屋根での出来事
「そろそろ寝ようかな。」
「うん!おやすみ!」
「おやすみ。」
「おはよう。」
「おはよう。」
「俺は起きるから、シイは寝て良いよ?」
「分かったよ。おやすみ。」
「うん。おやすみ。」
(風弾を今日中に覚えたいね。うーん、屋根にでも行こうかな?何か言われたら、これからやられないためで良いかな。)
「10分の1」
ピョン
トンツ
(来れたね。うん。整えようかな。)
「土壁」
(椅子と机を出して、あと本を出してと。やっていこうかな。)
(明るくなってきたね。そろそろ起きそうだね。)
(「お兄ちゃん、どこに居るの?」)
(「寮だよ?」)
(「寮って屋根?」)
(「うん。音で分かったの?」)
(「そうだよ!」)
(「シルも来る?」)
(「うん!」)
「ここだよ。」
「どうやるの?」
「10分の1 あとはまぁ、シルなら行けるよ。」
「おっけー!」
ピョン
トンッ
「10分の1」
ピョン
ドンッ
「高いね!」
「そうだね。遠くまで見えるね。」
「うん!」
「お兄ちゃんなら、ここから遠くまで行けそうだね!」
「うん。しかもこれを使えば、さらに遠くに行けるね。」
「そうだね!しかも登るのも簡単だよね?」
「うん。重力魔法1回で行けるからね。まぁ、他の人がどうなのかは、分からないけどね。」
「そうだね!うーん、ログなら行けそうかな?」
「ログなら装備が無ければ行けそうだね。」
「うん!他だと、何もせずには無理な気がするね!」
「そうだね。まぁ、魔法を使えば大丈夫だろうけどね。」
「そうだね!」
「お兄ちゃん、ここで何してたの?」
「風弾を覚えようとしてたんだよ。ここでしてるのは気分だね。」
「使えそうなの?」
「実際に使うかは分からないけど、使うのはあと少しで出来そうだよ。」
「おー、頑張ってね!」
「うん。シルはどうする?」
「うーん、ここから周りを眺めておくよ!」
「分かったよ。」
「シル、ご飯食べる?」
「うん!」
「分かったよ。はい。」
「ありがとう!」
「うん。」
「風弾は出来た?」
「出来たよ。景色どうだった?」
「まだ飽きないね!ここから見える範囲でもいろいろな、建物や人がいて面白いよ!」
「シルって絵って描けるの?」
「絵?分からないね!」
「描いてみる?ここからみる景色も数年もすれば良くも悪くも変わるだろうからね。」
(それに、多分俺は寿命が無いからね。もしかしたらシルも永く生きるかもしれないからね。記録しておきたいからね。昔はこんな感じだったなぁ、みたいになれば面白いそうだしね。)
「そうだね!午後から描いてみるよ!」
「うん。俺も描こうかな。」
「うん!」
「道具は持ってないから、これで良いかな?」
「うん!出来そうだったら、また買って来ればいいよ!」
「それもそうだね。」
(高い建物は少ないね。うーん、高いのは防衛のための物が多いね。獣人がこうなってるのも、多分いつかは変わるだろうからね。そのまま描いておかないとね。)
(北の山脈は、やっぱり大きいね。あそこには、どんな生き物や景色があるんだろうね?それにあれの向こう側は、更に分からないからね。いつか見に行きたいね。)
(双眼鏡を使えば街の外の道とかも見えるね。この辺も多分、違う物になったりするんだろうね。いや、そもそもこの辺に道が無くなるかもしれないね。)
(周りの緑もどうなるか分からないね。描いておこうかな。あっ、川があるね。あれも描いておこうかな。川が消える事は、少ないと思うけど無いとは言えないからなぁ。)
(まぁ、全体を急いで描く必要は無いね。)
「出来た!」
「俺も出来たよ。」
「こんな感じになったね!」
「おぉ、広い範囲を描いてるね。上手いね。」
「ありがと!お兄ちゃんは?」
「こんな感じだね。」
「私よりも細かく描いてるね!お兄ちゃんも上手いね!」
「ありがとね。これなら、道具買ってみようかな。」
「そうだね!今度行ってみようか!」
「そうだね。その絵はどうする?」
「うーん、お兄ちゃん持っててくれる?」
「大丈夫だよ。」
「よろしくね!」
「うん。」
「そろそろ降りる?」
「そうだね!」
「シルは、ここから降りられる?」
「いけるよ!」
「分かったよ。」
「大丈夫だね!」
「そうだね。問題無かったね。」
「降りる方が大変そうだね!」
「まぁ、無理だったら、重力魔法を使うからね。そこまでかもしれないよ。」
「そっか!」
「うん。」
「2人ともどこに居たの?」
「屋根だよ!」
「屋根?ここの?」
「うん!」
「魔法使って登ったの?」
「一応使ったよ!」
「一応?」
「俺の重力魔法ですね。他の魔法は使って無いですね。」
「なら、ジャンプで上がったの?」
「そうですね。10分の1にした後にジャンプして登りましたね。」
「うん!景色良かったよ!」
「…ジャンプで行きたくは無いね!」
「まぁ、怖いかもですね。」
「お兄ちゃんは暗い時にしてた気がするよ!」
「そうなの?」
「えーと、4時だったのでそうですね。暗い状態で屋根に飛び乗りましたね。」
「…よくするね!」
「まぁ、なんとかなるので。先輩も出来ますよね?」
「そうだと思うけど!怖いよ!」
「そうなんですね。」
「そうだよ!」




