理由の説明と新しいメンバー
「そういえば、さっきのソル珍しく、優しくなかった?」
「俺は、いつも優しいですよ?」
「…水落」
「風壁」
「5倍」
「水落」
パシャっ
「やっぱり、優しく無いね!」
「ハハッ、まぁ俺が優しいわけないですからね。」
「うん!!」
「…まぁ、良いです。さっきの事についてなら、制限は考えてなかっただけです。ヨリツのポイントは適当ですね」
「適当ばっかりだね!」
「まぁ、他の理由があるとすれば、少し情報があるんですよね。」
「どんなの?」
「俺達のクラスに複数の人が来るって言うものですね。」
「誰からの情報なの?」
「………知らない方がいい事って、ありますよね?」
「怖っ!!」
「まぁ、普通にパートムですよ。」
「うーん、普通なのかな?」
「普通ですよ。それで、先輩1ついいですか?」
「どうしたの?」
「獣人についてどう思いますか?」
「獣人?ここに居る?」
「全体ですね。」
「うーん、獣人に対しては、可哀想に思ってるところもあるね。ただ、だからと言って、何かをするつもりはないね。」
「そうですか。先輩って優しいですね。」
「急に褒めてどうしたの?」
「いえ、思った事を言ったんですよ。新しい人が来るって言いましたよね?」
「うん。」
「そのうちの最低でも1人が街の獣人に対して、同情のような感情を持っているらしいので先輩の考えを聞いたんですが、その答えが優しいと思ったんです。それで、獣人の擁護をされても問題無いですか?」
「それは、少なくとも獣人全体の擁護なら大丈夫。」
「わかりました。」
「それで、ソルはなんで優しかったの?」
「他の人で、生まれ持ったものに誇りを持ってる人が居るらしいんですよね。その人の前で厳しくしたらどうなりそうですかね?」
「うーん、関係が良くなるか、悪くなるかのどっちかな気がするね。」
「ですよね?よくなればいいなぁと、悪くなっても問題は無いですからね。それと油断させるためですね。」
「…油断?」
「そうですよ。これまで厳しかったですよね?」
「うん!」
「ここで優しくしたら、油断するだろうなぁと思いましたので、試してみようかなと。」
「破った場合は?」
「もちろん罰はありますよ?」
「…やっぱり、優しくないね!」
「そんな事知ってましたよね?」
「そうだね!!」
「みなさんおはようございます。」
「おはようございます。」
「このクラスにも新しい人がやってくる事になりました。なので、初めは自己紹介から始めますね。では、入ってくださいね。」
ガチャッ
(3人?2人は分かるけどもう1人はわからないね。)
「まず、ジンク君からお願いします。」
「俺はジンクだ。よろしく頼む。」
(知らない人だな。)
「私はシイサです。お願いします。」
「下民に名乗る名は無い。」
(おー、俺の時でも抑えてたんだね。いや、国王に斬りかかるのは抑えられてるのかな?どうなんだろうね?)
「ちょ、タルク!皆さんすみません。こいつはタルクって言います。よろしくは、いいです。」
(大変そうだね。マシとか言ってたけどそうなのかな?)
「じゃあ、次は俺達ですね。俺は、リーソルと言います。よろしくお願いします。」
「私はシルバードだよ!よろしくね!」
「俺はソログだ!よろしくな!」
「私はサバンよ。よろしくね。」
「……メリス……よろしく」
「お互いに質問は、ありますか?」
「シイサさんと……さんは貴族ですか?」
(何か言ってくるかな?)
「そうで
「おい!なんて言った?」
「質問ですか?シイサさんと……さんは貴族ですか?って聞きましたよ?何かありました?名前が無いらしいのでそう言ったんですけど、問題ありましたか?」
「様だろうが!」
(そこなんだね。)
「それなら、シイサさんと……様は、どこの貴族なんですか?」
「ごめんなさい、リーソル君ですよね?」
「そうですね。」
「それで、質問の答えはチョウゴ侯爵家です。」
「おふたりは、双子なんですか?」
「そうです。」
「おふたりでこのクラスに来るとは、努力されたんですね?」(どうなるかな?)
「あっ、」
「努力なんかしていない!」
「努力なんかだと?もう1回言ってみろ!」
「何回でも言ってやる。努力なんかしていないし意味がない!」
「才能や生まれ持ったものこそ意味がないな!」
(あれ?どういうこと?シイサは、うん。困惑してるね)
「先生、少し良いですか?」
「はい。」
「ジンク君は、どこで生まれたとかって分かりますか?」
「南の方の集落で生まれたということくらいしかわからないですね。」
「ありがとうございます。」
(これ、どうなるんだろうね?あっ、剣抜いたね。ジンクは、グローブ?剣と打ち合ってるね。あっ!シイサの方に行ってる。やばそう?)
「氷壁 ツェーン」
ゴンッ
「シイサさん。」
「ありがと、リーソル君。ごめんね。」
「俺は大丈夫だよ。シイサさんこそ俺の質問からこうなってごめんね。」
「リーソル君は悪くないよ。悪いのは、誰だろ?タルクだけなのかな?」
「うーん、2人な気がするね。先生、どうしますか?」
「リーソル君、止められますか?私だと傷つけてしまいそうなので。」
「分かりました。幻影縄×2 付与 麻痺毒」
ドンッ
ドンッ
「麻痺したと思いますよ。時間は、10分前後だと思いますよ。」
「ありがとうございます。」
「リーソル君、ありがと。止めてくれて。」
「大丈夫だよ。2人がそれぞれ相手しか見てなかったからね。」
「そうなんだね。」
「うん。」




