おかしなところとその説明
「陛下、1つお聞きしてもよろしいでしょうか?」
「あぁ。」
「陛下には、お子様がいらっしゃるのでしょうか?」
「この歳で居ると思うか?」
「陛下、考えた理由を話してもよろしいでしょうか?」
「そうだな、まぁ良い。シイはおかしく思わないわけがないからな。」
「はい。シルとセンはセイン様の年齢どのくらいだと思うかな?」
「20歳くらいだと思います。」
「同じです。」
「12歳なんだよね。」
「え?どういう事?」
「え?あっ、」
「シルバードの考えで正しいだろう。センストはこれを結んでくれるか?」
「これは、これとこれからの話を秘密にする事ですか?」
「あぁ。国家として重要なものだからな。」
「分かりました。」
「出来ました。」
「あぁ。」
「わざわざ外から護衛を呼んだ理由がここにあるんだ。」
「理由ですか?」
「あぁ。ここの近くで人に会ったか?」
「…ゴシャタ様だけですね。」
「あぁ。それと居てもシンカフくらいだろう。」
「シンカフ様?」
「あぁ。軍のトップだな。」
「っ!」
「その2人くらいしか入れないようにしてある理由がセインの歳の話になる。12歳が20歳になっている姿を見るとどう思う?」
「意味が分からないですね。」
「あぁ。そういう事だな。だからこそ入れないようにしてある。」
「…それは、陛下のお力でございますか?」
「あぁ。そうだ。」
「……」
「陛下は、人の年齢を変える事が出来るのですか?」
「あぁ。そうだ。そして、今の王位継承順を知っているか?」
「いえ、分からないです。」
「第一位は、ここに居る王太子なんだが、65歳なんだ。」
「それは、」
「いつまで大丈夫か分からないな。第二位がリアスト公爵なんだ。」
「戦闘になったっていうところですか?」
「あぁ。そして、公爵は簡単に言うと強欲で傲慢だ。」
「それは、駄目ですね。」
「あぁそうだ。そして、あの戦闘が始まった理由は、俺を殺そうとしたからだ。」
「っ!!」
「…陛下、ハトジケ公爵家は、リアスト公爵家に味方しているのですか?」
「そうだ。だからこその今回の事だ。」
「…そうですか。」
「もしも俺が死んだらこの国は滅亡するだろうな。だからこそ、早く子供が必要なんだ。」
「もう居るのですか?」
「私の中にいるわ。」
「そうだったのですか?!」
「そうよ。ごめんね、今まで言えなくて。」
「いえ!それよりもおめでとうございます。」
「ありがとう。」
「陛下、もう直球で話してもよろしいでしょうか?」
「良いぞ。」
「お兄ちゃん、リアスト公爵家が殺そうとしたって本当なんだよね?」
「……えっ?!」
「そうだよ。ほぼ間違いないね。シイ、簡単にセインに説明して貰えるか?」
「分かりました。」
「先輩、良いですか?」
「……?ソルなの?」
「そうですね。まぁ、いろいろあるんですが、ここでは言えないので今度話しますね。」
「うん?、」
「とりあえず、護衛をお願いしますね?」
「それはするよ?」
「ありがとうございます。シルはどこで気づいたの?」
「セイン様の歳の話だね!」
「だよね。気づくとは思ってたよ。」
「うん!シイは知ってたの?」
「知ってたよ。」
「先輩、関わらない方がいいって言ってた事ありますよね?」
「うん。」
「あれは、城に関わる事だったんですよ。」
「そうだったのっ?!」
「はい。それにシイが俺に従う理由がこれですね。」
「あーっ!そっかっ!!侯爵家の人が従うとなると、王家か公爵家かぁ!」
「そうですね。」
「それにしても、シルが話してきてたね。」
「うん!センが役に立たなかったからね!!」
「ぐっ、その通りだから何も言えないね!」
「先輩ってあんなにガチガチになるんですね。」
「そうだよっ!!」
「なんだか、普段と違って面白かったですね。」
「…緊張で覚えてない。」
「そうなんですか?」
「うん。」
「シイとセインから話を聞いてないんですか?」
「聞いたよ!でも緊張するよ!」
「そうなんですね。」
「そうだよ!」
「それよりも、なんで今分かるように言ったの?」
「会話が面倒だったからね。特に先輩が緊張しまくってましたからね。」
「普通するよ!!」
「そうですね。後はこの装備を使えないのが戦いできついからですね。」
「あー、その装備が有ると無いとで大きく変わるよね!」
「はい。とくにローブが大きいですね。」
「1300であってる?」
「着けてみてください。」
「えーと、2000っ!!これは必要だね!!」
「そうなんですよね。それに杖に付いている消費減の効果もなかったので、さっきの少しでも消費がいつもより大分多かったんですよ。」
「そっか!」
「はい。」
「言葉遣いってどうすればいいの?」
「うーん、さっきも言ったけど、ここは2人くらいしか来ないから、正直なんでもいいですね。まぁ、先輩が普段通りに話せるか分かりませんけどね。」
「…分からないね!」
「そうだな。俺を知っていようと、俺が王である事実は変わらないわけだからな。そうだよな、セン?」
「はい。」
「やっぱりそうなりますね。」
「そうだね!無理だね!」




