ガチャと睡眠
「うーん、やっぱりそんなに貯まって無いね。」
「まぁ、捕縛をメインだったからな。」
「そうだね。まぁ、今回は100回引くよ。1番低いやつだけどね。」
「あぁ。」
「とりあえず、食べ物や水が43個だね。」
「そうだな。鎧が12個でそのうち2個が軽量の効果付きだな。」
「うん。それで、武器が24個だね。そのうち鋭い剣が4個
、飛距離の長い弓が1個だね。それと、ポーション類や毒、解毒薬が合計16個だね。」
「あぁ、後は矢が20個が4つだな。最後に落下耐性のスキルだな。」
「そうだね。とりあえず、やばいのは無いよね?」
「まぁ、問題になるほどの物は無いな。」
「それなら良かったよ。パートム、今って短剣って数あるの?」
「短剣か?まぁ、なくは無いな。」
「それなら、えーと、この剣1つでどのくらい交換出来る?」
「それなら、普通のなら50個なら出来るぞ。するか?」
「お願いするよ。」
「あぁ。分かった。」
「それと、1つ聞きたいんだけど、前に報酬で貰った獣人居るよね?」
「どっちのだ?」
「あー、おまけの方だね。」
「いるな。」
「そのうちの1人の家族の事を知ってる?」
「家族か、どいつだ?」
「フルビって名前だね。」
「誰が捕らえた奴か分かるか?」
「俺みたいだね。初めの方に捕らえてたみたい。」
「分からんが調べてみよう。多分少しは分かるだろう。」
「ありがとね。」
「あぁ。」
「クラスはどうだった?」
「あー、面倒な事になったよ。」
「面倒?」
「うん。シイサは、良いけど、タルクともう1人の考えが真逆すぎてね、パートムに報告来てないの?」
「緊急以外は、週1程度だからな。まだ来てないな。」
「そうだったんだね。俺よりもシイサが大変そうだったね。」
「そうか。まぁ、そこは俺は介入しないから、頑張ってくれ。」
「うん。まぁ、俺は問題無いけどね。」
「そうか。」
「セインは、問題無いよね?」
「あぁ。大丈夫だ。何かあったら、司令長官が行くと思うぞ。」
「分かったよ。じゃあ、今日は戻るね。」
「あぁ。じゃあな。」
「うん。」
「おかえり!」
「ただいま。」
「思ったよりも早かったね!」
「そうですね。特に何も起きなかったので早く戻れましたね。」
「そうだったんだね!」
「はい。」
「そういえば、1週間後に戦いがあるらしいですね?」
「みたいだね!」
「どんな戦いになるかしらね?」
「先輩、どんなのがあるんですか?」
「うーん、前はクラスの全員が居たよね?」
「そうですね。」
「場合によっては選ばれたメンバーで戦う事もあるよ!」
「それは俺達に有利ですね?」
「そうだね!出てくれればラッキーだね!他で言うと、例えば直接相手と戦わずに魔物の倒す速さや被害の少なさで勝負する事もあるね!」
「それは、どうなんですか?」
「戦う相手次第だね!」
「そうですか。ありがとうございます。」
「大丈夫だよ!」
「今日はどんな組み合わせで寝るの?」
「まぁ、ランダムで良いかな!」
「そうですね。なら、引きますね。」
「うん!」
「あー、ベッドって何個使います?」
「4人なら、余裕で入れるよね?」
「入れるよ!」
「じゃあ、2つで良いね!」
「分かりました。えーと、先輩とメリとサンの組み合わせと俺とシルとログとシイの組み合わせですね。」
「分かったよ!」
「シイって、侯爵家なんだよね?」
「そうだよ。」
「それなら、このベッドってどうなの?」
「…流石に家のよりはよく無いけど、十分良い物だよ」
「そうなんだね。ここに来てからは、どこに居たの?」
「…城だよ。」
「すごそうだね。」
「そうだな!」
「うん!」
「どんな感じだったんだ?」
「流石城って感じだったね。途中で部屋が変わったんだけど、後の部屋が凄すぎたね。」
「へぇー、侯爵家の人からしてもそんな感想が出る物があったんだね?」
「…そうだよ。」
「なんだか寝てみたいね。」
「……」
「そうだね!どんな感じなんだろうね?」
「さぁ?分からないね。」
「……」
「シイ、どうかしたのかな?」
「いや、なんでも無いよ。」
「そう?なら良いけどね。」
「シイ、やばい事聞いていい?」
「…うん。どうし、たの?」
「タルクが陛下に斬りかかったって言ってたよね?」
「そうだね。うん。」
「陛下と会うのに、武器を持って入れたの?」
「そうだね。問題無かったんだろうね。」
「そうなんだね。」
「そろそろ寝ようか。」
「そうだね!どんな順番で寝るの?」
「うーん、シイは端の方が良いかな?」
「そうだね。」
「それなら、俺がもう片方の端で良いか?」
「良いよ!」
「シルは、どっちが良いとかある?」
「うーん、シイは何かある?」
「特に無いよ。」
「それなら、私がログの方にするよ!」
「何か理由があるの?」
「なんとなく面白そうだからだね!」
「そうかな?」
「そうだよ!」
「まぁ、俺は良いけど、シイは良いの?」
「大丈夫だよ。」
「それなら良いけどね。」
(シイは、寝れるのかな?)
(うーん、眠れてないのかな?シルとログは、寝てるね)
(あっ、立ったね。部屋から出そうだね。着いて行こうかな。)
(うん?ドアの前にいるね?どうしたのかな?)
キィィ
「どうしたの?」
「あっ、すみま、」
「少し、違う部屋に行こうか。起きたら困るしね。」
「はい。」
「土壁」
「どうかしたの?」
「何かあったわけでは無いのですが、眠れなかったので部屋から出ていただけです。」
「ドアの前に居たのはどうしたの?」
「ここが安全な場所という事は分かってますが、それでも陛下から離れるのは有り得ない事です。」
「うーん、そこまで気にしなくても良いけど、まぁ無理なんだろうね。」
「そうですね。」
「そうだよね。あの風の上級魔法は、セインの為なの?」
「そうですね。あれはセイン様に攻撃があった時に直ぐに周囲からの攻撃を防ぐ為です。」
「チョウゴ侯爵家ってそういう役割があるの?」
「どうやって守るかは人によって変わりますが、目的はそうですね。」
「タルクはどうなの?」
「タルクは敵を倒して守るやり方です。ただ…」
「護衛として、あれで良いの?」
「いえ、ダメです。護衛として逆にセイン様を危険に晒す可能性のある事を必要が無いのにする事はあり得ません」
「そうか。俺からしてもセインの護衛は固めたいんだが、今のままだとダメだよな?」
「そうですね。あの時に陛下が赦してくださらなければ、確実にタルクは死んでいたでしょう。それにあの時は、パートム閣下がいらっしゃった事もあって大丈夫でしょうが、もしも陛下のお力が無ければ、護衛が対応できなければ、もしかするとセイン様だけでなく、ホーペンス公爵家にもとても大きな被害があったでしょう。」
「そうだな。あの時にもしも、俺が死んでいたら少なくとも、ホーペンス公爵家やその配下を攻める大義名分が出来ただろうな。そうなると、家系が断絶した可能性もあるな。」
「はい。なので、今のままだと居ない方が良いです。」
「そうなるか。まぁ、タルクについては今はいいか。シイが眠れないのは、俺の影響か?」
「……」
「悪いな。」
「いえ!陛下が謝られる事ではありません。」
「いや、俺の影響なら俺が悪いな。それに、幻影縄×20 付与 睡眠毒 」
ポンッ
「攻撃するんだからな。」




