セインの考え
コンコンッ
「入れ。」
「はっ!」
ガチャッ
「2人とも座ってくれ。」
「分かりました。」
「…」
「タルクっ!」
「まぁ、いい。」
「申し訳ございません。陛下。」
「別に問題ない。」
「ありがとうございます。陛下、何か用がございましたか?」
「用と言うほどではないが、聞きたい事があってな。」
「はい。なんでも答えます。」
「シイサの戦い方はどんなものなんだ?」
「私は魔法を使って戦います。近距離戦は苦手です。」
「そうなのか。パートム、少し戦ってみてくれないか?」
「承知しました。陛下、この部屋で大丈夫なのですか?」
「あぁ。構わない。」
「分かりました。2人でかかってきてください。」
「分かりました。」
「…」
「風壁」
「あの、陛下少しよろしいでしょうか?」
「なんだ?」
「なぜ、あの2人に戦いをさせたのですか?」
「気になったからだな。あとは、護衛として足りるかを確認したかったからだな。」
「護衛ですか?」
「あぁ。あくまで、学校は数年だけだが、婚姻はもっとだからな。せっかくの繋がりを切るわけにはいかんからな」
「そうなのですね。」
「あぁ。セインは、防御魔法は何が使えるんだ?」
「防御は、風壁と土壁と水壁です。」
「防御は複数使えるんだな。」
「そうですね。ただ、これを使うような状況なら、ほぼ終わっていると思います。」
「それは、そうだな。」
「陛下は、どのような魔法が使えるのですか?」
「基礎属性の中級と氷属性の中級だな。」
「陛下は、あの2人に同時に勝利する事が可能なのですか?」
「やってみないと分からんな。ただ、最低でも逃げる事は出来るだろうな。」
「陛下の年齢は、7歳ですよね?」
「そうだな。」
「私が7歳の時は、中級魔法も使えませんでした。陛下は今の時点で、派生属性も使えるんですよね?」
「あぁ。」
「尊敬の感情が出てきます。陛下は凄いですね。」
「…あんな事があってもか?」
「あれも私には、それが1番良い選択だとしても出来ないと思います。なので逆に尊敬が強くなりましたね。」
「王とそうではない者を比べるのも違う気がするがな。」
「それはそうですね。ただ、陛下のあのお姿を見て、羨望と言うべき感情が出てきましたね。」
「羨望か、それなら俺もセインの1番良くてもって言葉が羨ましいと思ったな。俺は変わる気は無いが、それでも良いなと思ったな。」
「そうなのですか?」
「あぁ。俺はああいう事を躊躇なくするからな、セインの様な優しさが眩しく思えたな。」
「そうなのですね。」
「あぁ。っと、終わったな。パートムどうだった?」
「まだ未熟です。ただ、才能はありそうです。これから強くなりそうですね。」
「そうか。それならいい。2人とも疲れただろう、部屋に戻ると良い。」
「分かりました。失礼します。」
「…」
「パートム、2人と俺が戦ったらどうなると思う?」
「陛下がどこまで力をお出しになるかによりそうです。」
「基礎属性と氷属性だけならどうなる?」
「難しいと思われます。」
「そうか。なら、本気だと?」
「問題ありません。」
「そうか。」
コンコンッ
「ゴシャタです。お食事をお持ちしました。」
「入れ。」
「失礼します。」
ガチャッ
「陛下、どうぞ」
「あぁ。」
「セイン様もどうぞ。」
「ありがとうございます。」
「では、また片付けに伺います。」
「あぁ。」
「セイン、今日は悪かったな。」
「いえ、大丈夫です。さっきも話した様に、あの時に尊敬が強くなったんです。」
「そうか。ありがとな。」
「私の方が感謝を申し上げたいです。陛下のお側に居られるのですからね。」
「そうか。あの後にその様な感情を向けられるとは思ってなかったな。今回の相手がセインで良かったな。いくら、覚悟は出来ていても、長い時間を過ごす人からの恨みは、キツイだろうからな。」
「陛下、その様な覚悟を決めてらっしゃったのですか?」
「あぁ。ただ、あれをしない事は出来なかったからな。」
「そうなのですね。」
「あぁ。子供の話を気にしてたな?」
「そうですね。」
「少しだけ話しておこう。」
「陛下、よろしくのですか?」
「あぁ。簡単にだがな。王位の継承順は知っているか?」
「はい。」
「それならば、俺が居なくなると大変な事になるのは分かるよな?」
「分かります。」
「俺の身体が強く無いんだ。今の所は大丈夫だがいつ何が起きるか分からない。だから、あれをしなければいけなかったんだ。」
「陛下の子供という事ではいけないのですか?」
「それは、俺の力が関わる。風壁、土壁。俺はある物を使って、人の年齢を変える事ができる。」
「年齢、ですか。」
「あぁ。もしも、今俺が居なくなればこの国は滅亡するだろうな。だから時間が無いんだ。だが、子供を早くつくるとおかしな事になるよな?」
「そうですね。だから、あの契約なのですか?」
「そうだ。分かったか?」
「はい。」
「状況が悪くならなければ、普通に俺の子供という事になる可能性もある。そうなれば良いのだがな。」
「そうですね。それと陛下の身体は強く無いのですか?」
「あぁ。まぁ、強度的には強いかもしれんが、内部の話になると、そうだな。」
「そうなのですね…」
「どうした?失望したか?」
「いえ。これから陛下をどのように支えると健康に過ごしていただけるかを考えていました。」
「そうか。ありがとな。」
「はい。」




