「そうだね。ついでだからね。会うだけ会っておくよ。」
「分かった。こっちだな。」
(「ノックいるかな?」)
(「どっちでもいいぞ。」)
(「分かったよ。」)
「ここでございます。」
「あぁ。」
コンコンッ
「ウィンヴァーだ。入るぞ?」
「……はい。」
ガチャ
(可愛いね。まぁ、だからどうするって事は無いけどね)
「我は知っているか?」
「…はい。」
「そうか。まぁ、見に来ただけだ。じゃあな。」
(「どうするんだ?」)
(「うーん、確保だけしててもらえる?」)
(「あぁ。分かった。」)
(「ありがとね。」)
(「あぁ。」)
「褒美は伝えたの?」
「あぁ。受け取ったぞ。」
「分かったよ。ハトジケ公爵家の兵は全て退却してる?」
「してるな。」
「どこに戦力があるか分かる?」
「あぁ。大元帥のスキルが便利だからな。」
「そっか。どこに戦力が集まってるの?」
「ハトジケ公爵領に5割、ソウン伯領に2割、公爵領とシンル伯領の間のギンル侯領に3割だな。ソルと比べると、全部合わせても話にならないな。」
「そっか。うーん、公都でいいかな。そこはどのくらい居るの?」
「7万くらいだな。」
「他だけだと公領にはどのくらい居るの?」
「10万くらいだな。」
「そっか。7万消えても大丈夫かな?」
「まぁ、困りはしないだろうな。」
「分かったよ。じゃあ俺が公都を潰すよ。その後は吸血鬼と鯨と鬼に任せようかな。シンカフさんってどう?」
「もう着いてるぞ。」
「テンウは?」
「山に帰ったらしいな。」
「なら、テンウにソウン伯領を攻めてもらおうかな。大丈夫だよね?」
「あぁ。」
「なら、残りの鬼でギンル侯領を攻めようかな。」
「数足りるか?」
「うーん、降伏を要求していけば、足りると思うよ。奪還されてもまた取れば良いからね。」
「そうか。まぁ、占領は分からんが、殲滅なら出来るからな。」
「そうだね。いつ始める?」
「1週間後くらいだな。」
「分かったよ。準備出来たら言ってね。あー、テンウ達に言った方が良い?」
「別に大丈夫だな。どうせ準備に時間はかからないだろうからな。」
「それはそうだね。じゃあよろしく。」
「あぁ。」




