予定の変更と魔法の習得
朝、ノックの音で目を覚ますとマーキーが
「起きてるかい?」と聞いてきた。
「今、起きたよ。」
「それは、悪いけど、これからについてだいぶ変わる可能性があることが起きたからね。」
俺は、ドアを開けて部屋から出た。
「シルは?」
「マージントが起こしに行ってるよ。」
「わかったよ。」
その後少しリビングで待っていると、マージントとシルがやってきた。
「おはよう!」
「おはよう。寝起きでも元気だね。」
「2人とも起こして悪いね。」
「それは、大丈夫だけど何があったの?」
「この町は、ドースト王国という国なんだよ。それでその国の王が亡くなったんだよ。」
「王が亡くなったなら、王太子が王位を継承するんだけど、その王太子は、5歳なんだよ。そもそもこの国は、王家の権力が弱くて、貴族が勝手に戦ってもどうすることもできないくらいだったんだよ。その上で次の王が5歳だからね。確実に勢力争いになる。今までは、一応ある程度の歳の王がいたから、表立って動く勢力は、少なかったんだけどね。」
「王はなんで亡くなったの?」
「一応病気とはなってるけど、これまで1度も医者をしていて、病気だなんて聞いたことがないんだよね。後この国の現状からすると、どこかの貴族の暗殺という可能性すらあるね。」
「他の国は、動かないの?」
「他の国も大国は、ここまでじゃなくとも王家の力が低いところが多いから、国の規模で動くことはないと思うよ。」
「それで本題は、これから、貴族間での争いが起きるだろうね。争いになると、領地間の移動が今よりもしにくくなると思うんだ。」
「それでその争いは、どのくらい続くの?」
「それが問題なんだけどね。どのくらい続くか、分からないんだ。短ければ数年長ければ何十年かかるかもしれないね。」
「それは、困るね。動きづらいと旅なんてできるわけないしね。でもどうするの?」
「これから貴族の動き次第ではあるけど、王に対する貢献をすると特権を得ることができるんだよ。領地間を自由に越えるだけなら、うまくいけば学校を卒業してすぐ、長くても10年で手に入れることができる。まぁ2人なら、長くても5年くらいだと思うけどね。それで王に対する貢献は、もっと国の中心、それこそ王都の方が稼ぎやすいんだよ。」
「だから2人には、このあたりの街のではなく、王やその周辺との縁を得ることがしやすい王都の学校に行った方がいいと思うよ。」
「王都の場合、住む場所はどうなるの?」
「王都の学校は寮があるんだよ。まぁ試験があるから、これまでよりも頑張らないといけないけど。2人は、どうしたい?」
「私は、やっぱり旅をするのを諦めたくないよ!だから、頑張って王都の学校に行きたい!!」
「俺も旅はしたいし、シルも心配だしね。」
「えっ?何が心配なのっ!!」
「ハハッ!じゃあリーソル、シルを頼んだよ。」
「任せて。だから、試験に合格できるように、いろいろ教えてね。」
「わかったよ。できる限り協力するよ」
「マージントは、仕事の調整をしてくれないかい?」
「もちろんよ。ただ、しっかり2人に教えてあげてよ。」
「それこそもちろん。じゃあ調整よろしくね。」
「じゃあ2人に初級魔法の本を渡すから読んでね。1属性1冊だから、そこは、2人で仲良くね。」
「わかってるよー!」
マーキーとマージントは、本を俺たちに渡した後に、仕事に向かった。
「シル、どの属性を読みたい?」
「うーん、土属性かなぁ」
「わかったよ。じゃあ俺は、火を読むよ。」
その後の1週間で俺は、火の初級をシルは、土の初級を覚えた。
覚えた後に、2人で庭で、自分の魔力を外に出して、自然の力と混ぜる事をすることにした。これは、シルが3日程度でできるようになった。
俺は、もうしばらくかかりそうだったから、シルは、短めの剣で素振りをしたり、もっと魔法の発動速度を上げるために外で混ぜるのを更に練習したりしていた。
俺もそれから、4日後くらいに外で混ぜることができるようになった。
それからの1ヶ月でお互いに4属性の初級魔法を覚えた。
とりあえず4つの初級魔法を覚えた時のステータスがこれだった。
人間 (魂)
レベル6
G
MP500 20+220+140+120 最大500
力 10+0+30
魔10 +110+70+60
速 5 +50+30
スキル
実体化3 CT 72時間 7秒 腕 MP60
ガチャ ノーマル 1回 100 pレア1回 1000p
305p
憑依 1 人間の死体に憑依できる
魔力強化 3
力強化1
速強化1
暗視 暗い場所にいると明るく見える
暑さ耐性1
魔法
水魔法
火魔法
風魔法
土魔法
光魔法
闇魔法
空間魔法 2 倉庫 物だけ
最大容量 10×10×10メートルの大きさ
称号
非物質 実験体 下剋上 6属性魔法の使い手
魔法を覚えたのと、魔強化のレベルが上がったことでMPが500に到達した。あと、称号を手に入れた。
身体能力も上げていかないとな。