シイサの攻撃と子供について
「俺に向けて魔法を撃て。」
「……え?」
「陛下?」
「罪には問われんぞ?」
「いえ!そこではなく陛下に攻撃をするのが……」
「構わん。パートム、杖をくれ。」
「はっ!」
「セインはパートムの近くに居てくれ。」
「分かりました。」
「シイサ、撃ってこい。」
「えと、」
「大丈夫だ。撃て。」
「…分かりました。」
「よし。来い。」
「いきます。風球」
「風壁。もっと強く撃て。」
「分かりました。風球、土棘、水槍、風弾」
「風壁、土壁、水壁、氷壁、火壁。風の上級か?」
「はい。」
「他に上級は使えるのか?」
「火が使えます。」
「火か。流石にここでは使えんな。」
「そうですね。」
「防御は大丈夫か?」
「はい。」
「なら、撃つぞ?」
「分かりました。」
「水槍、風球、土段、土棘、氷槍。」
「水壁、風壁、土壁、土囲、風城。」
「最後のは、上級なのか?」
「はい。自分の周りに風を作り、防御する魔法です。」
「そうなのか。知らなかったな。」
「陛下はどの上級魔法を使用されるのか聞いてもよろしいでしょうか?」
「あぁ。俺は火だけだな。」
「しかし陛下は氷属性を使用されるのですよね。」
「そうだな。まぁ、ほぼ使う事は無いがな。」
「陛下が戦う事はあり得ないですよね。」
「あぁ。そうだな。この前も戦わなかったな。」
「この前と言うと、獣人ですか?」
「あぁ。街にいただろう?」
「そうですね。」
「2人は、あれをどう思った?どんな答えでも構わん。」
「私は、見ていてキツかったです。」
「シイサは、どこがそう思ったんだ?」
「人とほとんど変わらない見た目なのに、扱いが酷くて、そこが見ていてキツかったですね。」
「城まで1直線で来たのか?」
「はい。」
「そうか。なら、良かったな。」
「どう言う事なんですか?」
「パートム、他の場所はどうなってるんだ?」
「通って来た道は、マシな方です。他は…簡単に言えば、もっと悲惨です。」
「……」
「セインはどう思う?」
「私も、同じですね。ただ、詳細を聞いていますから、複雑ですね。」
「そうか。」
「パートム、学校のポイントで運営に少し干渉する権利があるんだよな?」
「はい。何段階かに分かれていて、それぞれでどの程度、干渉出来るかが変わります。」
「シイサは、それを目的にしたらどうだ?少しくらい改善出来ると思うぞ?」
「分かりました。」
「パートム、学校は今どのくらいの割合で獣人なんだ?」
「だいたい6割です。ただしこれから減っていって1ヶ月後には3〜4割程になると思われます。」
「そうか。なら、シイサは数百人の待遇の改善を目標にして頑張ってくれ。」
「分かりました。頑張ります。」
「あぁ。」
コンコンッ
「ゴシャタです。御飯をお持ちしました。」
「入れ。」
「失礼します。」
ガチャッ
「陛下、どうぞ。」
「あぁ。」
「セイン様もどうぞ。」
「ありがとうございます。」
「おふたりもどうぞ。」
「え、」
「シイサも食べろ。」
「分かりました。」
「司令長官殿、ありがとうございます。」
「はい。では、失礼します。」
「あぁ。」
「パートム、今の城の戦力はどのくらいなんだ?」
「内部で100人です。そのうち王太子殿下に30人、内部の警備で70人です。」
「陛下には、パートム閣下だけなのですか?」
「そうですね。それに陛下なら余程の相手じゃない限り負けませんからね。」
「そうなんですね。」
「2人の部屋はどこなんだ?」
「セイン様がここから3つ目の部屋ですね。シイサ様の部屋が離れたところですね。」
「シイサは、いつまで城にいる予定なんだ?」
「1ヶ月後ですね。」
「それなら、セインの部屋か近くの部屋に行けないか?」
「私の部屋なら、大丈夫ですよ。」
「それならそれで頼む。」
「分かりました。」
「パートム、セインをメインで守ってくれ。」
「承知しました。」
「陛下の方が優先では?」
「俺は、大丈夫だ。それに、パートムが少しだけでも警戒したら突破出来ないだろう。」
「パートム閣下なら、確かにそうですね。」
「あぁ。」
「ソル、お疲れ様。」
「うん。」
「そろそろ、子供がいるかどうかが分かるぞ。」
「初めてから3週間くらいだよね?」
「そうだな。」
「どうやって、分かるの?」
「人の状態が分かる道具がここにはあるんだ。」
「便利だね。」
「あぁ。」
「分かったら、教えてね。」
「あぁ。」
「学校の人は集まってるの?」
「大丈夫だ。予定通り集まってるな。」
「そっか。」
「ソル、子供がいたぞ。」
「よかったよ。それと、セインの歳はどうするの?」
「20歳だな。」
「産まれるまでは、セインはどこに居るの?」
「ここの辺りだな。一定以上の範囲に人を入れないようにする。ソルは来れるのか?」
「多分言ってないけど、視界の中なら瞬間移動できるスキルがあるんだよね。」
「は?マジか、」
「そうだよ。一応子供がいるのが分かるまでは、黙っておいてたんだよ。この事はシルと先輩が知ってるよ。」
「そうか。それなら、ここの部屋に学校から来れるか?」
「うん。行けそうだね。」
「それなら、ここには入らないように伝えておく。」
「よろしくね。ここで変身したら良いよね?」
「あぁ。この部屋でしてくれ。身体は、まぁなんでも良いぞ。」
「分かったよ。それなら、多分鬼だね。」
「分かった。」
「あとどのくらいいれば良いの?」
「あと3日くらいだな。」
「分かったよ。その時はシンカフさんと出れば良いの?」
「あぁ。」
「分かったよ。」




