監視と突入
「おかえり!」
「ただいま」
「契約って変えるの大変なの?」
「いや、簡単だよ?」
「酷くない?」
「別にそうでも無いと思うよ?」
「そうかしら?」
「うん。別に言った事を守るなら俺も何もしないからね。」
「何かしたら?」
「何かをするね。」
「やっぱり酷いわね。」
「そう?みんなはどう思いますか?」
「俺はまぁ、少し可哀想だな。」
「ボクもそうだね!」
「私はいいと思うよ!」
「……私も」
「ちょうど半分に分かれましたね。」
「そうだね!まぁ、ボクも少しだけどね!それよりもポイントの方が可哀想だったね!」
「そうですか?」
「うん!あれってその場で適当に決めてたよね?」
「そうですね。」
「その時の気分で変わるよね?」
「そうかもしれないですね。」
「やっぱり可哀想だね!」
「まぁ、逆に気分で多く付与するかもしれませんよ?」
「…本当に?」
「可能性はありますよ。」
「どのくらい?」
「うーん、0.01%くらいならあるかもしれないですね。」
「それって無いよねっ!」
「ほぼ無いですね。」
「それと解除のポイントも変わる可能性ある?」
「ありますよ。」
「…どのくらいで?」
「50%くらいですね。」
「半分も変わる可能性があるのっ?!」
「まぁ、どちらに変わるのかは分からないですよ。ほぼ高くなりますけどね。」
「……まぁ、いいや!」
「それで、着てたらどうするの?」
「どうしましょうかね?何かあります?」
「どのくらいがいいの?」
「うーん、すぐに終わるくらいの何かがいいですね。」
「契約って簡単に変えられるんだよね?」
「はい。」
「なら、外に出したら?」
「外にですか。どのくらいの時間がいいですかね?」
「うーん、」
「ランダムでよくない?面白そうだしねっ!」
「いいね!じゃあ、いたらそれでいこうか。」
「…シルってソルの影響を受けてこうなったの?」
「うーん、無いことはないけど、もともとの部分が大きいよ!」
「そっか〜」
「いつくらいに見に行くの?」
「うーん、とりあえず30分後くらいですね。」
「入る前に気づかれない?」
「えーと、あそこの部屋の上ってシルの部屋だよね?」
「最近使ってないけどね!」
「なら、透視で上から見てみます。」
「透視って物も見れるの?」
「あー、どんな説明したっけ?」
「魔法の向こうを見えるみたいな感じだったわね。」
「制限はあるけど物はいけるよ。」
「そうなのね。」
「……覗けるね。」
「まぁ、出来るけどする気は無いよ。」
「……しないの?」
「しないよ。特に今は…」
「……そうだね……なら……しないね」
「そうだよ。」
「そろそろ行こうかな。みんなはどうだと思う?」
「うーん、3人くらいなんじゃないかしら?」
「私は2人にしておくね!」
「ボクは4人で!」
「じゃあ、俺は5人だな!」
「……0人で。」
「なら俺は1人にしようかな。当たった人は何かいる?」
「うーん、当たった後に考えようよ!」
「そうしましょうか。メリ、隠蔽魔法使ってくれる?」
「……うん。」
「ありがとね。」
「入ろうか。」
「うん。」
「どう?」
「えーと、シイネ以外だね。だから先輩が当たりですね。」
「やった!」
「一旦戻りましょうか。」
「うん!」
「それで先輩は何が欲しいですか?」
「うーん、ソルがボクの親の体を持ってるよね?」
「はい。」
「ソルが持っててくれないかな?」
「俺は大丈夫ですが、それで良いんですか?」
「うん!」
「それならこのまま保管しておきますね。」
「よろしくね!」
「はい。」
「じゃあ、時間を決めましょうか。」
「うん!どうなるかなっ?!」
「シル、楽しそうだね…」
「そうだね!面白いからね!」
「ソル…」
「俺は何もしてませんよ?」
「何もでは無いよね!」
「まぁ…そんな事よりもどのくらいにしますか?」
「逃げたね!時間かぁ、長くて1時間とか?」
「俺は良いと思いますが、長くないですか?」
「長くてだからねっ!!」
「それでもな気がしますけどね。なら最大が1時間で良いとして、短いとどのくらいが良いですかね?」
「10分くらいでどうかな?」
「じゃあ10分から1時間でやりますか。」
「うん!間はどうするの?」
「うーん、15分、30分、45分くらいかな?」
「おっけー!割合はどうするの?」
「うーん、短い方から、1割、2割、3割、2割、2割くらいで良いかな?」
「10分が少ないんだね…」
「まぁ、少ないですけど、先輩の言った1時間に割り振らないだけ優しいですよ。」
「くっ!自分で言ったから何も言えないよ!」
「アハハッ」
「じゃあ、行きますか。」
「そうだね!」
「メリ、よろしく。」
「……うん」
「静かに行きましょうか。」
「そうだね!」
(変わって無いね。)
(「今から蹴破りますね。」)
(「うん!」)
(「わかったよ!」)
ドカンッ
「3倍、3倍、3倍、3倍、お邪魔しまーす。シイネはごめんね。」
「大丈夫です…」
「あれっ?どうなってるの?」
「どうしたの?お兄ちゃん?」
「さっき、言った制限を破ってるんだよね。」
「そうなの?それなら罰がいるね!」
「そうだよね。」
「うん!」
「どうしようか?」
「うーん、お兄ちゃん少し待ってて!」
「うん。」
「おかえり。」
「ただいま!これ持って来たよ!」
「これかぁ。ありがとう。着けて、解除。」
「みんなはドアを塞いでてね!」
「うん…」
誰が破ったのかは、確率です。
ヨリツが8割、アルインが7割、フルビが6割、シイネが2割、ルイシが4割で破ってました。




