鬼の支配
「鬼の場所って分かる?」
「鬼かぁ、一応少しだけなら知ってるな。行くか?」
「うん。あー、どのくらいの物まで持ち出せる?」
「まぁ、あの剣以外なら大丈夫だな。俺も行くしな。」
「分かったよ。なら、まぁ王冠と剣と王笏と服を持っていこうかな。服は、まぁ着て行こうかな。」
「あぁ。」
「2人も行く?」
「うん!」
「そうだね!」
「分かりました。」
「じゃあ、行くか。」
「うん。どのくらいかかるの?」
「そうだな。大体5時間くらいだな。このメンバーなら。急げば、1時間くらいか?」
「急げばって何をするの?」
「ソルがセンストを念力で持って走る。」
「シルは大丈夫なの?」
「大丈夫だと思うが、まぁそっちの方が良いかもな。」
「分かったよ。シルは大丈夫だと思いますが、先輩は頑張って耐えてくださいね?」
「え?」
「じゃあ、走りますね。」
ダンッ
(「速いっ!!!」)
(「そうですね。まぁ、耐えてください。」)
(「わかったよっ!!」)
「ソル、ここからはゆっくり行くぞ。」
「分かったよ。2人とも大丈夫ですか?」
「うん!!」
「…うん。」
「大丈夫そうですね!行きましょうか。」
「……」
「そうだね!」
「良いのか?」
「うん。」
「なら良いが…」
「来たね!」
「どこだ?」
「あっちだね!」
「あれか。今回は話に来ただけだ。攻撃しないでくれよ?してきたら、今回は流石に潰す事になるからな。」
「分かりました。」
「良かったぞ。俺も潰したく無いからな。」
「パートム、知り合いなの?」
「あぁ。シルとならどうだろうな、まぁ良い戦いが出来るだろうな。」
「そうなんだね!どんな関係なの?」
「そうだなぁ、強いて言えば師弟関係か?」
「そうですね。俺がパートムさんに教えてもらってる感じです。」
「どう出会ったの?」
「俺がここの確認に来た事があるんだが、その時に戦いを教えてくれって言ってきたんだよな。別にその時は、そこまで上に居なかったからな。暇だったのもあって教えてたんだ。最近は忙しくて全然来れていなかったんだよな。」
「そうですね。大体、7ヶ月くらいですかね?」
「そうだな。」
「今日はどうしたんですか?」
「今日は俺と言うよりも陛下の用事だな。」
「陛下、ですか?」
「あぁ。陛下。」
(発動)
「あぁ。我がドースト王国国王だな。今日は話があってきたんだ。話して良いか?」
「…はい。」
「感謝する。幻影玉座、王笏。我は鬼を従えにここに来た。我が配下になってくれるか?」
「……はっ!」
「あぁ。感謝しよう。他の鬼の場所は知っておるか?」
「はい。長が居ます。そこにご案内いたします。」
「頼んだぞ。」
「はっ!」
「この先でございます。」
「あぁ。」
「何者だ?」
「我はドースト王国国王のウィンヴァーである。今日は話に来た。戦いに来たわけでは無い。」
「そうか。なら、こっちに来てくれ。」
「あぁ。」
「どのような内容だ?」
「鬼を従えに来た。」
「従うとでも?」
「あぁ。幻影玉座、発動。我が従わせようとし、従わぬ存在などおらぬ。」
「…どうしてだ?」
「簡単な事だ。相手は従うかこの世から消えるからだ。」
「…勝てると思うか?」
「どうして勝てないと思うのだ?我は負けないぞ?数が居たところで変わらぬぞ。質でもな。」
「…なら、俺と戦え。勝ったら、俺から言ってやる。」
「戦うのは良いが、言って従うのか?」
「あぁ。それに従わなくても、場所なら把握している。」
「それなら良い。ただ、少し待てこの装備は戦いにくいからな。」
「分かった。」
「ここで良いか?」
「あぁ。問題無い。パートム、審判と止める事を頼めるか?」
「はっ!」
「用意は良いですか?」
「あぁ。」
「問題ない。」
「では、はじめ!」
ダンッ
ダンッ
ドンッッ
「身体能力は、それ程変わらぬな。」
「みたいだな。なら、鬼風」
ダンッ
「風弾 ツェーン」
ダンッ
ドカンッ
「魔法では我が上のようだな?」
「みたいだな!だが!鬼長!」
ダァンッ
「駄目だな。氷壁 ツヴァイツィヒ」
「雷槍 ツヴァイツィヒ」
「落雷 フュンフツィヒ」
ドガァン
「土囲 アハトツィヒ」
「従うか?」
「あぁ。正面から負けたしな。従おう。」
「ならば良い。連絡は頼んだぞ?」
「あぁ。しっかりしておく。従った奴はどこに居れば良い?」
「とりあえずは、そのままで良い。そのうち出番があるだろう。」
「分かった。」
「じゃあな。」
「あぁ。」
「うまくいったな。」
「そうだね。楽できて良かったよ。」
「まぁ、1つ1つ行くのは面倒だからな。」
「うん。」
「あっ!」
「どうした?」
「この鬼の進化が出来るみたい。ただ、生命力が足りないね。」
「まだあったよな?」
「うん。あるけど、5000万なんだよね。」
「何なんだ?」
「帝鬼ってらしいね。これは多分称号に皇帝ってのが増えたからだと思うよ。」
「皇帝?」
「タイミング的に多分鬼の長を配下した時だったから、鬼か、複数の種族を支配したからだと思うよ。」
「そうか。それでも名乗るか?」
「うーん、この国を統一出来たら考えようかな。」
「そうだな。」




