先輩の復讐心
(「先輩、今大丈夫ですか?」)
(「うん!大丈夫!」)
(「今って寮に全員居ますか?」)
(「居るよ!」)
(「ありがとうございます。それじゃあ帰りますね。」)
(「うん!」)
(「シル、今から先輩の関係の奴らを連れて行くからシクを何か理由をつけて離れさせてくれない?」)
(「シクだけでいいの?」)
(「うん。サンたちがいた方が止められそうだからね。」)
(「そっか。わかったよ。」)
(「よろしくね。」)
(「今ってみんなはどこに居るの?」)
(「お兄ちゃんの部屋だね!」)
(「それなら準備が終わるまでみんなを引き留めておいてもらえる?」)
(「おっけー!」)
(ここの部屋でいいね。それでえーと、インパクトがある感じだと…十字に縛れば良いかな。)
(うん。良さそうだね。2匹は針で静かにしてもらってるから楽でいいね。)
(うーん、先にあいつらかな?)
「すみませんがついて来てくださいね?」
「くっ、」
(「シル、みんなを1階のあの部屋に連れて来て貰える?」)
(「おっけー!」)
「少し待ってくださいね?」
「……」
(「そろそろ見えそうだよ!」)
(「わかったよ。」)
「それじゃあこの部屋に入ってください。」
ガチャッ
「「え?」」
「「「「………」」」」
(2匹が声を出して驚いてるね。それで4匹が絶句って感じだね。)
「キャァァァー!」
ドンッ
(これなら引き寄せられそうだね。)
「父さんっっ!!」
(4匹は動けて無いね。)
タッタッタッ
(来たね。)
ガチャッ
「ソル!何が…」
「先輩、用意できましたよ?」
「……ソル……そいつらは?」
「奴らの血縁者だよ。捕えられたからね。最後に、っと別にこれで最後って訳でも無いけどね。」
「……さいご?」
「そうだよ?違った、まだだよ。間違えてごめんね?」
「父さんを離せっ!!」
「頑張れ?俺は離さないけどね。」
「くそっ!」
「ソル…」
「ごめんね、サン。別に出てもいいよ?ただ俺は止められないけどね。」
「……セン、、」
「……ごめんね。」
「……そっちの親は?」
「居なかったんだよね。たぶん居ないと思うよ?まぁ、問題ないけど。」
「え?」
「どうしました?先輩?」
「居ないの?」
「どうなの?」
「そうだっ!」
「みたいですね?まぁ、関係ありませんね。」
「……」
「まずはこの紐だね。」
「……どんな物?」
「えーと、狂ったり痛みに慣れたりしないようになる物だね。それからこの剣だね。これは痛みだけを与える物だよ。これで長く痛めつけられるんだよ。」
「どうぞ。」
「……うん。」
「父さんっ!!」
「……」
「先輩?止まってどうしました?」
「……なんでもないよ。」
「それならよかったです。」
「パパッ!!」
(おっ、親のいない方がこのタイミングでこれはいいね。ラッキー。)
「……」
「大丈夫ですか?」
「……大丈夫…」
「そうですか?なら良いですけど。」
「お父さんっ!!」
「………」
「……」
「セン、大丈夫?」
「……シル、、」
「先輩、無理しなくても大丈夫ですよ?俺がしましょうか?」
「……ボクがするよ。」
「分かりました。」
「パパっ!」
「……」
「セン、無理しなくてもいいんじゃないのかしら?」
「……」
「そうだぜ!そんなにキツそうなのにする必要があるのか?」
「……」
「セン、いいの?」
「……よくはない、けど、」
「先輩、安全のためには全員殺すべきですからね?」
「……全員?」
「はい。復讐されるわけにはいきませんしね。別に先輩がする必要は無いですよ?」
「……それは、殺したらなの?」
「殺すというか、痛めつけたらですね。」
「……したら、絶対にするの?」
「逃げられないのなら。まぁ、逃すつもりはありませんが。」
「……」
「どうします?」
「……」
「セン、そいつらだけでも迷ってたのに他も殺す事になっていいのかしら?ソルなら確実に殺すと思うわよ?」
「……そうだね、うん。」
「先輩、どうしますか?」
「もういいや!」
「良いんですか?」
「いいよ!!ボクには全員を殺すのは無理だね!それに、今はみんなも居るからね!」
「そうだね!」
「だな!」
「そうね。」
「……うん。」
「みんな居ますからね。それなら渡して来ますね?本当に良いですか?」
「うん!!大丈夫だよ!!」
「分かりました。それなら渡して来ます。」
「うん!」
「パートム、終わったよ。」
「上手く行ったみたいだな?」
「そうだね。上手く行ってくれたよ。こいつらはどうするの?」
「ソルはどうしたい?」
「うーん、なんでも良いよ。興味ないからね。」
「そうか。ならこっちで管理しておくぞ?」
「うん。よろしく。俺はどうなっていてもいいからね?」
「あぁ。まぁ、おそらく無事だろうがな。」
「わかったよ。じゃあ、よろしくね。」
「あぁ。」




