未来について
「シルは、いつか戦うの?」
「この世界は、様々な脅威があるからね。強い方が出来る幅も大きいし、後はシルがいつか、いろんなところに行きたいと言ってるからね。」
「そうだよー!いつか世界のいろんなところに行ってみたいしねっ!」
「そうなんだね。なら、勉強もしっかりしないとね。」
「そうだよね……」
「じゃあ今日は、このくらいにしておこうか。ご飯を食べてから、自由に過ごしてね。」
「わかった。」「わかったよー!」
「後、忘れないうちに今日話したこととかが書いてある本をリーソルに渡しておくよ。話してないこともあるから気になったらみてみると良いよ。まぁ今度詳しくするのもあるけどね。」
「ありがとう。助かるよ。」
(今日聞いた話が長く書いてるね。)
コンコンッ
ガチャッ
「どうしたの?」
「話にきたんだよっ!」
「話?」
「そう、話!勉強してる時にも話に出てたけど、いつかいろんなところに行きたいって話し!」
「どうして、その話をしに来たの?」
「お兄ちゃんも一緒に行きたいから!だから、話しておきたいなって思ったからだよ!」
(どうせ別に目的もないから、ついていっても良いんだけど、どうしようかな。)
「マーキーたちはどう言ってるの?」
「お父さんたちはお兄ちゃんが良いなら、一緒に行ってほしいって言ってたよっ!」
「少し待っててくれる?マーキーに話しを聞いてくるから。」
「わかったー!」
コンコンッ
ガチャッ
「シルの話しかな?」
「そうだよ。」
「あの話はね、シルが心配だからリーソルが外の世界を見るつもりがあるのなら、一緒に行ってもらいたいってだけの話だよ。シルは私のスキルもあって、害のある人間に会ったことがないから、警戒心がなくて騙されたり、危ないことになったりしそうだからね。」
「じゃあシルを守って欲しいってこと?」
「そうだね。それが1番の理由だね。だけどリーソルに外の世界をたくさん見てほしいってのもあるよ。この世界にはいろいろな種族や地形があったりするからね。」
「そっか。いろんなものを見ることも出来るのか。それは楽しそうだね。うん。シルと一緒に世界を見てみることにするよ。」
「ありがとう。正直助かったよ。どうしようか、前々から考えていたけど、良い案が思いつかなかったからね。」
「そういえばシルはどうして外の世界を旅したいの?」
「それは、昔に読み聞かせた本の影響だよ。とある旅人の経験をまとめたものだったんだけどね、その本を読み聞かせた後から世界を旅したいって言っててね。ただこの世界は強力な生物がいたり、戦争が起きたりで危険な世界だからね。正直1人では行かせたくなかったんだよ。」
「まぁ、わかったよ。ただそのためには勉強して学校にも行かないとね。」
「そうだね。私も教えるのを頑張るよ。」
「よろしくね。じゃあシルに伝えてくるよ。」
「マーキーに話を聞いていたよ。俺も一緒に世界を旅することにしたよ。」
「本当っ!やったーっ!!」
「ただ、勉強をして学校に行ってからの話だけどね。」
「そうだね…でも楽しみだし、勉強も頑張るよ!」
「おやすみっ!」
「うん。おやすみ。」
ガチャッ
(そういえば本ちゃんと読めてないな。明日から時間を見つけて読んでおいた方が良いかな。世界を旅するとなると力をつけたほうがいいよなぁ。あと知識もいるだろうし勉強を頑張らないと。)