1戦目とセインとの話
「こんなに早く帰って来た理由って何なの?」
「そうですね、鬼と出会ったからですね。」
「鬼?どのくらいの強さだったの?」
「どうだったんでしょうね?全然攻めて来てませんでしたから分かりませんね。」
「そうなんだね!それで帰って来たの?」
「はい。」
「みんなは休んでいいよ。あー、ハレイ以外動けないね。まぁ、ハレイよろしくね。」
「承知いたしました。」
「他の人4人は?」
「シイは城だね!3人はあの空間だよ!」
「そうですね。なら、あそこの部屋で少し話しましょうか。」
「分かったよ!」
「防音。土壁。」
「それで、何を話すの?」
「鬼についてですね。」
「そんなに強い鬼を使ったの?」
「はい。まぁ、本人がやると言ったから任せただけですね。とりあえず、誰かいるか聞こうと思ってただけです。」
「もしかして、あのトップ?」
「そうですね。」
「過剰すぎるよね?」
「はい。それで、戦ってもらってる時にまぁ、死なない事は知らないじゃないですか?」
「そうだね?」
「それで、みんなの隠してるものを確認しようとしたんです。」
「分かったの?」
「ある程度なら、分かりましたね。」
「良いのあったの?」
「どれも良いと思いますが、シイネのですね。めちゃくちゃ手加減してたとは言え、あの鬼の魔法?を反射してましたね。」
「制限次第で評価が変わりそうだね!」
「そうですね。まぁ、言ってしまってはアレですが、まだまだ脅威にはなりませんね。」
「ソルの脅威は、この国にどのくらいいるのかな?」
「分からないですね。ただ、このままいけば強くなりそうではありますね。少なくとも兵として使える程度には。」
「何に使う気なの?」
「考えて無いですね。」
「まぁ、そんな気はしてたよ!」
「はい。」
「そういえば、先輩その装備確認しました?」
「……ローブはしたよ。」
「どうでしたか?」
「これだけで、ボクの3倍以上あったねっ!!」
「ですよね。それに杖の効果で消費も凄く下がってるので、いつもと違う戦い方でも大丈夫ですね。」
「それをしたらバレそうだけど、良いの?」
「正直俺を害する事が出来る人ほとんど居ないですよね。それに逃げるだけならパートム相手でも出来ますしね。」
「そっか!まぁ、状況次第で戦い方変えるよ!」
「はい。」
「皆さんおはようございます。」
「おはようございます。」
「今日は10時から2組を相手に戦いがあります。対戦形式は、巨人の討伐です。」
「部屋は集まりをした部屋です。」
「軽く紹介するか。俺はハイドリー魔法と剣を使うな。」
「私はリイサです。魔法を使います。」
「私はセシスです。剣をメインに使います。」
「ボク達はどうするの?」
「戦い方だけ軽く紹介してもらっても良いですか?」
「分かったよ!ボクいる?」
「俺達は要らないな。」
「そうですね。要りませんね。」
「だよね!」
「それなら、俺は弓だな。」
「僕は細い剣ですね。魔法がサブですね。」
「私は体で戦うよ。」
「私は魔法ですね。回復が得意です。」
「俺は剣ですね。」
「俺は要りますかね?」
「うーん、別に良いかな!」
「そうだな。」
「分かりました。」
「私はシルバードだよ!剣メインで魔法がサブだよ!」
「私はサバンね。魔法と剣を使うわ。」
「俺はソログだな!剣を使うな!」
「……私はメリス……魔法を使う」
「私はシイサです。魔法を使います。」
「こんなものだな。」
「そうだね!」
「では、始めますね。」
「うん!」
「足を引っ張る事が無いので速いですね。」
「そうですね。ただ、それは1組だけみたいですね。」
「そうですね。同じ学年で足引っ張ってますね。これは勝てそうですね。」
「そうなりそうですね。」
「お疲れ様でした。」
「うん!」
「結果は1組が30分と2組が2時間でした。おめでとうございます。」
「ありがとう!」
「次は15時からですね。どちらかの全滅までですね。」
「先生、他もあんな感じなんですか?」
「みたいですね。」
「それなら、俺はここで帰りますね。」
「はい。」
「皆さん協力して頑張ってくださいね。」
「うん!」
「どうしたんだ?」
「戦いを見てたんだけど、暇になる気しかしなかったから来たんだよね。」
「そうなのか?」
「うん。1組は大丈夫なんだけど、他のクラスは同じ学年で足の引っ張り合いばかりなんだよね。」
「それは一方的になりそうだな。」
「だよね。」
「あぁ。」
「数週間会ってないからセインに会いに行こうかなと思って来たんだよね。」
「あぁ。行ってやれ。」
「うん。」
コンコンッ
「俺だが、入っても良いか?」
「大丈夫ですよ。」
「ありがとな。」
ガチャッ
「数週間ぶりだな。」
「そうですね。陛下もお元気そうでなによりです。」
「今は俺よりもセインの方が重要だと思うがな。」
「同じくらいでは無いですか?」
「それもそうだな。」
「俺も親なのに何もしてなくて悪いな。」
「大丈夫ですよ。ゴシャタ様が凄いですから。」
「みたいだな。話は聞いてるが俺には出来る気がしないな。」
「それは私もですよ。」
「そうか。」
「はい。それに陛下もお忙しいでしょうから。」
「今はそこまででも無いな。セインの大変さに比べると、とても楽だな。」
「それはあくまでも、今はなんですよね?」
「まぁ、そうだな。」
「それなら、今はゆっくりしてください。私は大丈夫ですからね。」
「分かった。まぁ、これを読むくらいしか無いからな。」
「これは、土の超級魔法ですか?」
「あぁ。」
「陛下は超級魔法を使えるのですか?」
「あぁ。風だな。ただ、使いやすさで言えば、中級や上級の方が使いやすいな。」
「そうなのですね。やっぱり陛下は凄いですね。その若さで超級魔法を使う事が出来るというのは。」
「俺は戦うことしか出来んからな。」
「そのような事ありませんよ。少しだけお話を聞いているんですが、従えたんですよね?」
「まぁ、そうだが2つは脅したところが大きいからな。」
「もう1つは違うのでしょう?」
「それは、そうだな。あれはほぼ力を使って無いな。」
「それならば、戦う以外も出来てますよ。それに、そこまでの規模ではなくとも、シルちゃんやセンちゃんとあんなに仲良くなっていらっしゃいますよね。」
「そうだが…まぁ、良いか。」
「はい。戦い以外も出来るというのをお分かりになられているのであればですがね。」
「そうか。」




