遊びと戦い
「先輩、派生属性の本って他に学校にあるんですか?」
「派生属性の本は、学校に2種類だけだよ!」
「先輩の植物属性は、どうやったんですか?」
「あれは、知り合いに教えてもらったんだよ!」
「そうだったんですか。ありがとうございます。」
「大丈夫だよ!」
「そういえば、今日みんなどこで寝るの?」
「どうしようかしらね?」
「ソル、俺はこの部屋でいいか?」
「いいよ。」
「じゃあ、ボクも!」
「分かりました。」
「それなら、とりあえず今日はここでいいかしらね?」
「……うん」
「そうだね!」
「はい。」
「じゃあ、どう分かれるの?」
「うーん、どうせなら変えたいな!」
「じゃあ、またランダムでいい?」
「いいね!」
「ランダムで決めるね。」
「俺とソルが入れ替わったな!」
「そうだね。こんなに綺麗に揃う事あるんだね。」
「あるんだなぁ。」
「……凄い確率?」
「どうなんだろうね?」
「まぁ、そんなに無さそうだね!」
「そうだね。」
「何か話す?」
「うん!」
「じゃあ、何を話そうか?」
「うーん、何かある?」
「ソルは前に何を話してたの?」
「前は、恋バナですね。」
「恋バナ?」
「はい。好きな人について話してました。します?」
「じゃあ、しようか!」
「はい。まずは、誰から話しますか?」
「センからは?」
「ボク?まぁ、いいよ!」
「先輩、好きな人居ますか?」
「みんなだよ!」
(「シルは大丈夫?」)
(「うん!」)
「その中では誰が1番なんですか?」
「1番かぁ、2人かなぁ?」
「1番なのに2人なんだね!」
「うん!決められないね!」
「じゃあ、次は私でいい?」
「大丈夫だよ。」
「私は、居ないね!」
「え?どういう事?シルが?」
「そうだよ!じゃあ、お兄ちゃんは?」
「俺もそうだよ。」
「まぁ、ソルは100歩譲って分かるけど、シルが?」
「俺は、そうなんですね。」
「そうだね!」
「まぁ、俺もそう思うのでそうですけどね。」
「うん!だよね!それでシルは、どういう事なの?」
「私は好きな人はいるよ!ただ好きな人はいないよ!」
「え?どういう事?なぞなぞ?」
「どうだろうね!」
「えー、好きな人はいて、好きな人はいない……?分からないね!」
「私は家族や友人として好きな人はいるよ!ただ恋愛的に好きな人はいないよ!」
「あー、そう言う事だったんだね!ソルも?」
「そうですね。なので先輩は、たくさんの人が好きなんですよね?」
「そうだけど、違うよ!」
「違うの………」
「先輩…」
「ちょっと待って!!そうじゃないよ!」
「でも、センが……」
「……」
「恋愛的に好きじゃないだけだよ!」
「そうなんですね……」
「あーあ、セン……」
「待って!違う!」
「違うの?ならお兄ちゃんの事好きなの?」
「いや、好きだけど、好きじゃないよ!」
「否定の方が大きそうだね!」
「違うよ!順番の問題だよ!好きな方が大きいよ!」
「そうなんだね!あれ?さっき2人って言ってた?」
「言ったけど、違うよ!」
「違うんだね……」
「2人とも恋愛的には好きじゃないよ!ただ家族とか友達的な意味で好きだよ!!」
「お兄ちゃん、こう言ってるけど、どう思うの?」
「俺は、先輩の事好きですよ?」
「友達としてだよね!!」
「いやいや、恋愛的ですよ。」
「センは、これを嘘って言うの?」
「言うよ!!ソルならそのくらい普通にするよ!!」
「本当ですよ?」
「そんな事ないでしょ!」
「無いとは限らないよ!!他の人よりもセンの事を気にしてる事多いしね!!」
「それはいろいろあったり遊んだりするからだよね?!」
「いろいろあるんだね!!そっか!!」
「シルは知ってるよねっ?!」
「何を〜?」
「いろいろだよ!」
「分からないね!!」
「分かってるよね!!」
「お兄ちゃんはセンにプレゼントあげようとしてた事もあったね!」
「それって、戦った時のことだよね!!」
「そうだね!戦ってる時もプレゼントの事を考えてたんだよ?!」
「あれは物騒なプレゼントすぎない?!」
「あのくらいのなら大丈夫、安全だよ?」
「シルからしたらね!普通の人なら危ないよ!」
「お兄ちゃん、あのくらい安全だよね?」
(急にきたね。)
「そうだね。あのくらいなら安全ですよ。」
「ソルも普通じゃないからね!!」
「それなら、先輩も普通なんですか?」
「…普通だよ!」
「隠してた雷属性の不意打ちを2回も防ぐ人が普通ですか?!」
「……普通だよ…」
「そんな事はないと思いますね!」
「うん!センも自信なさそうだね!!」
「まぁ、あれは普通は無理だったね。」
「そうですよ。なので、先輩も普通じゃないですよ。」
「そうだよ!だから、あのプレゼントもセンからすれば安全だよ!」
「…」
「実際に当たらなかったですよね?」
「そうだね。うん。」
「やっぱり安全だね!」
「安全だったとしても、あのプレゼントは無いよ!」
「お兄ちゃんがせっかく用意したのにね!」
「そうですよ。先輩。」
「その理由は、ボクを倒すためだよね?!」
「貰ってもらうためですよ。」
「そうだよ!あの時もしっかり渡そうとしてたからね!」
「渡すってどこを狙ってたの?」
「先輩の正面ですよ。もちろん。」
「正面って、手とかじゃなくて、お腹だよね?!」
「いえ、先輩ならそこにすれば受け取れると思ってしたんですよ。」
「シルなら、受け取れたかもね!」
「センは、無理なの?」
「無理だね!2人よりも近距離で動けないよ!」
「シルよりも下でも、十分な気がしますね?」
「そうだね!」
「シルよりは、だいぶ下だよ!」
(「そういえば、本当のプレゼントあげてましたね。」)
(「あっ!」)
(「あー、確かにあったね!えっと、武器とか」)
「服とかあげてたね!」
「…確かに貰ったね。」
「そうだよね!やっぱり、そうだね!」
(「…いや、好きな人に消すとか言わないよ!」)
(「俺はそれはそれ、これはこれなので。」)
(「だとしてもだよ!」)
(「いや、お兄ちゃんだよ?」)
「……」
(「何も言えないんですか?」)
(「うん…反論が思いつかないよ!!」)
「「アッハハハハ!」」
「2人とも楽しそうだねっ!!」
「楽しいよ!」
「そうですよ!」
「なんでそんなに楽しそうなの?」
「それは、」
「それは?」
「もちろん、先輩が面白いからですね!シルもだよね?」
「そうだよ!センが面白いからだよ!」
「……闇煙」
「水落」
「水球」
「風壁 フュンフ」
「土段」
「土壁」
「くっ!見えてるの?!」
「見えてますね。」
「本当に見えてるの!?」
「見えてますね。多分この装備の影響ですね。」
「そっかー、風球」
「風壁」
「アハハッ!全部防がれてるね!」
「くっ!流石にここでは、これ以上は無理だよね。」
「流石に周りを巻き込むのは、無理ですね。」
「仕方ない!呼び出し!」
「えーと、鬼っ!いや、巻き込みそうですよ!」
「大丈夫!小回りは効くからね!」
「それにしてもなんですよ。シル、下がっててね。」
「おっけー!」
「いっけ!」
「氷壁 ツヴァイ」
「木槍」
「土壁」
「幻影槍×10 麻痺」
「くっ!麻痺した!追加!」
「今度は、獣人ですか。」
「よし!近づいた!」
「7倍」
「あっ!忘れてた!」
「幻影縄 麻痺」
「お兄ちゃん、終わった?」
「うん。」
(「先輩?痺れてます?」)
(「痺れてるよ!」)
「何を騒いでるのかしら?」
「あ、サンか。3人は?」
「離れて見てるわよ。」
「もう大丈夫だよ。」
「そうか!ならいくわ!」
「うん。」
「それで、どうしたのこれ。」
「遊んでたらこうなったね。」
「誰で?」
「先輩で。」
「センは、今どうなってるの?」
「麻痺してるよ。」
「麻痺?」
「うん。そうだよ。」
「そんなの持ってたのか?」
「うん。持ってたよ。」
「………」
「メリはどうしたの?」
「……派手に戦ったね」
「確かにね。鬼が相手だと、油断出来ないからね。」
「……そうだね」
「そうだよ。」
「それでセンは、いつ治るの?」
「どのくらいだろうね?多分長くても10分だと思うよ。」
「そのくらいなのね。」
「多分ね。」
「多分って…」
「いろいろな条件で変わるからね。」
「そうなのね。」
「うん。」




