戦いの作戦と寮
「今ってホキス公爵領ってどうとか聞いてる?」
「少し前の報告だが、そのときは西側の3割を占領出来てるらしいぞ。」
「そっか。王家の勢力の西ってどうなってるの?」
「西か。西はホーペンス公爵家までの間は、1つの勢力が抑えてるな。」
「あー、最大勢力?」
「そうだな。ただ、北方を制圧できれば、東西と北から攻撃出来るぞ。」
「そっか。サースライナー公爵は、今どんな感じ?」
「ある程度拮抗してるらしい。」
「そっか。ホーペンス公爵家は動いてくれそう?」
「あぁ。」
「なら、北からハトジケ公爵家、西からホーペンス公爵家、東から王家かな?」
「そうだな。鬼はどうするんだ?」
「ホーペンス公爵家の兵力は?」
「数は、10000くらいだな。質は、まぁ普通だな。」
「相手はどのくらい居るの?」
「15000くらいだな。」
「そっか。サースライナー公爵領って通れるの?」
「まぁ、出来るだろうな。」
「なら、鬼とうーん、シンカフさんで良いかな。は南からだね。リアスト公爵は動きそう?」
「ちょっかいをかけてくるのが限界だろうな。」
「それなら、小鬼を北に配置して、あの長と誰か居ないかな?」
「そうだな、王都から見て南の方にナホメ伯ってのが居るんだが、王家に従っていて指揮官として優秀なんだが、そいつはどうだ?」
「じゃあ、その人で良いかな。あっ、大事な事聞くの忘れてた。相手の主要な都市はどこにあるの?」
「あー、話すの忘れてたな。主要な都市は、東西南北の4つと西と中央の間の1つと、北東の1つだな。」
「東西南北以外の2つはどんなところなの?」
「北東は、元々ハトジケ公爵家と友好的だったのもあってその通行のためだな。もう1つは逆にホーペンス公爵家と敵対的だったのもあって防衛のための都市だな。」
「じゃあ西は堅い感じ?」
「そうだな。」
「北東は今どうなってるの?」
「北東は、急いで堅めてるみたいだが、突出した領地の形をしてるんだよな。それで、根本の方まで防衛が出来ると思えないから、根本を攻撃して道を遮断する感じでいいと思うぞ。」
「分かったよ。他の方角はどうなの?」
「南は少し堅めだな。東はまぁ普通だな。北は薄いな。ただ、今堅めてるだろうな。」
「なら、小鬼の半分とナホメ伯に北東の街を遮断させて、西からは大規模に攻めさせる。それと同時に南と北からも攻撃してもらう。兵力が東に少なくなればそこを攻める。もしも、少なくならなければ、パートム、瞬間移動してくれる?」
「あぁ。」
「なら、そうなったら、北に行って適当に暴れるかな。とりあえず、今はこんな感じで良いかな?」
「あぁ。詳しい事は北が終わってからだな。それと、周辺勢力を従えておく。」
「よろしくね。」
「あぁ。」
「ソルは学校どうするんだ?」
「あー、制圧までどのくらいかかりそう?」
「そろそろ山になるからなぁ、短くて3ヶ月長ければ1年ただ、これも組織的な抵抗が消えるのがだな。」
「そっか。なら、とりあえずそうなるまでは、行こうかな。」
「あぁ。なら伝えておく。」
「よろしくね。サースライナー公爵がキツくなりそうだったりしたら言ってね?」
「あぁ。何があったら伝える。」
「ありがとね。あー、それと敵の名前って何?」
「言って無かったな。ザフキス公爵家だな。まぁ、ここはもう1つ公爵位を持ってるがな。」
「分かったよ。敵の北の防衛準備の邪魔出来る?」
「多少はだな。」
「そっか。なら、よろしく。出来れば北東に兵力を集めてほしいね。」
「そうだな。」
「じゃあ、寮に戻るね。」
「あぁ。」
コンコンッ
「ハレイ?入って良いよ!」
ガチャッ
「ハレイじゃないですよ。」
「ソルだったんだね!今日から戻ってきたんだね!」
「そうですよ。しばらくは何も無さそうなので。」
「そっか!」
「はい。」
「ソル、久しぶりね。」
「そうだね。皆んな久しぶり。」
「おう!」
「……うん。」
「悪かったね。急に離れて。」
「別に良いぜ!」
「そうね。センも元気になってるしね。」
「……うん。」
「ありがとね。他のみんなは?」
「学校のあの部屋に行ってるわよ。」
「そうなんだね。強くなってるの?」
「まぁ、初めよりは強くなってるわよ。それに、多分全員何か隠してるわよ?」
「そうなんだ。それは嬉しいね。それと、アルインはどうなの?」
「あとほんの少しで火の中級魔法を使えそうね。」
「サンって火使えるの?」
「使えるようになったわね。」
「おぉーおめでとう。」
「ありがとう。」
「それにアルインもいい感じだね。」
「そうね。ただ、魔力の上昇は低いわね。」
「まぁ、そこは仕方ないね。それにしても、火属性からって攻撃的だね。」
「ソルの狙い通りね?」
「そうだね。狩りって行って無いよね?」
「そうね。」
「そのうち行こうかな。ついでにあの空間も確認したいね。」
「あー、ずっと放置してるわよね?」
「そうだね。どうなってるんだろうね?」
「分からないわね。」
「そういえば、戦いってあったの?」
「どうしてか分からないけど無いのよね。」
「……たぶん……そろそろある」
「そっか。ありがとね。」
「……うん。」




