屋根の上と作戦
「ただいま!」
「おかえり!」
「そういえば、先輩と本気で戦うの久々ですね。」
「そうだね!」(「本気かなぁ?」)
「負けないですよ?」(「どうでしょうね?」)
「ボクも負けないよっ!!」(「負けないよ!本気じゃないならね!」)
(「装備は本気ですけどね。」)
(「……あー、あれかぁ。きっついね!!」)
(「そうでしょうね。まぁ、頑張ってくださいね。」)
(「うんっ!!」)
「おやすみ!」
「おやすみ。」
「おはよう。」
「おはようございます。」
「シイは寝るよね?」
「そうですね。」
「じゃあ、おやすみ。」
「はい。おやすみなさい。」
(俺は、屋根に行こうかな。)
(うーん、上級の土属性の本が欲しいね。今って学校開いてるのかな?考えた事、無かったね。行ってみようかな。)
「どうしました?」
「学校っていつから開いてるんですか?」
「一応ずっと開いてますよ。ただ、ほとんど使われませんね。」
「じゃあ、入って良いですか?」
「どうぞ。」
「ありがとうございます。」
(開いてたんだね。)
(人居ないね。)
(えーと、あったね。じゃあこれを借りてと。)
「大丈夫でしたか?」
「はい。」
「気をつけてお帰りください。」
「分かりました。」
(屋根に行こうか。)
ピョン
(身体能力凄い上がってるね。気をつけないとね。)
「土壁」
(うーん、1つはいけそうだね。ただ、2つは難しそうだね。土塔で良いかな。)
(明るくなったね。ご飯食べようかな。)
(人も増えたね。)
(シルとログが出てきたね。)
「お兄ちゃん、行ってくるね!」
「うん。いってらっしゃい。」
「ソル?」
「うん!そこだよ!」
「そこに居るのか!」
「そうだよ。頑張ってね。」
「おう!」
(シイとフルビが外に来たね。何をするのかな?)
(ゆっくり話してるね。あれは仲良いね。良かったよ、俺から言った事だからね。)
(ご飯食べようかな。)
「お兄ちゃん、ただいま!」
「2人ともおかえり。」
「うん!」
(そろそろ暗くなり始めたね。)
(良い風景だね。絵を描いてみようかな。)
(この風景がどうなるんだろうね。今は、暗いところが多いね。ただ、城とか寮とかは明るいね。これがそのうち広がっていくのかな?それとも変わらないのかな?)
(人も少ないね、これがどうなるんだろうね。増えるのか、それとも減るというか、王都が存続してるのかな?)
(うーん、ここは残したいね。少なくとも街として。被害を何かで受けるくらいならそれもまた良いけど、無くなるのは嫌だね。)
(完成かな。街並みの方を描いたけど、いい感じだね。しっかりと保管しておいてと。戻ろうかな。)
「おかえり!」
「ただいま。」
「何をしてたの?」
「今は絵を描いてました。これですね。」
「おぉ、上手いね!」
「ありがとうございます。」
「描いてて何か思ったの?」
「うん。ここは残したいね。街としてね。」
「そうね。」
(サンの考えとは違う気がするけどね。)
「皆さんおはようございます。」
「おはようございます。」
「今日は、10時から2年生との戦いがあります。戦いの形式は、攻城戦です。城の中央に玉座があります。そこに10秒座ると勝利です。制限時間は5時間です。」
「集まりは、前と同じところですね。それと、リーソル君だけ入って、シルバードさんは部屋に居ることも出来ますよ。」
「分かりました。シルお願い出来る?」
「うん!」
「ありがとね。」
「10時前にこのクラスは、リーソル君の持ってる部屋に集まってくださいね。」
「分かりました。」
「じゃあ、行ってくるね。」
「よろしくね。」
「うん。」
ガチャッ
「まだ居ないね!」
「そうだね。まぁ、人数が違うからね。」
「そっか!」
「お兄ちゃんはもう入る?」
「うーん、どっちでも良いんだけど、もう1つ来たら入ろうかな。」
「おっけー!」
ガチャッ
「おはようございます。」
「おはよう!」
「パサシ君とプサパさんだよね?」
「そうですね。」
「はい。」
「今日はよろしくね?」
「こちらこそよろしくお願いします。」
「うん。」
「じゃあ、シルこの部屋お願いね。」
「任せて!」
「ありがとね。」
「2人はどうやって戦うの?」
「僕は魔法ですね。毒を長く撒く感じですね。」
「私は剣を使いますね。」
「そうなんだね。パサシ君の毒って俺達との戦いでのアレだよね?」
「そうですね。」
「アレは、厄介だったね。」
「そうですか?ありがとうございます。」
「うん。多分今回も大きいだろうから頑張ってね?」
「はい。」
「全員集まったわね。」
「そうだね。」
「配置はどうしたいとかあるかしら?」
「風上に2、3組を置いてほしいね。」
「僕も同じですね。」
「分かったわ。」
「それと、風下は置かない方が良いかな?」
「はい。対象の指定は出来ないですね。」
「2、3組の逆以外に配置するって事で良いのよね?」
「はい。」
「作戦はどうしましょうか?」
「あの雪を撒くから、その間にパサシ君が毒を撒いてもらえる?」
「分かりました。」
「俺はこのくらいだね。」
「分かったわ。他に何かあるかしら?」
「無いみたいね。なら、流れを見て行きましょうか。」
「そうだね。」




