陛下との出会い
「じゃあ、サン学校よろしくね。」
「分かったわ。」
「ハレイはここよろしくね。」
「承知いたしました。お気をつけてくださいませ。」
「うん。」
「大きいね!」
「そうですね。大きいですよね。」
「うん!」
「えーと、あそこですね。」
「分かったよ!」
「シイサ様と許可証はございますか?」
「はい。」
「問題ありませんね。どうぞお入り下さい。」
「ありがとうございます。」
「俺はこっちだね。シイお願いね。」
「分かったよ。」
「またね!」
「うん。」
(あそこからなら問題無いね。)
(予定では、セインも一緒だったね。あとうーん、1時間はかかりそうだね。装備を違う物にしてと、ローブが無いのはきついね。まぁ、仕方ないね。)
(足音がしたね。そろそろかな。)
コンコンッ
「セインです。陛下、よろしいでしょうか?」
「あぁ。入ってくれ。」
「分かりました。失礼致します。」
ガチャッ
「そこの椅子に座れ。」
「分かりました。」
「他も座れ。遠慮はいらんぞ。」
「分かりました。」
「はい。」
「はい。」
(珍しく先輩が静かだね。シルはまぁ、そんな時もあるからそこまで珍しくは無いかな。)
「陛下、紹介させていただいてもよろしいでしょうか?」
「あぁ。頼む。」
「分かりました。こちらの銀髪の子がシルバードです。」
ぺこ
「こちらの水色の髪の子がセンストです。」
ぺこ
「あぁ。分かった。俺はウィンヴァーだ。頼んだぞ。」
「はっ!」
ぺこ
(シルの方が話すんだね。)
「そこまで緊張しなくてもいいぞ。」
「はい。」
「まぁ、難しいか。そのうち慣れたら良い。」
「分かりました。」
「シルバードは剣を使うのか?」
「そうでございます。」
「そうか。俺は近距離は得意ではないからな。頼むぞ?」
「はっ!」
「シイサは元気そうでなによりだな。」
「ありがたきお言葉でございます。」
「あぁ。」
「2人とも突然の依頼を受けてもらって助かる。」
「この国に生きる者として、陛下を守る事が出来ることは栄誉ある事でございます。なので私達が御礼を申し上げたく思います。」
「あぁ。」
「陛下、不審な足音がします。」
「どこだ?」
「陛下のお部屋から100メートル程先です。」
「数は分かるか?」
「1人分です。」
「そうか。センストはセインをここで守れ。」
「はい。」
「シルバード、ドアを開けろ。」
「はっ!」
ガチャッ
「知らないな。氷槍、風弾」
「ぐぅっ!」
「氷槍」
「ぐぁぁっ!」
バタッ
「陛下はここでお待ちを。」
「分かった。」
「確実に死んでいます。」
「そうか。確認助かった。」
「ありがたきお言葉です。」
「あぁ。」
「陛下!」
「ゴシャタか、俺達は無事だ。そいつを片付けてくれ。」
「承知しました。」
「他に音はするか?」
「怪しい音はありません。」
「そうか。助かる。」
「有難き御言葉にございます。」
「あぁ。」
「陛下、お疲れ様でございます。」
「シルバードのおかげで簡単に倒せたな。」
「ありがとうございます。」
「あぁ。」
「もっと楽にしていいぞ。」
「分かりました。」
「あぁ。別に言動で何か言ったりしないからな。もっと自由にしていいぞ。」
「分かりました。」
「陛下、1つお聞かせいただけますか?」
「あぁ。」
「陛下は何故私達を護衛にお選びいただいたのでしょうか?」
「そうだな、パートムからの話だな。あとはシイサと話して決めたな。」
「パートム閣下ですか?」
「別にパートムでいいぞ。それと聞いたのは近接戦闘が強く、感知能力が高いとシルバードは聞いて、センストは数を増やす事が出来ると聞いたからだな。」
「そうなのですね。」
「あぁ。」
「それと、センスト良いか?」
「はい。」
「悪かったな。」
「えっ?陛下に謝られる事などありません!」
「センストの親の話だな。」
「親ですか?陛下に悪いところはありません。」
「俺というか、王家だな。国を纏める事が出来ていればあのような被害を出す事は無かった。」
「それならば、陛下の責任ではありません。王家に従わない諸侯の責任です。あっ、セイン様申し訳ありません。」
「いえ、従わないのは事実です。私に謝る必要はありません。」
「そんな訳には、」
「大丈夫です。謝らないでください。いいですか?」
「分かりました。」
「それでいいです。陛下申し訳ありません。」
「いや、問題無い。センスト悪かったな。もしも、しっかりと統治できていれば、親は死ななかっただろう。情報ももっと速く入って対策も可能だった。やっぱり王家の責任だな。」
「…陛下は一切悪くありません。」
「そうか?」
「はい。これから言う事は、王家に対する不敬になると思いますが、よろしいでしょうか?」
「あぁ。問題ない。それで何かする事は無い。」
「ありがとうございます。王家に責任があるとしたら、数代以上前の王です。少なくともここ数代ではどうしようもないほど王家の力が落ちていました。そんな状況で王位に就く事になった陛下には責任があるはずがありません。」
「そうか。それならば、次の代にそんな状況で渡すわけにはいかんな。」
「陛下?」
「済まんな。セイン、シイサ。」
「陛下?どういう事でしょうか?」
「2人の実家がどうなるか分からないからな。従えば良いのだがな。」
「陛下、王家のお力を取り戻すおつもりですか?」
「あぁ。そうだな。俺の子孫にこのような状況で国を渡すわけにはいかないからな。こんな、いつ命を狙われるか分からない状況でな。」
「陛下、それは危険では無いのですか?」
「そうだな。ただ、セインは子孫をそんな事に巻き込ませたくは無いだろう?」
「…そうですね。絶対に巻き込みたくないですね。」
「だろう?ならば、パートムが居るうちになんとかするべきだろう。シルバードの目的からすると、迷惑かも知れないがな。」
「いえ、今のままだとどちらにしても動きにくいので、まとめていただけるとありがたいです。」
「そうか。シイからすると、嫌かも知れないが悪いな。」
「…そうですね。ただ、このままでは駄目なのは分かっています。陛下は大丈夫でも陛下のお子様はいつ狙われてもおかしくありませんから。」
「あぁ。」




