パートムとの報酬の話
「ソル、良いか?」
「うん。みんなは先に帰っててね。」
「うん!」
「どうしたの?」
「土壁、風壁、氷壁、水壁。」
「あの話?」
「そうだな。西の公爵って言ったよな?」
「言ってたね。何かあったの?」
「あそこは、ルーゼンの町を治めている伯爵の主君だが
問題無いか?」
「俺は問題無いね。それにこの姿は使わないからね。」
「それならいい。本題はここからだな。」
「うん。」
「予定通りに西の公爵家、ホーペンス公爵家って言うんだがそこの12歳の娘…セインだな。それに伝えるが問題無いか?」
「大丈夫だよ。まだしばらく時間かかるよね?」
「あぁ。」
「それならその間に先輩のことを終わらせておこうかな。それと、学校ってどうなるの?」
「まだ決まってないな。ただ、確実に変わるな」
「まぁ、そうだよね。何割が残るんだろうね?」
「4割も残れば奇跡のレベルだろうな。」
「どうにかして補充とかするの?」
「そうなる可能性もあるな。もしかしたら獣人もあるかもな。」
「獣人?出来るの?獣人側は契約で縛れても人間は難しくない?」
「まぁ、そうだな。言ってしまったら、それを餌に人間を呼び込む感じになるかもな。現実では無いとはいえ、合法的に痛めつけたり殺したり出来るからな。」
「獣人側にはその辺を拒否出来ないようにするの?」
「そうなるかもな。」
「うーん、そうなったら1つ部屋を確保出来ない?」
「あー、そこは今回の防衛と攻撃の貢献に対する報酬があるからそれで出来るようにしておく。俺の分から使って確保しておく。」
「良いの?」
「あぁ。別に要らないからな。それにソルには重要な事をしてもらうんだからな。このくらいなら問題ないな。」
「それならよろしくね。」
「あぁ。それと、報酬はどうする?」
「うーん、どんなのがあるの?」
「税の免除や軽減やソル達の目的などの特権やお金、物、あとは獣とかだな。正直今の王家に余裕は無いからな。そこまで良いのは無いな。」
「特権って誰が出すって決めるの?」
「国王陛下だな。」
「それって自分で出来る気がするけど、どうなの?」
「まぁ、出来るな。」
「だよね。物ってどんな物なの?」
「ソルが欲しいような物はないな。」
「うーん、これって王家が出すんだよね?」
「そうだな。」
「これって誰がどのくらいあるの?」
「お金なら普通の兵が約金貨5枚で、多いのだと俺やソル、シルにセンストが金貨だと約5万枚くらいだな。獣は相手によって変わってくるな。まぁ、高くても金貨150枚分くらいだな。」
「パートム少なくない?」
「まぁ、少ないかもしれないが要らないしな。」
「そっか。俺も王家からもらうのはやめておくかな。適当に獣を選んでそのくらいで良いかな。」
「それで良いのか?」
「まぁ、王家の力はある程度強くないと不便だしね。」
「それはそうだな。獣はどうする?」
「先輩関係の奴らとうーん、何かある?」
「ある程度強い奴ならいるな。まぁ、ソルからすれば余裕で勝てるだろうがな。」
「どのくらいいるの?」
「10匹くらいだな。150枚の奴らが。」
「そいつらと、うーん、他の高い奴はどんな奴なの?」
「戦える奴らや見た目がよかったり歳が低かったりだな。」
「戦える奴らってパートムがもらう?」
「まぁ、ソル達が取らないならそうなりそうだな。兵も少ないしな。」
「俺はそれは良いかな。多分2人もいらない気がするね。」
「それはそうだな。」
「見た目と歳はどんな感じなの?」
「見た目は単純に可愛い奴やかっこいい奴だな。歳は10歳くらいから25歳くらいが高いな。」
「うーん、性欲ってこれから変わるのかな?」
「どうなんだろうな?今って何歳なんだ?」
「うーん、3歳くらい?」
「今はどうなんだ?」
「無いわけでは無いけど普通よりも低いね。まぁ歳を考えたら高すぎるけどね。」
「うーん、無いわけじゃないなら適当に取ってれば良いと思うが。」
「まぁ、そうだね。なら、良さそうなのをえーと、5匹くらいよろしく。」
「あぁ。ただ、これでも全然使って無いんだよな。」
「そうだよね。でも王家の力を少なくする気もないからね。」
「それなら、獣人のいた空間とかにするか?ただ13万くらいするが。」
「うーん、俺はいらないけど2人はどうなのかな?」
「センストは分からんが、シルはソル以上に使わない気がするな。特権も大丈夫だと言えばとらないだろうしな。」
「そうだね。先輩は今聞いて良い?」
「あぁ。」
「それなら聞いてみるね。」
(「2人とも今大丈夫ですか?」)
(「大丈夫だよ!」)
(「うん!」)
(「それならパートムと今報酬の事を話してるんですが、多いのがパートムと俺と2人なんですよね。それで2人は欲しいものありますか?ただ、王家に余裕が無いのでそこまで良い物は無いですね。」)
(「特権は?」)
(「あるけど、今は取らなくても大丈夫だよ。パートムも同じ考えだよ。」)
(「それなら今はいいね!」)
(「うん。だいたい、お金か物か獣かなんですよね。何かいりますか?金貨で言うと5万枚くらいらしいですよ」)
(「5万っ!?」)
(「そうですよ。5万枚いりますか?」)
(「いらないっ!!」)
(「そうなんですか?」)
(「そうだよ!そんなに持てないし仮に持てたとしても
怖いよ!!あっても5000いや2500くらいでいいよ!」)
(「そうですか?シルはどうするの?お金以外もあるからね?」)
(「うーん、別にいらないかなぁ。」)
(「先輩はどうですか?」)
(「同じだね!」)
(「それならパートムが言ってたんですが、13万枚分くらいで獣人のいた空間を貰えるらしいんですが、貰いませんか?」)
(「私はそれで良いよ!要らないしね!」)
(「ボクも良いよ!そんなに要らないからね!」)
(「分かりました。先輩は、金貨2500枚でシルは無しで大丈夫ですか?」)
(「大丈夫だよ!」)
(「うん!」)
(「じゃあ、パートムに伝えておきますね。」)
(「うん!」)
(「よろしく!」)
「シルは要らないらしいよ。」
「シルらしいが、0なのか?」
「みたいだね。」
「すごいな。」
「そうだね。俺がシルの立場ならお金とかで使い切るね。パートムは?」
「俺もそうだな。」
「やっぱりそうだよね。それと先輩は2500枚の金貨だけで良いって言ってたよ。」
「こっちも少ないな。」
「だよね?」
「あぁ。20分の1しか使って無いしな。」
「なんだか、2人とも俺達と性格が違いすぎるよね。」
「そうだな。全然違うな。」
「それとあの空間をもらう事になったよ。」
「まぁ、そうだろうな。」
「ただ、あそこってどう使おうかな?」
「うーん、隠れて何かをするとかか?」
「そのくらいだよね?俺にしかメリットない気がするね。」
「確かに2人はメリットが無い気がするな。」
「まぁ、俺からしたらありがたいけどね。王家の力も減らないしね。」
「そうだな。20万枚分で実質2500枚だけだからな。」
「うん。その程度で済んでよかったよ。ただ、復興でだいぶお金とかを使うよね?」
「そうだな。まぁ、仕方ない。」
「そうだね。あのままよりはマシだったね。」
「あぁ。」
「あの連れて来た、えーと、先輩関係の奴らだね。奴らをもらって行ってもいい?」
「あぁ。大丈夫だ。それと他の獣の契約魔法はこっちで用意するが内容はどうする?」
「うーん、戦い用は俺の命令に従うのと生き物を殺せず、人と獣人を傷つけられないで良いかな。契約って一方的に変更できるよね?」
「あぁ。大丈夫だな。」
「もう1つの方は、うーん、それって戦えるの?」
「戦えない事は無いがあそこの寮の奴らなら問題ないな。」
「それなら寮の1階に居るってだけで良いかな。」
「わかった。それと歳はどうする?」
「うーん、正直この体ですることはしばらくはないだろうから10と少しでよろしく。」
「それはそうだな。じゃあそのくらいで選んでおく。」
「よろしくね。先輩関係の奴らと捕まえてた奴らをもらって行くよ?」
「あぁ。上手くやれよ?」
「頑張るよ。俺ならやめないから、止められるかは分からないけどね。」
「俺もそうだな。まぁ、頑張れ。」
「うん。」




